【問170~問174】103回薬剤師国家試験の薬学理論問題・薬剤

問170
腎排泄に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 一般に、通常成人の腎血流量は 100~130 mL/min である。
2 糸球体ろ過は、加圧ろ過であり、毛細血管内圧がボーマン嚢内圧よりも高いために起こる。
3 サリチル酸は、尿がアルカリ性になると尿細管での再吸収が増加し、その腎クリアランスは小さくなる。
4 パラアミノ馬尿酸の腎クリアランスは、血漿中濃度の増加に伴って大きくなる。
5 尿細管において再吸収を受けない薬物の血中濃度が定常状態にある時、尿中の薬物濃度は血漿中の非結合形薬物濃度に比べて高くなる。
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問171
経口投与時において、薬物Aの体内動態に薬物Bの併用が及ぼす影響として正しいのはどれか。2つ選べ。

薬物A 薬物B 薬物Aの体内動態に及ぼす影響
1 ノルフロキサシン スクラルファート水和物 消化管吸収の低下
2 イトラコナゾール オメプラゾール 肝取り込みの阻害
3 アセトアミノフェン メトクロプラミド 尿細管分泌の阻害
4 メルカプトプリン水和物 フェブキソスタット 代謝の阻害
5 ピタバスタチンカルシウム シクロスポリン 代謝の亢進

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問172
各グラフの実線は、肝でのみ消失する薬物を経口投与したときの血中濃度推移を表す。肝固有クリアランスが2倍に増加したときの血中濃度推移(破線)を表す最も適切なグラフはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物の肝での消失は血流律速で、well-stirred model に基づくものとする。

103回薬剤師試験問172
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問173
ある薬物 100mg を被験者に急速静脈内投与した後に血中濃度及び尿中排泄量を測定したところ、未変化体の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は 1.0 mg・h/L、代謝物の尿中総排泄量は 20 mg(未変化体換算量)であった。一方、この薬物200 mg を同一患者に経口投与したときの AUC は 0.8 mg・h/L であった。この薬物の体内動態の説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物は肝代謝及び腎排泄でのみ消失し、代謝物は全て尿中に排泄されるものとする。また、体内動態は線形性を示し、肝血流速度は 80 L/h とする。

1 生物学的利用率は 40%である。
2 全身クリアランスは 100 L/h である。
3 静脈内投与後の未変化体の尿中排泄率は 80%である。
4 肝抽出率は 25%である。
5 経口投与された薬物のうち、門脈に移行する割合は 75%である。
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問174
固形製剤中における医薬品の分子集合体の性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 結晶多形間では、結晶構造は異なるが真密度は等しい。
2 医薬品の結晶形は変化せず結晶表面に水分が吸着したものを水和物という。
3 非晶質(アモルファス)状態の医薬品を高湿度下に保存したとき、水分の収着によって結晶化することがある。
4 シクロデキストリンによる包接化には、医薬品の安定性を改善する効果はない。
5 医薬品を分子状態で水溶性高分子に分散させた粉体から医薬品を溶出させるとき、医薬品のみかけの溶解度が過飽和を示すことがある。
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