一般問題(薬学実践問題) 【病態・薬物治療、法規・制度・倫理/実務】
問286-287
40歳男性。活動期のクローン病と診断された。主治医より患者の栄養状態把握及び改善のため院内栄養サポートチームに介入の依頼があった。
問286(実務)
この患者に対する栄養療法に関して薬剤師が院内栄養サポートチームでとるべき対応について、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 消化及び吸収障害が重篤な場合は半消化態栄養剤を第一選択として提案する。
2 成分栄養剤を用いる場合は脂溶性ビタミンや不足する微量元素の投与を提案する。
3 重度な下痢症状が認められたり広範な小腸病変が認められる場合はTPN(Total Parenteral Nutrition)の実施を提案する。
4 栄養療法と薬物療法の併用は推奨されないことを提案する。
5 経腸栄養療法と併用する食事としては高脂肪食を提案する。
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問287(病態・薬物治療)
クローン病に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 緩解と増悪を繰り返す。
2 小腸及び大腸に病変が限局する。
3 薬物治療により根治できる。
4 好発年齢は10歳代後半から20歳代である。
5 ほとんどの症例に粘血便が見られる。
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問288-289
60歳男性。2年前にうつ病と診断され薬物治療を行ってきた。ここ数ヶ月、仕事が多忙になり気分の落ち込みが激しくなった。本日受診した結果、主治医はこれまでの抗うつ薬を1錠から2錠に増量した。
(処方)
セルトラリン塩酸塩錠25mg 1回2錠(1日2錠) 1日1回 夕食後14日分
問288(病態・薬物治療)
以下のうち、この患者において注意すべき重大な副作用はどれか。1 つ選べ。
1 腎不全
2 セロトニン症候群
3 間質性肺炎
4 横紋筋融解症
5 無菌性髄膜炎
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問289(実務)
薬局薬剤師が前問の重大な副作用を早期発見するために患者にあらかじめ説明する事項として適切でないのはどれか。1 つ選べ。
1 高熱が出るようでしたら、お知らせください。
2 下痢を起こすようでしたら、お知らせください。
3 手足が勝手に動くことがあれば、お知らせください。
4 不安やいらいらが高まるようであれば、お知らせください。
5 手にピリピリする感覚や、やけどしたときのような痛みがあれば、お知らせください。
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問290-291
60歳女性。下部消化管内視鏡検査によりS状結腸がんが指摘された。さらにCT による精査の結果肺と肝臓に転移が見られた。手術適応がなく、外来にてオキサリプラチン、レボホリナートカルシウムフルオロウラシルを用いたがん化学療法を行うこととなった。
問290(実務)
本化学療法における副作用への対応に関する記述のうち適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 痛風腎の予防のために尿のアルカリ化及びアロプリノールの投与が必要である。
2 重篤な過敏症状の発現時にはステロイド及び抗ヒスタミン薬の静注を行う。
3 白血球数低下を伴う発熱時には感染症を疑い直ちに十分量の抗生物質を投与する。
4 投与2~3日後に筋肉痛及び関節痛が発現した場合には鎮痛薬を投与する。
5 出血性膀胱炎のリスクを軽減するために必要量の輸液を投与する。
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問291(病態・薬物治療)
大腸がんに関する記述のうち正しいのはどれか。つ選べ。
1 発がん過程において高頻度で見つかる変異はEGFR、p53、KRAS の3遺伝子である。
2 早期の場合はほとんどが無症状だが脳転移による頭痛で発見される例が多い。
3 腫瘍の大きさや発生部位によって腹痛、血便、腸閉塞などの症状を呈する。
4 扁平上皮がんが大半を占める。
5 血清CEA とCA19-9 は再発の診断に有用な腫瘍マーカーである。
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問292-293
65歳女性。高血圧症治療のために通院している病院で慢性心不全(NYHA 分類Ⅰ度)と診断された。本日の受診時にむくみなどの自覚症状はないが心臓超音波検査では左室機能が低下していると指摘された。
血圧:132/80mmHg、脈拍:78回/分整
副作用歴:リシノプリルによる空咳
薬歴:半年前よりテルミサルタン錠40mg 1日1回
医師は薬剤を追加するに際し、薬剤師に相談した。
問292(実務)
この患者に追加する心不全治療薬として最も推奨される薬物はどれか。1つ選べ。
1 ジゴキシン
2 フロセミド
3 カプトプリル
4 カルベジロール
5 イソプロテレノール
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問293(病態・薬物治療)
前問で推奨される追加薬物に関して適切なのはどれか。1 つ選べ。
1 導入直後から心筋の収縮力が改善する。
2 治療薬物モニタリング(TDM)の対象薬物である。
3 導入時に高用量の負荷投与を行い続けて維持量を投与する。
4 導入時に心不全が悪化することがある。
5 レニンの分泌を促進する。
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問294-295
61歳女性。閉経している。針生検病理診断の結果、ER(エストロゲンレセプター)陽性、PR(プロゲステロンレセプター)陽性、HER2 陰性の浸潤性乳管がんと診断され乳房温存手術が施行された。術後の放射線療法に加え薬物療法が開始された。
問294(実務)
この患者の術後薬物療法に用いられる薬剤として適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 アナストロゾール
2 ビカルタミド
3 リュープロレリン酢酸塩
4 タモキシフェンクエン酸塩
5 トラスツズマブ
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問295(病態・薬物治療)
術後2年経過時に高カルシウム血症や脊髄圧迫症候など骨転移にともなう合併症状が現れた。骨転移や、その合併症状に対して用いられる薬剤はどれか。2 つ選べ。
1 オマリズマブ
2 メナテトレノン
3 ゾレドロン酸水和物
4 デノスマブ
5 ラロキシフェン塩酸塩
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問296-297
82歳女性。関節リウマチと診断され現在は以下の処方が出されている。
(処方1)
メトトレキサートカプセル2mg
1回1カプセル(1日2カプセル)
毎週月曜日1日2回 朝夕食後
4日分(投与実日数)
(処方2)
メトトレキサートカプセル2mg
1回1カプセル(1日1カプセル)
毎週火曜日1日1回 朝食後
4日分(投与実日数)
問296(実務)
メトトレキサートカプセルの服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1 めまい、ふらつきなどの低血糖症状が起こる場合があります。
2 毎日服用する薬ではないので注意してください。
3 発熱、のどの痛み、風邪のような症状があらわれた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
4 尿の色がオレンジ色になることがあります。
5 痛みがおさまったら服薬をやめてください。
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問297(病態・薬物治療)
この患者において関節リウマチの症状が悪化したため生物学的製剤の追加を考慮することとなった。メトトレキサートとの併用が前提で投与されるのはどれか。1 つ選べ。
1 テムシロリムス
2 リツキシマブ
3 トシリズマブ
4 アバタセプト
5 インフリキシマブ
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問298-299
67歳男性。16年前にHIV 感染が判明しジドブジン(ZDV)とラミブジン(3TC)による治療を開始したが7年前から服薬を自己中断していた。6年前の結核罹患を契機にロピナビル・リトナビル(LPV・RTV)配合剤を追加して治療を再開したがその2年後から再び服薬を自己中断していた。
全身倦怠感が徐々に進行し
血液検査(CD4陽性リンパ球
HIV-RNA 定量)の結果
3TC・アバカビル硫酸塩配合剤とLPV・RTV による治療を開始することになった。
問298(実務)
本症例と治療薬について適切なのはどれか。2つ選べ。
1 3TC は単独投与しても薬剤耐性を起こさない。
2 結核罹患の一因として服薬の自己中断が考えられる。
3 全身倦怠感の悪化は典型的なZDV の副作用である。
4 無症候性となった場合血液検査の必要はない。
5 肝機能が低下した場合配合剤ではなく個々の薬剤の投与を考慮する。
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問299(病態・薬物治療)
HIV 感染症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1 母乳を介した感染はしない。
2 無症候期は、感染後、数週間である。
3 一過性のインフルエンザ様症状が感染初期(感染後数週間)に起こる。
4 進行した場合CD4 陽性リンパ球数が減少する。
5 日和見感染が、感染初期に起こる。
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問300-301
71歳男性。50年前から喫煙習慣がある(喫煙指数:1200)。階段歩行時に息切れを訴え近医を受診し慢性閉塞性肺疾患(COPD)と診断され以下の処方が出された。
(処方1)
チオトロピウム臭化物
水和物吸入用カプセル18μg
1回1カプセル
1日1回吸入
全56カプセル
(処方2)
テオフィリン徐放錠 200mg
(12~24時間持続)
1回1錠(1日2錠)
1日2回朝食後・就寝前
56日分
(処方3)
フドステイン錠200mg
1回2錠(1日6錠)
1日3回朝昼夕食後
56日分
問300(実務)
処方1の薬剤を使用するにあたり正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 前立腺肥大症があるかを確認する。
2 口腔内カンジダ症予防のためチオトロピウムの吸入後はよくうがいをするよう患者に伝える。
3 フドステインの併用によりチオトロピウムの作用が増強するおそれがあることを患者に伝える。
4 喫煙者はチオトロピウムの作用が増強するおそれがあることを患者に伝える。
5 副作用として口渇が現れることがあることを患者に伝える。
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問301(病態・薬物治療)
上記の患者に関連した記述のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 フドステインは去痰の目的に用いられている。
2 気管支ぜん息と異なり禁煙は治療に影響を与えない。
3 病状が増悪するのでインフルエンザワクチン接種は禁忌である。
4 テオフィリンにより尿閉の副作用が出やすいので注意が必要である。
5 改善が見られなければサルメテロールキシナホ酸塩の追加を考慮する。
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問302-303
23歳女性。体重60kg。てんかん発作に対してフェニトイン1日150mgで治療を開始した。2週間後の受診で、治療開始後もてんかん発作が起こったとの訴えがあった。アドヒアランスは良好であった。血中濃度測定を行ったところ5.0μg/mL であり医師より薬剤師に増量の目安について相談があった。肝機能、腎機能に異常はなくフェニトインの血中濃度に影響を及ぼす併用薬はなかった。
問302(実務)
本症例でフェニトインの投与設計を行うにあたり体内からの消失速度はミカエリス・メンテンの式に従いKm= 5.0μg/mL であると仮定した。このとき、血中濃度が定常状態において中毒域(20μg/mL 以上)にならない範囲での1日最大投与量(mg)の推定値に最も近いのはどれか。1 つ選べ。
1 200
2 225
3 325
4 450
5 650
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問303(病態・薬物治療)
前問で計算した投与量で治療を続けていたが中毒症状が発現したため血中濃度を測定したところ30μg/mL であった。原因として考えられる患者の遺伝的特徴はどれか。1 つ選べ。
1 CYP2D6 の変異型遺伝子をもつ。
2 CYP2C9 の変異型遺伝子をもつ。
3 CYP2C19 の野生型遺伝子をもつ。
4 CYP3A5 の野生型遺伝子をもつ。
5 UGT1A1 の変異型遺伝子をもつ。
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問304-307
64歳男性。BMI 28.5。糖尿病で近医に通院中であった。全身倦怠感を訴え浮腫も認められたため精査目的で入院となった。入院時の持参薬と検査データは以下の通りである。
(持参薬)
グリメピリド錠 1mg
1回2錠(1日1回) 朝食後
ロサルタンK錠 50mg
1回1錠(1日1回) 朝食後
メトホルミン塩酸塩錠 250mg
1回2錠(1日3回) 朝昼夕食後
プラバスタチンNa錠 10mg
1回1錠(1日1回) 夕食後
(検査データ)
BUN 49.8mg/dL、血清クレアチニン4.38mg/dL、血圧152/93mmHg、Hb8.5g/dL、Alb 2.7g/dL、Na 140mEq/L、K 4.9mEq/L、空腹時血糖224mg/dL、HbA1c7.1%、低密度リポタンパク質、コレステロール(LDL-C)99mg/dL、高密度リポタンパク質、コレステロール(HDL-C)48mg/dL、トリグリセリド(TG)120mg/dL、尿タンパク(3+)
問304(法規・制度・倫理)
病棟の担当薬剤師は入院直後にこの患者と面談し持参薬と服薬状況を確認した。薬の飲み残しが多かったため薬剤師が治療についての考えを聴いたところ次のような発言があった。「ちゃんとやらなければならないことは分かっていますし自分なりにやろうと努めていますがなかなか実践できません。」この発言から、男性は行動変容ステージモデルのどの段階にあると考えられるか。適切なのを1 つ選べ。
1 無関心期
2 関心期
3 準備期
4 実行期
5 維持期
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問305(実務)
検査データに基づいて薬剤師は薬物治療のアセスメントを行った。以下の検査データのうち正常値の範囲に入っていないのはどれか。2 つ選べ。
1 HbA1c
2 血圧
3 LDL-C
4 血清カリウム
5 TG
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問306(実務)
この患者の検査データ及び病態を考慮し薬剤師が医師に変更あるいは追加を提案する治療法として適切なのはどれか。1 つ選べ。
1 グリメピリド及びメトホルミンの増量
2 カリウム製剤の追加
3 フロセミドの追加
4 コレスチラミンの追加
5 ベザフィブラートの追加
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問307(病態・薬物治療)
この患者は、ある臓器の障害により浮腫を生じていたがその後、同じ臓器の障害による貧血を生じた。この貧血の機序として正しいのはどれか。1 つ選べ。
1 トランスフェリンの産生が抑制されるため。
2 血尿が生じるため。
3 エリスロポエチンの分泌が減少するため。
4 内因子の分泌不全が起こるため。
5 ヘモグロビンの消費が増加するため。
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問308-309
62歳男性。切除不能の再発直腸がんに対してカペシタビンとオキサリプラチン併用化学療法を開始することになった。外来化学療法室の薬剤師は男性には循環器内科の受診歴があり以下の薬剤を服用中であることを確認した。
メチルジゴキシン錠0.1mg
1回1錠(1日1回) 朝食後
ワルファリンK錠1mg
1回2錠(1日1回) 朝食後
カンデサルタン錠4mg
1回1錠(1日1回) 朝食後
問308(実務)
薬剤師は以下の検査データを確認した。化学療法の開始に伴う相互作用による重篤な副作用を回避するため定期的にモニタリングすべき検査データとして特に重要なのはどれか。1 つ選べ。
1 クレアチニンキナーゼ値
2 PT-INR 値
3 血清カリウム値
4 血糖値
5 白血球数
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問309(法規・制度・倫理)
カペシタビンは添付文書に休薬期間を設けるように記載されているが休薬期間を設けない処方がなされた。薬剤師が疑義照会をせずにそのまま調剤をしたため患者に健康被害が生じた。薬剤師が問われる可能性のある法的責任として誤っているのはどれか。1 つ選べ。
1 民法に基づく不法行為責任
2 刑法に基づく業務上過失傷害罪
3 薬剤師法に基づく薬剤師業務の停止
4 薬剤師法に基づく戒告
5 医療法に基づく罰金刑
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問310-311
20代女性。下肢のむくみによる不快感を訴え来局した。仕事で1日中立っていることが多く特に夕方に下肢に重みを感じている。
問310(実務)
薬剤師はこの女性からの情報をもとに要指導医薬品である「赤ぶどう葉乾燥エキス混合物」製剤を販売することになった。薬剤師の対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 説明を要しない旨の申し出があったので適正使用のための情報提供を省略した。
2 友人の分も購入したいと申し出があったので症状を詳しく聞いたうえで販売した。
3 販売した薬剤師の氏名、薬局名、薬局の連絡先を伝えた。
4 販売後、品名、数量、販売日時等を書面に記録し保管した。
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問311(法規・制度・倫理)
要指導医薬品に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 容器等に「要指導医薬品」の文字が記載されている。
2 薬局医薬品である。
3 需要者が選択して購入する。
4 特定販売(いわゆるインターネット販売など)が可能である。
5 貯蔵する場所にはかぎをかけなければならない。
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問312-313
50代男性。いままで頭痛を感じたことはなかったがしばらく前から違和感をおぼえ妻が持っていたアセトアミノフェン(300mg/1錠)を主成分とした一般用医薬品(第2類)を1週間前より服用している。1回1錠、1日2回服用し症状は和らいではいるもののいまだに軽度の頭痛を感じる。半月後には時間も取れるので受診するつもりだがそれまでの間、一般用医薬品で対応したいと思い相談のため来局した。
問312(法規・制度・倫理)
図は男性が服用しているアセトアミノフェン製剤の直接の被包(外箱)を示したものである。図中の表示以外に記載が法令で義務付けられているのはどれか。2 つ選べ。ただし、省略等の表示の特例の適用はないものとする。
1 「第2類医薬品」の文字
2 使用上の注意
3 保管上の注意
4 製造番号又は製造記号
5 価格
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問313(実務)
薬剤師の対応として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 このまま服用してしばらく様子をみてください。
2 1日3回まで服用できるので昼食後も服用してください。
3 安全性の高い医薬品なので1回2錠に増量して服用してください。
4 半月後といわずすぐに受診してください。
5 軽度の痛みなのでイブプロフェンを主成分とした一般用医薬品に変更してください。
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問314-315
肺炎球菌感染症予防のためのワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)の接種にあたり薬剤師が病院のスタッフに対してこのワクチンに関する情報を提供した。
問314(実務)
薬剤師が提供する情報として正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 高齢者にのみ接種できる。
2 不活化ワクチンである。
3 すべての肺炎に対して予防効果がある。
4 品質が変化する可能性があるので凍結させない。
5 製造番号、投与日、投与対象者などの記録を20年間保管する。
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問315(法規・制度・倫理)
肺炎球菌ワクチンは生物由来製品として指定されている。生物由来製品に関する記述のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 製造販売業者が、その製品等の感染症に関する知見に基づいた評価を定期的に報告する制度がある。
2 遺伝子組換え技術を応用して製造される生物由来製品の添付文書にはその旨を記載しなければならない。
3 製造業者が自らその製造を実地に管理しようとするときは都道府県知事に届け出なければならない。
4 生物由来製品を廃棄する場合はあらかじめ都道府県知事に届け出なければならない。
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問316-317
60歳男性。多発性骨髄腫の診断により治療を受けている。今回、サリドマイドカプセル100mg1日1回の経口投与を開始することになった。サリドマイド製剤は希少疾病用医薬品であるとともに副作用防止体制がとられている。
問316(実務)
本剤に関する記述のうち適切でないのはどれか。1つ選べ。
1 製造販売業者による安全管理体制が構築されている。
2 再審査期間は20年とされている。
3 女性にも投与が可能である。
4 承認時に、全症例の製造販売後調査を実施することとされた。
5 多発性骨髄腫への使用は再発又は難治性の場合に限られる。
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問317(法規・制度・倫理)
希少疾病用医薬品の指定等に関する手続きのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 指定申請にあたってはその用途に係る本邦における対象者の数に関する資料が必要である。
2 指定にあたっては薬事・食品衛生審議会の意見を聴く必要がある。
3 指定が行われたときはその旨が公示される。
4 指定を受けた者が試験研究を中止しようとするときはあらかじめ、届け出なければならない。
5 指定が取り消されたときはその旨は公示されない。
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問318-319
83歳男性。血糖コントロール不良のため在宅訪問による服薬管理を行ってほしいと内科医から保険薬局に依頼があった。保険薬剤師が男性宅を訪問したとき多くの糖尿病治療薬の飲み残しがあった。また家族からの情報でこの男性は耳鳴りを訴え耳鼻科からの投薬を受けていることを確認した。認知機能の低下は顕著ではない。
問318(実務)
薬剤師は、この男性の服薬アドヒアランス低下に関わる問題点を確認した。それに対する薬剤師の対応のうち誤っているのはどれか。1 つ選べ。
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問319(法規・制度・倫理)
この男性は、介護保険の給付を受けるために申請をすることになった。介護保険制度に関する説明のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 75歳以上の人は自己負担金が免除されます。
2 要介護状態区分は介護認定審査会が判定します。
3 要介護状態は要介護1と2の2つに区分されています。
4 要介護認定を受けた場合訪問による薬剤管理指導に係る給付は医療保険が優先されます。
5 介護支援専門員はサービス計画書(ケアプラン)の作成などを行います。
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問320-321
下図は、製造販売業者から独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ報告された一般用医薬品が原因と疑われる副作用の数を円グラフで示したものである。
問320(実務)
図のア及びイに入る薬効分類の組合せとして正しいのはどれか。1 つ選べ。
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問321(法規・制度・倫理)
医薬品による危害の発生又は拡大の防止のために定められている施策に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
1 患者が、直接、PMDA に副作用を報告する制度はない。
2 医薬品の製造販売業者はその製造販売をしている医薬品について副作用等を知ったときは内容にかかわらず30日以内に厚生労働大臣に報告しなければならない。
3 国は、医薬品の使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のための施策を策定しなければならない。
4 薬剤師は、医薬品の製造販売業者が行う適正な使用のために必要な情報の収集に協力するよう努めなければならない。
5 都道府県知事は医薬品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは製造販売業者に対して、当該医薬品の販売の一時停止を命ずることができる。
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問322-323
保険薬局の管理薬剤師が新人の薬剤師に保険調剤について指導を行った。
問322(実務)
管理薬剤師が説明する内容として正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 調剤を行う場合は、患者の服薬状況及び薬剤服用歴を確認しなければならない。
2 調剤を行った場合は、その翌月末までに当該調剤に関する必要な事項を調剤録に記載しなければならない。
3 調剤済みとなった麻薬処方箋の保管期間は、5年間である。
4 後発医薬品に変更可能な処方箋を調剤するときは患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行わなければならない。
問323(法規・制度・倫理)
保険調剤は「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」に基づくものである。この規則の根拠となっている法律はどれか。1 つ選べ。
1 介護保険法
2 医療法
3 健康保険法
4 薬剤師法
5 医薬品医療機器等法
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問324-325
25歳男性。19時に来局した。男性は「本日、夕方から咳こみがひどくおなかの調子も良くない。熱はないのでかぜの初期症状だと思う。明日から始まる国体に選手として参加するのだが夜間診療している医療機関に行く時間がない。薬局で買えるかぜ薬と胃薬で早く対処したい。」と訴えた。
問324(実務)
以下の成分を含む一般用医薬品のうちドーピング禁止物質※を含まないのはどれか。2つ選べ。(※ 世界アンチ・ドーピング機構が定める禁止表に記載されている物質)
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問325(法規・制度・倫理)
この男性に対する薬剤師の説明として適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 漢方製剤であればどの製品でも使用できます。
2 健康食品・サプリメントの使用にも注意が必要です。
3 かぜ薬と胃薬であれば今晩使用した分は、明日の朝までに体外に排出されます。
4 ドーピング禁止物質は新しく追加されたり変更されることがあります。
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一般問題(薬学実践問題) 【実務】
問326
薬剤師がチーム医療の中で積極的に行うことが期待されている行為として適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 薬剤の投与量、投与方法、投与期間等を薬剤師の判断で変更する。
2 薬物の血中濃度や副作用のモニタリング等に基づき薬剤師の判断で薬剤の変更を行う。
3 入院患者の持参薬の内容を確認した上で薬剤師の判断で服薬計画を立案し医師に対し提案する。
4 在宅患者に対して栄養状態を考慮したうえで薬剤師の判断で輸液の投与を行う。
5 長期処方においては薬局で患者の副作用の発現状況を定期的に確認するために薬剤師の判断で、医師に照会後処方内容を分割して調剤する。
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問327
以下の処方に従い調剤された薬剤を鑑査した結果問題とならない総重量(分包紙を含む)はどれか。1つ選べ。なお、分包紙重量は4包= 2.5g とする。
(処方)
エリスロマイシン
エチルコハク酸エステルシロップ用20%
1回300mg (1日1,200mg)【原薬量】
1日4回 6時間毎 5日分
1 24.8g
2 32.5g
3 35.5g
4 42.7g
5 49.7g
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問328
5歳女児。欠神発作(てんかん小発作)と診断され保険薬局へ処方箋を持参した。処方量【A】 mg と秤取量【B】 g の組合せで最も適切なのはどれか。1つ選べ。なお、エトスクシミドの原薬量は成人量として1日450mg である。小児への投与量は下記の式で計算せよ。
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問329
72歳男性。薬局に以下の処方箋を持参した。検査値を見せてもらうと血清カリウム値が基準値の上限を超えていた。
(処方1)
ランソプラゾール
口腔内崩壊錠30mg
1回1錠(1日1錠)
スピロノラクトン錠50mg
1回1錠(1日1錠)
アムロジピン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回朝食後14日分
(処方2)
ピタバスタチンCa錠1mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回夕食後14日分
(処方3)
メトプロロール酒石酸塩錠20mg
1回1錠(1日3錠)
1日3回朝昼夕食後14日分
薬剤師が処方医に疑義照会すべき医薬品はどれか。1 つ選べ。
1 ランソプラゾール口腔内崩壊錠
2 スピロノラクトン錠
3 アムロジピン錠
4 ピタバスタチンCa錠
5 メトプロロール酒石酸塩錠
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問330
薬局において薬剤師の判断で行ってよい調剤行為はどれか。2 つ選べ。
1 水剤の調剤において服用しやすくするために賦形剤を添加した。
2 処方箋に使用期限の指定はなかったが交付年月日から3日目だったので調剤した。
3 処方箋中の錠剤を同一銘柄の散剤に変更した。
4 処方箋中の医薬品名が略語で記載されていたため薬歴を参考にして調剤した。
5 処方箋中に疑義内容があったが他の患者で照会済の内容であったのでそのまま調剤した。
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問331
薬剤師が以下の処方箋を受け取った。薬局には図中1~5の調剤器具がある。本処方箋の調剤に使用する調剤器具として適切なのはどれか。2 つ選べ。
(処方1)
セフジトレンピボキシル細粒10% 1回0.5g (1日1.5g)
1日3回朝昼夕食後7日分
(処方2)
ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏0.1% 1g
白色ワセリン2g
以上を混合する。
1回適量1日2回湿疹部に塗布
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問332
非小細胞肺がんに対して外来化学療法室でカルボプラチン/パクリタキセル(TC)療法を実施することになりレジメンに従って以下の処方が出された。これら以外には内服薬、注射薬ともに処方されていない。
(処方1)
ファモチジン注射液20mg
デキサメタゾンリン酸
エステルナトリウム注射液26mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注
※同時にジフェンヒドラミン塩酸塩50mg を内服
(処方2)
グラニセトロン塩酸塩注射液3mg
生理食塩液50mL
主管より約30分間で点滴静注
(処方3)
パクリタキセル注射液210mg/m²
生理食塩液500mL
主管より約180分間で点滴静注
(処方4)
カルボプラチン注射液 AUC = 6
ブドウ糖液5% 250mL
主管より約60分間で点滴静注
(処方5)
生理食塩液50mL
主管より全開で注入
これらの処方に関する記述として誤っているのはどれか。2 つ選べ。
1 パクリタキセルとカルボプラチンの投与順はどちらが先でもよい。
2 アルコールに過敏であるかを事前に確認する必要がある。
3 カルボプラチンは高度の催吐性リスクに分類される。
4 重大な副作用として末梢神経障害がある。
5 腎機能を考慮して投与量を決定する。
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問333
手術時に使う手指消毒薬としてクロルヘキシジングルコン酸塩を0.2w/v%含有する70vol%エタノールを3L 調製したい。95vol%エタノール、5w/v%クロルヘキシジン、グルコン酸塩を用いて調製する場合、それぞれ何mL 用いるか。1 つ選べ。
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問334
麻薬の取扱いに関する以下の記述のうち行わなければならない行為はどれか。2つ選べ。
1 麻薬譲受証及び麻薬譲渡証をもって譲受し検収時にロット番号を確認する。
2 麻薬帳簿とともに、鍵をかけた堅固な金庫内に保管する。
3 麻薬処方箋に、麻薬施用者の記名押印又は署名、免許証の番号が記載されていることを確認する。
4 使用済みの貼付剤はすべて回収し、記録後に廃棄する。
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問335
55歳女性。3日前から腹部膨満感と嘔気があり昨日からの腹痛と間欠的な嘔吐のため受診した。診察の結果、血圧 98/62 mmHg、脈拍 104 /分、尿量低下、Na⁺ 130mEq/L、K⁺ 3.5mEq/L、Cl⁻ 90mEq/L であり、細胞外液減少を認めた。この患者に投与する輸液の組成として適切なのはどれか。1 つ選べ。
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問336
調剤室にある錠剤棚のAとBに配置していた医薬品が採用中止となり下記の新規採用医薬品と入れ替えることにした。この薬局の業務手順書は法的及び安全管理の観点から医薬品の一般名称での50音順で配列し規制区分も考慮している。
新規採用医薬品:
Aとして
トラマドール塩酸塩カプセル50mg
トリアゾラム錠0.25mg
トリクロルメチアジド錠1mg
Bとして
フェノバルビタール錠30mg
フェブキソスタット錠20mg
フェンタニル舌下錠100μg
問337
下の図は一般的な外来初回診療の流れを示している。選択肢の語句を【 A 】 ~【 E 】 に当てはめたとき【 C 】 に入るものはどれか。1つ選べ。
受付 → 【 A 】→ 【 B 】→ 【 C 】 → 【 D 又は E 】
1 検査
2 診断
3 診察
4 経過観察
5 治療
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問338
54歳男性。腎細胞がん治療の内服薬導入のため入院し1週間で退院することとなった。退院時に手足症候群への対応を含む以下の処方箋が交付され近所の薬局に持参した。
(処方1)
ソラフェニブトシル酸塩錠200mg 1回2錠(1日4錠)
1日2回朝夕食後14日分
(処方2)
白色ワセリン100g
1回適量1日4回手、足に塗布
この患者への服薬指導として適切でないのはどれか。2 つ選べ。
1 熱い風呂は、控えましょう。
2 直射日光に当たらないようにしましょう。
3 手足に痛みが現れたら薬の使用を中止してください。
4 白色ワセリンは副作用の予防になるので毎日使いましょう。
5 足に密着したきつめの靴下を履きましょう。
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問339
病院における医薬品採用に関する記述として最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
1 医療用医薬品製品情報概要が医薬品の情報源として最も重視される。
2 新しい作用機序をもつ医薬品は医師の申請通りに採用する。
3 後発医薬品は主成分が同じなので購入価格のみを考慮して採用を決定する。
4 薬事委員会などを設置し採否について審議する。
5 新規医薬品採用時の安全性評価において海外の臨床試験データは参考にしない。
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問340
医薬品情報に関する記述のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 二重盲検比較試験はメタアナリシスよりもエビデンスレベルが高い。
2 医療用医薬品の添付文書は医薬品医療機器等法によりその記載内容が規定された公的文書である。
3 能動的情報提供とは医療従事者や患者などからの質問に対して情報提供を行うことである。
4 二次資料は、新しい知見の報告を主体とし原著記事を収載した資料である。
5 緊急安全性情報は緊急に安全対策上の措置を講じる必要がある場合に医薬品の製造販売業者等が作成する。
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問341
8歳男児。ぜん息でかかりつけ医に以下の処方を出してもらっている。
(処方1)
スプラタストトシル酸塩シロップ用5%
1回1.5g(1日3g)
1日2回朝夕食後30日分
(処方2)
ツロブテロールテープ1mg
1回1枚
1日1回就寝前胸部に貼付30日分(全30枚)
(処方3)
フルチカゾンプロピオン酸エステル
ドライパウダーインヘラー50μg 60吸入
1本
1回1吸入1日2回朝夕吸入
しかし発作が頻発し症状が重篤化したため救急車で病院に搬送された。かかりつけ医が処方した薬のアドヒアランスを確認したところしっかり服用できていた。発作時の薬物療法として適切でないのはどれか。1 つ選べ。
1 アミノフィリンの点滴
2 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウムの点滴
3 クロモグリク酸ナトリウムの吸入
4 プロカテロール塩酸塩水和物の吸入
5 サルブタモール硫酸塩の吸入
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問342
50歳女性。関節リウマチの診断を受け生物学的製剤の導入目的で入院した。入院前よりメトトレキサートジクロフェナクナトリウムを服用している。入院2日目の朝、薬剤師が病棟へ行くと「吐き気が4、5日前からあり、食欲もない。」と訴えがあった。さらに薬剤師が尋ねると下痢はしていないが便は黒っぽい胸や肩、頭の痛みはないということであった。
入院時検査データ
血圧96/74mmHg、脈拍95回/分
白血球3700/μL、赤血球220万/μL、血小板15万/μL
ヘモグロビン10.2g/dL、ヘマトクリット24.1%
その他の所見
発熱(-)、粘膜乾燥気味、眼瞼結膜は蒼白
薬剤師は副作用を疑い直ちに担当医師に報告した。考えられる副作用として最も可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。
1 髄膜炎
2 再生不良性貧血
3 消化性潰瘍
4 偽膜性大腸炎
5 血小板減少症
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問343
62歳男性。頭痛、のどの痛み、痰の絡む咳鼻水に加え鼻閉症状を訴えて来局した。男性に質問したところ仕事で車を運転していること毎日晩酌し、1日20本の喫煙をしていることがわかった。現在、服用している薬はない。そこで、下記の成分が含まれる一般用医薬品を提案した。販売時に薬剤師が情報提供・指導する内容として適切でないのはどれか。2 つ選べ。
1 低血糖を起こすことがありますので注意してください。
2 薬を飲む前後はお酒を飲まないでください。
3 眠くなる成分は入っていませんので服用後の車の運転は大丈夫です。
4 便秘をすることがありますので注意してください。
5 のどが渇くことがあるので適宜水分を補給してください。
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問344
7歳女児。近医の皮膚科にてアトピー性皮膚炎と診断され母親が以下の処方箋を保険薬局に持参した。
(処方1)
タクロリムス軟膏0.03%小児用20g
1回適量1日2回(朝就寝前)顔、頸部に塗布
(処方2)
ベタメタゾン吉草酸エステルクリーム0.12% 20g
1回適量1日2回(朝就寝前)体幹、腕に塗布
(処方3)
ヘパリン類似物質クリーム0.3% 100g
1回適量1日2回(朝就寝前)顔、頸部、体幹、腕に塗布
(処方4)
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回朝食後就寝前14日分
薬剤師が母親に服薬指導する内容として適切でないのはどれか。1 つ選べ。
1 タクロリムス軟膏は傷やただれているところに使用して下さい。
2 ベタメタゾン吉草酸エステルクリームは症状が改善されても自己判断で中止しないで下さい。
3 ヘパリン類似物質クリームは皮膚の保湿効果があります。
4 ヘパリン類似物質クリームは傷やただれがあるところに塗らないで下さい。
5 フェキソフェナジン塩酸塩は眠気を起こしにくい薬です。
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問345
52歳男性。身長170cm。血液検査の結果血清ナトリウム濃度が147mEq/Lであり高張性脱水と診断され輸液により水分を補給することになった。この男性の水分欠乏量を血清ナトリウム濃度から算出した場合最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、この男性の健常時の体重は70kg血清ナトリウム濃度の目標値を140mEq/L体水分量を体重の60%とする。
1 1.0L
2 1.5L
3 2.0L
4 2.5L
5 3.0L
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101回薬剤師国家試験(全問)
101回薬剤師国家試験【必修問題】問1~問90
101回薬剤師国家試験【一般問題(薬学理論問題)】 問91~問150
101回薬剤師国家試験【一般問題(薬学理論問題)】問151~問195
101回薬剤師国家試験【一般問題(薬学実践問題)】問196~問245
101回薬剤師国家試験【一般問題(薬学実践問題)】問246~問285
101回薬剤師国家試験【一般問題(薬学実践問題)】問286~問345