2012年(平成24年)第101回看護師試験問題

B!

第101回看護師国家試験(午前問題)

問題1
日本の平成 21年(2009年)における男性の平均寿命に最も近いのはどれか。

1,70年
2,75年
3,80年
4,85年
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問題2
日本人の食事摂取基準(2010年版)において、摂取量の減少を目指しているのはどれか。

1,カリウム
2,食物繊維
3,ナトリウム
4,カルシウム
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問題3
勤労女性に関して労働基準法で規定されているのはどれか。

1,介護休業
2,子の看護休暇
3,産前産後の休業
4,雇用における女性差別の禁止
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問題4
医療保険の給付の対象となるのはどれか。

1,健康診断
2,予防接種
3,美容整形
4,疾病の診察
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問題5
看護師に求められるアドボケーターの役割はどれか。

1,指示者
2,責任者
3,代弁者
4,調整者
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問題6
社会的欲求はどれか。

1,帰属の欲求
2,安全の欲求
3,睡眠の欲求
4,食の欲求
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問題7
先天異常はどれか。

1,尋常性白斑(vitiligo vulgaris)
2,急性灰白髄炎(poliomyelitis)
3,重症筋無力症(myasthenia gravis)
4,心房中隔欠損症(atrial septal defect)
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問題8
加齢による身体機能の変化で上昇・増加するのはどれか。

1,肺活量
2,基礎代謝率
3,収縮期血圧
4,胃液分泌量
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問題9
平成21年(2009年)国民生活基礎調査で、世帯総数における核家族世帯の割合はどれか。

1,20%
2,40%
3,60%
4,80%
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問題10
細胞外液に比べて細胞内液で濃度が高いのはどれか。

1,カルシウム
2,ナトリウム
3,カリウム
4,クロール
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問題11
死の三徴候に含まれるのはどれか。

1,体温の低下
2,心拍の停止
3,筋肉の硬直
4,角膜の混濁
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問題12
右季肋部の疝痛発作を特徴とする疾患はどれか。

1,胃癌(gastric cancer)
2,腸閉塞(ileus)
3,胆石症(cholelithiasis)
4,十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)
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問題13
医療で用いる放射線量の単位はどれか。

1,Gy
2,IU
3,mEq
4,μg
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問題14
認知症(dementia)を説明しているのはどれか。

1,知的発達の遅延
2,意識障害の出現
3,全身の筋肉の進行性萎縮
4,一度獲得した知的機能の衰退
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問題15
昇圧作用があるのはどれか。

1,インスリン
2,ワルファリン
3,アドレナリン
4,ニトログリセリン
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問題16
麻薬性鎮痛薬の副作用はどれか。

1,心悸亢進
2,食欲の亢進
3,腸蠕動の抑制
4,骨髄機能の抑制
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問題17
脈拍の測定方法の写真①~④を別に示す。正しいのはどれか。



1,①
2,②
3,③
4,④
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問題18
甲状腺機能検査を受ける患者の検査食はどれか。

1,ヨード制限食
2,蛋白制限食
3,脂肪制限食
4,低残渣食
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問題19
腹腔ドレーンの排液バッグをベッド柵にかけた図を示す。正しいのはどれか。

1,1
2,2
3,3
4,4
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問題20
廃用症候群(disuse syndrome)の予防で正しいのはどれか。

1,温罨法
2,安静臥床
3,減塩食の提供
4,関節可動域訓練
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問題21
成人に血液検査のための静脈血採血をする際、最も適した注射針はどれか。

1,16G
2,18G
3,22G
4,27G
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問題22
日本の法令で定められている酸素ボンベの色はどれか。

1,赤
2,黄
3,緑
4,黒
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問題23
日本の主要死因別にみた死亡率の推移を図に示す。悪性新生物(malignant neoplasm)の推移はどれか。

1,A
2,B
3,C
4,D
5,E
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問題24
訪問看護ステーションの管理者となることができるのはどれか。

1,医師
2,看護師
3,薬剤師
4,管理栄養士
5)社会福祉士
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問題25
スタンダードプリコーションで予防するのはどれか。

1,誤薬
2,誤嚥
3,患者誤認
4,院内感染
5)転倒・転落
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問題26
体温の恒常性を保つ中枢はどれか。

1,大脳
2,視床下部
3,橋
4,延髄
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問題27
リンパ系について正しいのはどれか。

1,リンパ管には弁がない。
2,吸収された脂肪を輸送する。
3,胸管は鎖骨下動脈に合流する。
4,リンパの流れは動脈と同方向である。
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問題28
一酸化炭素中毒(carbonmonoxide poisoning)について正しいのはどれか。

1,皮膚が蒼白になる。
2,低酸素血症にはならない。
3,治療として低流量の酸素を吸入する。
4,一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすい。
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問題29
AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する。ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか。

1,Bの増加によってAの分泌が増加する。
2,Bの増加によってAの分泌が減少する。
3,Bの減少によってAの分泌が減少する。
4,Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない。
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問題30
ビタミンと欠乏症の組合せで正しいのはどれか。

1,ビタミンB1 ── ウェルニッケ脳症(Wernicke’s encephalopathy)
2,ビタミンC ── 脚気(beriberi)
3,ビタミンD ── 新生児メレナ(melena neonatorum)
4,ビタミンE ── 悪性貧血(pernicious anemia)
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問題31
Aさん(57歳、女性)は、子宮体癌(uterine corpus cancer)のため子宮全摘術を受けた。離床が十分に進まず、術後2日に初めて歩行を試みようとベッドから降りたところ、突然、呼吸困難を訴えてうずくまった。
まず疑うべき疾患はどれか。

1,自然気胸(spontaneous pneumothorax)
2,肺塞栓症(pulmonary embolism)
3,肋間神経痛(intercostal neuralgia)
4,解離性大動脈瘤(dissecting aortic aneurysm)
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問題32
急性心筋梗塞(acute myocardial infarction)において上昇のピークが最も早いのはどれか。

1,AST(GOT)
2,ALT(GPT)
3,LD(LDH)
4,CK(CPK)
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問題33
イレウス(ileus)と原因の組合せで正しいのはどれか。

1,絞扼性イレウス(strangulated ileus) ── 粘液水腫(myxedema)
2,単純性イレウス(simple ileus) ── 腸捻転症(volvulus)
3,麻痺性イレウス(paralytic ileus) ── 脊髄損傷(spinal cord injury)
4,けいれん性イレウス(spastic ileus) ── モルヒネの内服
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問題34
日本の保健医療福祉について正しいのはどれか。

1,憲法による生存権の保障が基本理念である。
2,ノーマライゼーションは疫学的理念である。
3,保健医療福祉行政の事業内容は全国一律である。
4,医療費の財源では国庫負担の占める割合が最も高い。
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問題35
環境基本法で環境基準が規定されているのはどれか。

1,大気
2,振動
3,悪臭
4,照明
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問題36
牛海綿状脳症〈BSE〉(bovine spongiform encephalopathy)対策のため、牛の食肉処理の際に除去・焼却が法令上義務化されている部位はどれか。

1,胆嚢
2,頬肉
3,脊髄
4,大腸
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問題37
一次予防はどれか。

1,労働者のがん検診
2,精神障害者の作業療法
3,脳卒中患者の理学療法
4,性感染症予防のためのコンドームの使用
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問題38
Broca〈ブローカ〉失語のある患者とのコミュニケーション方法で適切なのはどれか。

1,五十音表を使う。
2,患者の言い間違いは言い直すよう促す。
3,言葉で話しかけるよりもイラストを見せる。
4,「はい」、「いいえ」で答えられる質問をする。
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問題39
死後の処置で適切なのはどれか。

1,身体に挿入されたチューブ類は抜かずにガーゼで包む。
2,鼻腔には最初に青梅綿を詰め、次に脱脂綿を詰める。
3,和式着物のひもは縦結びにする。
4,義歯は外して保管する。
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問題40
Aさん(35歳、女性)は、身体活動レベルⅡ、月経周期は規則的である。1週間に摂取したエネルギー及び栄養素の平均値を表に示す。日本人の食事摂取基準(2010年版)に達するために追加するとよい食品はどれか。

1,卵1個(55 g)
2,レバー2切れ(50 g)
3,イチゴ 10粒(120 g)
4,普通牛乳 200 ml(206 g)
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問題41
貧血がなく、体温 36.5 ℃、血液pH7.4の場合、動脈血酸素飽和度〈SaO2〉90 %のときの動脈血酸素分圧〈PaO2〉はどれか。

1,50 Torr
2,60 Torr
3,70 Torr
4,80 Torr
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問題42
パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉測定において、適切なのはどれか。

1,ネームバンドは外して測定する。
2,マニキュアは除去せず測定する。
3,末梢循環不全のある部位での測定は避ける。
4,継続して装着する場合は測定部位を変えない。
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問題43
点眼指導で適切なのはどれか。

1,油性と水性の薬剤を両方使うときは、油性の薬剤を先に点眼する。
2,容器の先端が睫毛に接したら点眼する。
3,点眼後は、乾燥するまでまばたきをしない。
4,点眼後は、ふき綿で涙嚢部を軽く圧迫する。
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問題44
Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸の呼吸パターンはどれか。

1,1
2,2
3,3
4,4
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問題45
在宅看護の原則として正しいのはどれか。

1,療養者の自己決定を尊重する。
2,日常のケアは看護師が中心に行う。
3,居室の環境整備は医療者の意向を優先する。
4,介護保険の導入は介護支援専門員が決定する。
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問題46
病院内の退院調整部署による退院支援について正しいのはどれか。

1,65歳以上の高齢者を対象とする。
2,医師が退院日を決めてから、支援を開始する。
3,退院調整看護師は、訪問看護導入の要否を検討する。
4,退院調整部署の設置は診療報酬の算定要件ではない。
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問題47
Aさん(80歳、男性)は、 1人暮らしで以前から軽度の物忘れがある。かかりつけ医から「Aさんは便秘がちで改善しない状況が続いている。訪問してケアして欲しい」と訪問看護の依頼があった。訪問看護師が訪問したところ、腹部に便塊を触知し、腸蠕動音は微弱であった。訪問看護師の対応で優先度が高いのはどれか。

1,腹部の温罨法を実施する。
2,市販の緩下薬の服用を勧める。
3,排便チェック表の記入を指導する。
4,ホームヘルパーに食事の準備を依頼する。
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問題48
胃瘻からの経管経腸栄養法を開始した在宅患者の家族に対する説明で正しいのはどれか。

1,液状の栄養剤は開封後数日間使用してよい。
2,栄養剤の注入は無菌操作で行う必要はない。
3,胃瘻を造設したので経口摂取は禁止となる。
4,胃瘻カテーテルは週に1回交換する。
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問題49
更年期障害(climacteric disorder)について正しいのはどれか。

1,閉経後に症状が始まる。
2,腹部膨満が特徴的な症状である。
3,自律神経症状は交感神経系機能の低下による。
4,自覚症状と他覚的所見とが一致しない傾向がある。
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問題50
食道癌(esophageal cancer)に対する放射線治療で正しいのはどれか。

1,脊髄の障害は起こらない。
2,治療期間は1週間である。
3,治療期間中は隔離できる個室で管理する。
4,化学療法と併用すると治療の効果が高まる。
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問題51
下腿の蜂窩織炎(cellulitis)を繰り返している患者への炎症徴候を早期に発見するための指導で最も適切なのはどれか。

1,「入浴後に観察しましょう」
2,「体温は毎朝測りましょう」
3,「膿(うみ)が出ていないか観察しましょう」
4,「赤くなっていないか観察しましょう」
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問題52
肺気腫(pulmonary emphysema)の患者が、歩行時の息切れが強くなってきたため受診した。呼吸数は34/分で、口唇のチアノーゼがみられた。この患者について正しいのはどれか。

1,1回換気量が増加している。
2,病状が進行すると PaCO2が上昇する。
3,呼気よりも吸気を促すと効果的である。
4,経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は上昇している。
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問題53
Aさんは会議中に時々動悸を感じることがあるため受診した。安静時心電図に異常は認められなかった。次に行う検査はどれか。

1,運動負荷心電図
2,動脈血ガス分析
3,心臓カテーテル検査
4,Holter〈ホルター〉心電図
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問題54
食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)をきたしたとき、一時的な止血に使用するのはどれか。

1,胃管
2,腹腔内ドレーン
3,Swan-Ganz〈スワン-ガンツ〉カテーテル
4,S-B(Sengstaken-Blakemore〈ゼングスターケン-ブレークモア〉)チューブ
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問題55
Behcet〈ベーチェット〉病(Behcet’s disease)に特徴的なのはどれか。

1,真珠腫(cholesteatoma)
2,粘液水腫(myxedema)
3,紫紅色紅斑
4,外陰部潰瘍(vulvar ulcer)
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問題56
頭蓋内圧亢進の代償期にある患者にみられるバイタルサインの特徴はどれか。

1,呼吸数の増加
2,体温の低下
3,脈圧の増大
4,頻脈
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問題57
Aさん(54歳、女性)は、排便困難のため外来を受診し、酸化マグネシウムとセンナとを処方された。腹腔内手術の既往歴がある。Aさんへの指導で適切なのはどれか。

1,「運動は控えてください」
2,「下痢が続いても心配ありません」
3,「おなかの張りが続くようなら、また受診してください」
4,「旅行をする場合は酸化マグネシウムの内服を控えてください」
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問題58
人口の高齢化に関連した指標の説明で正しいのはどれか。

1,60歳以上の人口割合を高齢化率という。
2,老年人口が35%を超えると超高齢社会である。
3,高齢化社会から超高齢社会への所要期間を倍加年数という。
4,生産年齢人口に対する老年人口の比を老年人口指数という。
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問題59
高齢者の看護に活用できる理論とその説明の組合せで正しいのはどれか。

1,離脱理論 ── 高齢者の活動の権利を擁護する。
2,生涯発達理論 ── 高齢者が生産活動に関与することで老化に適応する。
3,ストレングスモデル ── 高齢者の強みを援助者が見出す。
4,マズロー(Maslow, A.H.)のニード論 ── 高齢者が人生を振り返り意味を発見する。
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問題60
老人性難聴(presbyacusis)の特徴はどれか。

1,耳鳴を伴う。
2,伝音性の難聴である。
3,低音域が障害される。
4,語音の分別能力が低下する。
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問題61
高齢者のいる世帯の割合の過去30年間の推移について、正しいのはどれか。

1,単独世帯が増えている。
2,三世代世帯が増えている。
3,夫婦のみの世帯が減っている。
4,夫婦と未婚の子のみの世帯が減っている。
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問題62
家庭内における高齢者虐待に関する調査(2004年)による高齢者虐待の特徴で正しいのはどれか。

1,被虐待者は女性が多い。
2,経済的虐待が最も多い。
3,配偶者による虐待が最も多い。
4,被虐待者は要介護5が最も多い。
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問題63
Aさん(103歳、男性)は、総義歯で時々むせるが、その他は元気に過ごしている。
Aさんの食事指導として最も適切なのはどれか。

1,塩分の制限を厳しくする。
2,蛋白質の摂取量を確保する。
3,粘稠度の低いサラサラした食品にする。
4,食べ慣れていない料理も積極的に取り入れる。
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問題64
ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。

1,薬物感受性が低い。
2,薬物の作用が持続しにくい。
3,薬物の相互作用が起こりにくい。
4,薬物の血中濃度が高くなりやすい。
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問題65
入院中の4歳児への倫理的配慮として適切なのはどれか。

1,採血を行う際は「痛くないよ」と励ます。
2,ギプスカットの際は泣かないように伝える。
3,骨髄穿刺の際は親を同席させないようにする。
4,エックス線撮影をする際は事前に本人に説明する。
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問題66
離乳について適切なのはどれか。

1,離乳の開始前に果汁を与える必要がある。
2,離乳の開始時期は生後3か月ころが適切である。
3,離乳を開始して1か月を過ぎたころから1日2回食とする。
4,母乳や人工乳を飲まなくなった状態を離乳の完了という。
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問題67
腰椎穿刺における乳児の体位と看護師による固定方法の写真①~④を別に示す。正しいのはどれか。



1,①
2,②
3,③
4,④
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問題68
Aちゃん(8歳、女児)は、高度の浮腫と蛋白尿とがみられたため入院し、ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)と診断され、ステロイド大量療法が開始された。現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。

1,水分摂取を促す。
2,塩分制限はないと伝える。
3,病院内を散歩してよいと伝える。
4,一時的に満月様顔貌〈ムーンフェイス〉になることを説明する。
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問題69
労働基準法で規定されている育児時間について正しいのはどれか。

1,父親も取得できる。
2,1日当たり4回まで取得できる。
3,1回の時間は1時間以内である。
4,児が満1歳になるまでの期間に取得できる。
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問題70
妊娠24週の妊婦健康診査で経過は順調であると診断された妊婦が、次回に受診する時期として適切なのはどれか。

1,1週後
2,2週後
3,3週後
4,4週後
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問題71
ハイリスク妊娠について正しいのはどれか。

1,多胎妊娠(multiple pregnancy)では過期産となりやすい。
2,妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)では低出生体重児となりやすい。
3,前置胎盤(placenta previa)のリスクは妊娠中の喫煙量に比例する。
4,妊娠高血圧症候群(pregnancy-induced hypertension)では胎児発育不全(fetal growth restriction)になりやすい。
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問題72
厚生労働省のこころのバリアフリー宣言の目的で正しいのはどれか。

1,精神疾患への偏見をなくすための正しい理解の促進
2,高齢者の孤立を防ぐためのふれあいのある社会づくり
3,身体障害者の人格を尊重するためのバリアフリー化の推進
4,引きこもりから社会参加を試みる際の障壁を軽減する支援
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問題73
統合失調症(schizophrenia)のAさんは、看護師に促されるまで入浴しようとしない。身体は自分で洗うが、いつも洗い残しがみられ、看護師が洗い残しがあることを伝えても、Aさんの行動に変化はみられない。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,洗い残しの部位を詳細に指摘する。
2,洗い残しによる感染のリスクを説明する。
3,入浴時に困っていることはないか尋ねる。
4,できるようになるまで看護師が全身を洗う。
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問題74
広汎性発達障害(pervasive developmental disorders)に特徴的なのはどれか。

1,重篤な不安発作が繰り返される。
2,ボディイメージ(身体像)の障害が認められる。
3,非言語的コミュニケーションが適切にとれない。
4,声にしていない自分の考えが周囲に伝わるように感じる。
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問題75
入院患者の精神科リハビリテーションで適切なのはどれか。

1,経済的な自立を最終目標とする。
2,退院日が決まり次第開始される。
3,多職種によるチーム連携が必要である。
4,精神疾患に関する地域への啓発は含まれない。
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問題76
脾機能亢進症(hypersplenism)でみられる所見はどれか。

1,貧血
2,低血糖
3,発汗過多
4,血小板数の増加
5,低カリウム血症
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問題77
全身性エリテマトーデス〈SLE〉(systemic lupus erythematosus)で生命予後を悪くするのはどれか。

1,筋痛
2,関節炎(arthritis)
3,蝶形紅斑(butterfly rash)
4,ループス腎炎(lupus nephritis)
5,Raynaud〈レイノー〉現象
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問題78
長期投与すると骨粗鬆症(osteoporosis)を発症するリスクが高まるのはどれか。

1,ビタミンD
2,ビタミンK
3,エストロゲン
4,ワルファリン
5,副腎皮質ステロイド
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問題79
立位の保持が可能な患者にグリセリン浣腸 120 mlを実施することになった。正しいのはどれか。

1,浣腸液の温度は32 ℃である。
2,体位は立位前屈をとる。
3,カテーテルの挿入の深さは12~15 cmである。
4,注入時は口呼吸を指示する。
5,注入は15秒以内で行う。
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問題80
糖尿病外来の看護師が通院中の糖尿病の患者を対象にフットケア教室を行うことになった。
対象者の選定基準で、最も優先されるのはどれか。

1,外出頻度が高い人
2,感覚神経障害がある人
3,インスリン療法中の人
4,HbA1c値が7%以上の人
5,運動靴を履く頻度が高い人
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問題81
Aくんは野球部の練習を無断で休み、翌日監督に厳しく叱られた。帰宅後、Aくんは夕食時に「おかずがまずい」と母親に大声で文句を言っている。Aくんの反応はどれか。

1,否認
2,投影
3,合理化
4,反動形成
5,置き換え
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問題82
食中毒(food poisoning)について正しいのはどれか。2つ選べ。

1,腸炎ビブリオ感染症(vibrio parahaemolyticus infection)の原因となる主な食品は食肉である。
2,黄色ブドウ球菌感染症(staphylococcus aureus infection)の予防に食前の加熱は有効である。
3,ボツリヌス菌感染症(clostridium botulinum infection)では呼吸筋麻痺を生じる。
4,毒素性大腸菌感染症(enterotoxigenic E. Coli infection)の潜伏期は数時間である。
5,ノロウイルス感染症(norovirus infection)は冬に多くみられる。
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問題83
児童虐待の防止等に関する法律で、親の虐待によって負傷した児童を発見した際の通告先として規定されているのはどれか。2つ選べ。

1,警察署
2,福祉事務所
3,家庭裁判所
4,児童相談所
5,教育委員会
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問題84
理解力に問題のない入院中の成人患者を対象にした看護研究を行うこととした。倫理的配慮で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,研究参加の同意は後で撤回できることを患者に説明する。
2,患者が自室に不在の場合、研究参加の同意は家族から得る。
3,発表用のデータには患者の実名を記載する。
4,個人情報が含まれた研究の書類は、施錠できる場所に保管する。
5,研究が終了したとき、研究者の守秘義務は免除される。
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問題85
小脳機能の評価方法で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,指鼻試験
2,Weber〈ウェーバー〉試験
3,Kernig〈ケルニッヒ〉徴候
4,Romberg〈ロンベルグ〉徴候
5,Babinski〈バビンスキー〉反射
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問題86
看護師等の人材確保の促進に関する法律に規定されている内容で、正しいのはどれか。2つ選べ。

1,看護師免許の申請
2,保健師等再教育研修
3,看護師等就業協力員の委嘱
4,看護師等学校養成所の指定
5,都道府県ナースセンターの指定
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問題87
介護保険制度による訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

1,理学療法士による訪問は含まれない。
2,主治医の訪問看護指示書が必要である。
3,訪問滞在時間によって介護報酬は異なる。
4,利用頻度は介護支援専門員の指示による。
5,利用できる訪問看護事業所は1か所に限る。
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問題88
出生時にみられるのはどれか。2つ選べ。

1,把握反射
2,緊張性頸反射
3,ホッピング反応
4,パラシュート反射
5,視性立ち直り反射
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問題89
閉経に近づくと上昇するホルモンはどれか。2つ選べ。

1,エストロゲン
2,プロラクチン
3,プロゲステロン
4,黄体形成ホルモン〈LH〉
5,卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
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問題90
正常分娩した産褥2日の褥婦の状態で、順調な経過であると判断できるのはどれか。2つ選べ。

1,後陣痛がある。
2,乳房の緊満感がある。
3,体温が37.6 ℃である。
4,悪露に凝血塊が混じる。
5,妊娠中と比べ1日の尿量が減少する。
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問題91
Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した。
胃瘻について説明を受けた娘は、「父は管を入れてまで生きたくないと日頃から言っていたので、胃瘻にはしたくありません」と言った。看護師の言葉で適切なのはどれか。

1,「娘さんの決定に私も賛成します」
2,「お父様に長生きしてほしいと思いませんか」
3,「胃瘻から栄養を摂(と)ればまた元気になりますよ」
4,「お父様の意向に娘さんも同意されるのですね」
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問題92
Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した。Aさんは胃瘻を造設しないで、自宅で療養することになった。退院後に訪問診療と訪問看護とを受ける手続きをして退院した。退院後3日、訪問看護師はAさんの自宅を訪問した。Aさんを援助するための情報で最も重要なのはどれか。

1,身体活動性
2,経口摂取の状況
3,娘の調理の技術
4,排泄介助の方法
5,娘の胃瘻に関する知識
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問題93
Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した。Aさんは、娘が作るお粥や野菜・肉類のペーストをほとんど摂取しなくなってきた。「父は果物が好きだったから、おいしい手作りジュースを飲ませたいのです」と、訪問看護師に相談があった。
娘に対する助言で適切なのはどれか。

1,「ジュースにとろみをつけてみましょう」
2,「ジュースなら買ってきた方が簡単ですよ」
3,「ジュースばかりでは再入院の可能性が高くなります」
4,「お粥や野菜も果物と一緒にジュースに混ぜてはいかがでしょう」
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問題94
Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌(apical lung cancer)と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。入院後、呼吸苦と前胸部の痛みに対して、緩和ケアチームが関わることを主治医がAさんに提案した。その後、Aさんは病棟看護師に「私は末期ではないのになぜ緩和ケアを受けるのですか」と尋ねた。
病棟看護師の説明で適切なのはどれか。

1,「有効な治療方法がないので緩和ケアに切り替えましょう」
2,「痛みが我慢できるなら緩和ケアを受ける必要はないですね」
3,「緩和ケアは病気の段階とは関係なくつらい症状を緩和するものです」
4,「痛みを軽減するための麻薬が処方できるのは緩和ケアチームの医師に限られるからです」
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問題95
Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌(apical lung cancer)と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。Aさんは抗癌化学療法を開始したが、副作用が強かったため、「治療をやめて家で過ごしたい」と希望し、退院した。退院後3日、訪問看護が開始された。
訪問看護師が今後注意すべきAさんの症状はどれか。

1,構音障害
2,聴力の低下
3,片麻痺の出現
4,上肢の強い痛み
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問題96
Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌(apical lung cancer)と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。Aさんは現在、在宅酸素療法2l/分に加えて定期薬としてオキシコドン塩酸塩水和物徐放薬10 mgを 1日2回内服し、臨時追加薬としてオキシコドン塩酸塩水和物を使用している。訪問看護師がAさんに対して行う疼痛管理の指導として適切なのはどれか。

1,痛みがないときは定期薬の内服を中止する。
2,食事が食べられなかったときは、定期薬の内服を中止する。
3,臨時追加薬を内服した日付と時刻とを記録する。
4,痛みが強いときは、臨時追加薬は間隔を空けずに追加内服する。
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問題97
Aさん(58歳、女性)は、 3年前に慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease)と診断された。3日前に38 .0℃の発熱があった。市販の総合感冒薬を内服して様子をみていたが、昨晩から黄色痰がみられ、息苦しさが増強した。外来を受診したところ肺炎(pneumonia)と診断され、入院した。入院時の状態は、体温 38.2 ℃、呼吸数28 /分、脈拍 92/分、血圧 138/72mmHg。現時点の症状として考えられるのはどれか。

1,呼吸の断続性副雑音
2,Biot〈ビオー〉呼吸
3,顔面浮腫
4,皮下気腫
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問題98
Aさん(58歳、女性)は、 3年前に慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease)と診断された。3日前に38 .0℃の発熱があった。市販の総合感冒薬を内服して様子をみていたが、昨晩から黄色痰がみられ、息苦しさが増強した。外来を受診したところ肺炎(pneumonia)と診断され、入院した。入院時の状態は、体温 38.2 ℃、呼吸数28 /分、脈拍 92/分、血圧 138/72mmHg。1週後、Aさんは肺炎(pneumonia)が改善し、酸素吸入(1l/分)を行っている。病棟内での歩行が許可されたが、Aさんは歩くとすぐ息切れがすると言ってベッド上で過ごすことが多い。
Aさんへの指導で適切なのはどれか。

1,「肩呼吸の練習をしてみましょう」
2,「歩いた後に水分補給をしてください」
3,「安静時に酸素の量を増やして回復を待ちましょう」
4,「息切れがあるときに血液の酸素飽和度を測定してみましょう」
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問題99
Aさん(58歳、女性)は、 3年前に慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease)と診断された。3日前に38 .0℃の発熱があった。市販の総合感冒薬を内服して様子をみていたが、昨晩から黄色痰がみられ、息苦しさが増強した。外来を受診したところ肺炎(pneumonia)と診断され、入院した。入院時の状態は、体温 38.2 ℃、呼吸数28 /分、脈拍 92/分、血圧 138/72mmHg。Aさんは、酸素吸入(1l/分)を行いながら入浴することが許可された。看護師は、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2,と脈拍とを測定しながら入浴の見守りを行った。測定時の結果と症状とを表に示す。

次回入浴時の対策で適切なのはどれか。

1,脱衣時の座位の時間を延長する。
2,今後の入浴では酸素吸入は必要ない。
3,浴槽の湯に入る時間を 10分間確保する。
4,身体を洗った後に休憩してから髪を洗う。
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問題100
Aさん(55歳、男性)、会社員。野球が趣味で、野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習を行っている。 7月のある日曜日、気温 32℃、湿度 86%。Aさんは野球の試合で守備についていたとき、急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。その試合を偶然観戦していた看護師がAさんの状態を観察した。ジャパン・コーマ・スケール (JCS)Ⅰ-1。呼吸数30 /分。脈拍 120/分、整。身体は熱く、多量の発汗がみられた。
この看護師の対応で優先順位が高いのはどれか。

1,Aさんに既往歴を尋ねる。
2,Aさんの下肢のマッサージを行う。
3,Aさんにスポーツドリンクを飲ませる。
4,Aさんと同様の症状がある他の選手を把握する。
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問題101
Aさん(55歳、男性)、会社員。野球が趣味で、野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習を行っている。 7月のある日曜日、気温 32 ℃、湿度 86 %。Aさんは野球の試合で守備についていたとき、急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。その試合を偶然観戦していた看護師がAさんの状態を観察した。

ジャパン・コーマ・スケール (JCS)Ⅰ-1。呼吸数30 /分。脈拍 120/分、整。身体は熱く、多量の発汗がみられた。Aさんは野球チームの監督の車で病院に搬送され、熱中症(heat illness)と診断された。Aさんの状態は、JCSⅡ-10。体温 38.2 ℃。呼吸数28 /分。脈拍 98/分、整。血圧 112/62mmHg。SpO2 98 %。嘔気・嘔吐を認める。
救急外来の看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,下肢を挙上させる。
2,ばち状指の有無を確認する。
3,静脈路の確保の準備をする。
4,頸部の両側を氷嚢で冷やす。
5,回復傾向にあることをAさんに伝える。
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問題102
Aさん(55歳、男性)、会社員。野球が趣味で、野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習を行っている。 7月のある日曜日、気温 32 ℃、湿度 86 %。Aさんは野球の試合で守備についていたとき、急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。その試合を偶然観戦していた看護師がAさんの状態を観察した。

ジャパン・コーマ・スケール (JCS)Ⅰ-1。呼吸数30 /分。脈拍 120/分、整。身体は熱く、多量の発汗がみられた。入院後2日、Aさんは回復し退院することになった。Aさんは「暑かったから、試合中は水分を摂(と)るようにしていたのに、なぜ熱中症(heat illness)になったのだろう」と病棟看護師に尋ねた。
病棟看護師のAさんへの説明で適切なのはどれか。

1,「下肢の痛みが原因です」
2,「湿度の高さも関係します」
3,「糖分の不足も関係します」
4,「野球はやめた方が良いです」
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問題103
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌(bladder cancer)と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。

Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
手術までの観察項目で緊急の処置を必要とする可能性があるのはどれか。

1,尿閉
2,頻尿
3,潜血尿
4,排尿時痛
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問題104
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌(bladder cancer)と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
術後5日、順調に回復しているAさんのストーマの色はどれか。

1,白色~淡黄色
2,黄土色~茶色
3,桃色~鮮紅色
4,灰色~黒色
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問題105
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌(bladder cancer)と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。看護師は、Aさんから「退院後はどのように生活が変わりますか」と質問された。看護師の説明で適切なのはどれか。

1,「入浴の際、浴槽の湯に入ることはできません」
2,「食事の内容を変える必要はありません」
3,「排尿のときは導尿が必要です」
4,「テニスはできなくなります」
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問題106
Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。

食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。入院時のアセスメントで最も適切なのはどれか。

1,嚥下困難がある。
2,筋力の低下がある。
3,関節の強直がある。
4,痛みは我慢できる程度である。
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問題107
Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。入院後5日が経過し、Aさんは病室内を歩くようになったが、腰痛を訴えている。看護師が検討すべき事項として適切なのはどれか。

1,鎮痛薬の内服
2,T字杖の使用
3,痛みのある間の臥床保持
4,就寝中のコルセット装着
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問題108
Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。

食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。Aさんの経過は順調で歩行機能も回復したため、退院することになった。退院直後の生活指導として適切なのはどれか。

1,登山への参加
2,散歩の再開と継続
3,居室内リフトの設置
4,体幹の回旋運動の実施
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問題109
Aちゃん(生後3か月)は、体重 2,850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。入院時、Aちゃんは体重 5,050g、体温 37.6 ℃、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。
Aちゃんの血行動態で正しいのはどれか。

1,肺血流量の増加
2,右心室から左心室への短絡
3,大動脈から肺動脈への短絡
4,大静脈から還流する血液量の増加
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問題110
Aちゃん(生後3か月)は、体重 2,850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。

入院時、Aちゃんは体重5,050g、体温37.6 ℃、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。
Aちゃんの看護計画で適切なのはどれか。

1,1日2回沐浴する。
2,毎朝授乳前に体重測定をする。
3,啼泣時はミルクを追加して与える。
4,フォローアップミルクを飲ませる。
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問題111
Aちゃん(生後3か月)は、体重 2,850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。

入院時、Aちゃんは体重 5,050g、体温 37.6 ℃、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。入院後5日の朝、看護師が病室に行くと母親は疲れた顔をしてAちゃんを抱いていた。母親は「この子は泣いたら泣き止まないんです。オムツを替えても抱っこしてもだめなんです。この子は私を責めているんです。私は母親失格です」と涙を浮かべて話した。母親の話を傾聴した後の対応で最も適切なのはどれか。

1,精神科の受診を勧める。
2,親がしっかりしなければと励ます。
3,泣き止むまで泣かせて良いと伝える。
4,母親の対応が悪いのではないと伝える。
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問題112
Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。
Aちゃんは、入院後、突然意識が消失して動作が止まる 10秒程度の発作が1日に数回みられているが、その他は元気に過ごしている。Aちゃんへの看護で正しいのはどれか。

1,排泄時には付き添う。
2,食事はきざみ食とする。
3,ベッド上で安静とする。
4,日中は病室を薄暗くしておく。
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問題113
Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。

知的発達の遅れはみられない。入院後2日。Aちゃんは、午後1時から脳波検査の予定である。看護師は、Aちゃんが自然入眠して脳波検査が行えるよう計画していた。Aちゃんは、午前5時に自然に覚醒した。Aちゃんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

1,再度眠らせ、朝食時に起床を促す。
2,再度眠らせ、自然に覚醒するまで寝かせておく。
3,そのまま覚醒させ、眠くなったら寝て良いと伝える。
4,そのまま覚醒させ、午前中は眠らないよう働きかける。
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問題114
Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。

知的発達の遅れはみられない。てんかん発作がみられなくなり、Aちゃんは退院することになった。退院後の内服について、母親は「指導を受けて忘れない工夫はしているのですが、 2歳の妹の世話が大変で、つい忘れてしまうのではないかと不安です」と言う。看護師の対応で適切なのはどれか。

1,服薬を忘れたときは、次の服薬時に倍量を飲ませるよう指導する。
2,母親の育児・家事の負担を減らす方法について話し合う。
3,服薬管理はAちゃん自身に任せるよう指導する。
4,入院期間の延長を提案する。
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問題115
Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠 30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。診察の結果、切迫早産(threatened premature delivery)と診断された。その他の異常は指摘されていない。注意すべき検査項目はどれか。

1,CRP
2,尿蛋白
3,AST〈GOT〉
4,ヘモグロビン
5)プロトロンビン時間
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問題116
Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。

Aさんは入院し、子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。入院翌日の朝、1時間に2、3回の不規則な子宮収縮はあるが痛みはない。性器出血はない。子宮口は閉鎖している。体温 37.1 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 130/76mmHg。この時点の看護計画として最も適切なのはどれか。

1,食事は流動食とする。
2,清潔ケアは清拭とする。
3,排尿は毎回導尿とする。
4,血圧を継続モニタリングする。
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問題117
Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠 30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。
Aさんは、妊娠 32週に破水した。羊水混濁はない。胎児は頭位である。破水直後の対応として最も適切なのはどれか。

1,外陰部洗浄を行う。
2,セミファーラー位とする。
3,胎児心拍モニターを装着する。
4,帝王切開の術前準備を開始する。
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問題118
Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。入院時、Aさんの身長は 162 cm、体重は36 kg。体温 35.0 ℃。血圧 90/60mmHg。脈拍 56/分、不整。血液検査で最も注意すべきデータはどれか。

1,尿酸
2,血清カリウム
3,中性脂肪
4,HbA1c
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問題119
Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。

Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。入院後、服薬が開始された。体重と摂取エネルギーについては目標値を設定し、体重増加に応じて活動範囲を拡大していくことになった。医師からAさんに治療方針が説明され、行動範囲は病室内とし、食後1時間はベッド上で安静を保つよう伝えられた。入院後7日、Aさんは「太るのが怖くて、また吐いてしまった」と暗い表情で看護師に話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,あまり気にしないよう伝える。
2,本人に目標体重を再度確認する。
3,吐いた分を間食で補うよう提案する。
4,自分から嘔吐について話したことを肯定的に評価する。
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問題120
Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

入院後1か月、Aさんの体重は徐々に増加してきたため、食後1時間はベッド上で安静とし、病棟内の歩行が許可された。Aさんは、頻繁に早足で廊下を歩いたり、病室でエアロビクスをしたりしている。入浴には1時間以上かけており、食後 1時間の安静時間にはベッド上で腹筋運動をしていることがある。この時点における看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,過活動を見かけたら注意する。
2,医師に行動範囲の再検討を依頼する。
3,Aさんと1日の過ごし方について話し合う。
4,Aさんを看護師が観察しやすい病室に移動させる。
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第101回看護師国家試験(午後問題)

問題1
喫煙年数のほかに、喫煙指数(Brinkman〈ブリンクマン〉指数)を決定するのはどれか。

1,喫煙開始年齢
2,受動喫煙年数
3,家庭内の喫煙者数
4,1日の平均喫煙本数
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問題2
シックハウス症候群(sick house syndrome)の原因と考えられているのはどれか。

1,電磁波
2,アスベスト
3,窒素酸化物
4,ホルムアルデヒド
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問題3
介護保険の第2号被保険者は、[  ]歳以上 65歳未満の医療保険加入者である。
[  ]に入る数字で正しいのはどれか。

1,25
2,30
3,35
4,40
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問題4
保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。

1,記録の保存
2,秘密の保持
3,勤務時間の報告
4,関係機関との連携
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問題5
フィンク(Fink SL)の危機モデルの第1段階はどれか。

1,承認
2,適応
3,衝撃
4,防衛的退行
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問題6
胎生期から 10歳までの血清免疫グロブリン濃度の年齢による変動を図に示す。

①が示しているのはどれか。

1,IgA
2,IgD
3,IgG
4,IgM
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問題7
平成20年(2008年)国民健康・栄養調査において、女性でやせ(BMI<18.5)の割合が最も高いのはどれか。

1,20~29歳
2,30~39歳
3,40~49歳
4,50~59歳
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問題8
平成21年(2009年)における日本の高齢化率はどれか。

1,2.7%
2,12.7%
3,22.7%
4,32.7%
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問題9
プライマリナーシングの説明で正しいのはどれか。

1,1人の看護師が毎日異なる患者を担当する。
2,看護業務を内容別に分類し、複数の看護師が分担して実施する。
3,1人の患者を1人の看護師が入院から退院まで継続して受け持つ。
4,患者をいくつかのグループに分け、看護師がチームを組織して受け持つ。
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問題10
胎児の卵円孔の位置で正しいのはどれか。

1,右心房と左心房の間
2,右心室と左心室の間
3,大動脈と肺動脈の間
4,門脈と下大静脈の間
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問題11
チアノーゼの際に増加しているのはどれか。

1,直接ビリルビン
2,間接ビリルビン
3,酸化ヘモグロビン
4,還元ヘモグロビン
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問題12
乏尿はどれか。

1,1日の尿量が少ない。
2,尿意が乏しい。
3,排尿痛がない。
4,尿比重が低い。
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問題13
全身性のけいれん発作時の対応で優先するのはどれか。

1,血圧測定
2,四肢の固定
3,気道の確保
4,静脈路の確保
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問題14
糖尿病(diabetes mellitus)の診断指標となるのはどれか。

1,尿酸値
2,HbA1c
3,赤血球沈降速度
4,プロトロンビン時間
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問題15
経口感染する肝炎(hepatitis)はどれか。

1,A型肝炎(hepatitis A)
2,B型肝炎(hepatitis B)
3,C型肝炎(hepatitis C)
4,D型肝炎(hepatitis D)
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問題16
抗癌薬による骨髄機能抑制症状はどれか。

1,嘔吐
2,脱毛
3,下痢
4,歯肉出血
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問題17
冷凍保存する血液製剤はどれか。

1,アルブミン
2,グロブリン
3,血小板
4,血漿
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問題18
治療・ケアが疾患別に時系列で示されているのはどれか。

1,熱型表
2,クリニカルパス
3,問題志向型叙述記録
4,フォーカスチャーティング
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問題19
女性患者の床上排泄において洋式便器をあてる位置を図に示す。適切なのはどれか。

1,1
2,2
3,3
4,4
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問題20
成人男性に対して一時的な導尿をする際に、カテーテルを挿入する長さはどれか。

1,4~6cm
2,8~10cm
3,18~20cm
4,28~30cm
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問題21
左上肢に拘縮のある患者の寝衣交換で正しいのはどれか。

1,脱がせるときも着せるときも右手から行う。
2,脱がせるときは右手から行い、着せるときは左手から行う。
3,脱がせるときも着せるときも左手から行う。
4,脱がせるときは左手から行い、着せるときは右手から行う。
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問題22
注射針を皮膚に対して45~90度の角度で刺入する注射法はどれか。

1,皮下注射
2,皮内注射
3,筋肉内注射
4,静脈内注射
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問題23
ゴム製湯たんぽを使った温罨法で正しいのはどれか。

1,入れる湯の温度は70 ℃とする。
2,湯を1/3程度入れる。
3,湯たんぽ内の空気を抜いて栓をする。
4,湯たんぽは身体から2~3cm離しておく。
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問題24
成人の一次救命処置における圧迫部位を図に示す。
正しいのはどれか。

1,1
2,2
3,3
4,4
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問題25
褥瘡の洗浄液で適切なのはどれか。

1,エタノール
2,生理食塩液
3,ホルマリン
4,クロルヘキシジン
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問題26
レム睡眠について正しいのはどれか。

1,脳波上徐波を示す。
2,骨格筋は弛緩する。
3,心拍数は安定する。
4,夢はみない。
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問題27
全肺気量の計算式を示す。肺活量+[  ]=全肺気量
[  ]に入るのはどれか。

1,残気量
2,予備吸気量
3,1回換気量
4,予備呼気量
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問題28
ホルモンと産生部位の組合せで正しいのはどれか。

1,エリスロポエチン ── 腎臓
2,アドレナリン ── 副腎皮質
3,成長ホルモン ── 視床下部
4,レニン ── 膵臓
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問題29
抗利尿ホルモン〈ADH〉について正しいのはどれか。

1,尿細管における水分の再吸収を抑制する。
2,血漿浸透圧によって分泌が調節される。
3,飲酒によって分泌が増加する。
4,下垂体前葉から分泌される。
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問題30
Parkinson〈パーキンソン〉病(Parkinson’s disease)の症状で正しいのはどれか。

1,症状は対称性である。
2,羽ばたき振戦がみられる。
3,四肢の筋肉は弛緩する。
4,動作が緩慢である。
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問題31
糖尿病神経障害(diabetic neuropathy)について正しいのはどれか。

1,神経細胞にアミロイドが沈着する。
2,体幹部から始まることが多い。
3,血流障害は原因とならない。
4,自律神経に障害を認める。
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問題32
播種性血管内凝固〈DIC〉(disseminated intravascular coagulation)で正しいのはどれか。

1,フィブリノゲン分解産物〈FDP〉値の減少
2,血漿フィブリノゲン濃度の低下
3,プロトロンビン時間の短縮
4,血小板数の増加
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問題33
花粉症(pollinosis)について正しいのはどれか。

1,ブタクサによる症状は春に多い。
2,Ⅱ型アレルギー性疾患である。
3,ヒスタミンが放出される。
4,好塩基球が増加する。
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問題34
前立腺癌(prostate cancer)について正しいのはどれか。

1,骨への転移は稀(まれ)である。
2,血清PSA値が上昇する。
3,内分泌療法は無効である。
4,α交感神経遮断薬が有効である。
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問題35
平成19年度(2007年度)の社会保障給付費の中で年金の占める割合はどれか。

1,78.2%
2,52.8%
3,31.7%
4,15.9%
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問題36
介護保険における予防給付の対象はどれか。

1,要支援1のみ
2,要支援1と要支援2のみ
3,要支援1、要支援2及び要介護1のみ
4,要支援1、要支援2、要介護1及び要介護2
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問題37
日本国内から排除されておらず、ワクチンの2回接種を推進している感染症はどれか。

1,麻疹(measles)
2,破傷風(tetanus)
3,ジフテリア(diphtheria)
4,急性灰白髄炎(poliomyelitis)
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問題38
がん対策基本法において「疼痛に関する早期からの緩和ケア」が含まれている基本的施策はどれか。

1,予防の推進
2,早期発見の推進
3,研究の推進等
4,がん医療の均てん化の促進等
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問題39
世界保健機関〈WHO〉が定義する健康の概念で正しいのはどれか。

1,万人の有する基本的権利である。
2,健康と不健康とは不連続である。
3,身体的健康が最も重要である。
4,病気や障害がないことである。
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問題40
触診が適している観察項目はどれか。

1,発疹
2,側弯
3,腸蠕動
4,声音振盪
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問題41
魚油に多く含まれる脂肪酸はどれか。

1,カプリル酸
2,オレイン酸
3,ミリスチン酸
4,ドコサヘキサエン酸
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問題42
排尿回数が減少するのはどれか。

1,フロセミドの内服
2,寒冷な環境
3,熱中症(heat illness)
4,膀胱炎(cystitis)
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問題43
入浴時に全身の血液循環が促進される理由で正しいのはどれか。

1,静水圧作用
2,抗酸化作用
3,鎮静作用
4,浮力作用
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問題44
気管内チューブのカフに注入するのはどれか。

1,空気
2,生理食塩液
3,滅菌精製水
4,5%ブドウ糖液
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問題45
胸水貯留時の胸腔ドレナージ法で正しいのはどれか。

1,ドレナージ中は輸液を行わない。
2,胸腔ドレーンは水封にして管理する。
3,呼吸困難が消失するまでドレナージをする。
4,歩行時には胸腔ドレーンのクランプは行わない。
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問題46
点滴静脈内注射 750 ml/5時間の指示があった。 20滴で約1mlの輸液セットを使用した場合、1分間の滴下数はどれか。

1,25
2,50
3,75
4,100
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問題47
静脈血採血の部位として選択してよいのはどれか。

1,左鎖骨下静脈から中心静脈栄養を実施している人の左上肢
2,右乳房切除術でリンパ節郭清をした人の右上肢
3,左上肢に透析シャントがある人の左上肢
4,右手背で輸液をしている人の右上肢
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問題48
上部消化管造影検査を受ける患者への説明で適切なのはどれか。

1,検査前24時間は絶飲食である。
2,発泡剤は検査1時間前に内服する。
3,検査後は緩下薬を服用する。
4,検査後の白色便は異常である。
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問題49
災害時において最も優先して治療を行うのはどれか。

1,胸髄以下の脊髄損傷(spinal cord injury)
2,四肢の単純骨折(simple fracture)
3,過換気症候群(hyperventilation syndrome)
4,気道熱傷(burn of the respiratory tract)
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問題50
在宅療養中の終末期の患者を担当している介護支援専門員に対し、訪問看護師が提供する情報で最も優先度が高いのはどれか。

1,経済的問題
2,家族の介護体制
3,今までの治療経過
4,今後予想されるADL低下
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問題51
意識レベルが低下した片麻痺の患者の口腔ケアを在宅で実施する家族への説明で正しいのはどれか。

1,「舌苔には触れないでください」
2,「口腔ケアは肺炎(pneumonia)の予防になります」
3,「入れ歯は装着したままでいいですよ」
4,「麻痺側を下にした横向きでケアをしましょう」
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問題52
外来で抗癌化学療法を実施していた胃癌(gastric cancer)の患者に、皮下埋め込み式ポートによる中心静脈栄養法を開始することになった。患者・家族への指導で正しいのはどれか。

1,入浴は禁止する。
2,針は2週間留置可能である。
3,注入時刻は、患者の生活に合わせる。
4,使用済みの針は缶に入れ、市町村の分別ごみに出す。
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問題53
Aさんは、胃癌(gastric cancer)の終末期で、肺の癌性リンパ管症(lymphangiosis carcinomatosa)による呼吸困難があり「夜も眠れない」と訴えている。フェイスマスクによる酸素(8l/分)とモルヒネ塩酸塩(20 mg/日)とを投与中である。呼吸数30 /分。脈拍 120/分。痛みの訴えはない。看護師の対応で適切なのはどれか。

1,酸素流量を15l/分に増やす。
2,モルヒネ塩酸塩の増量を検討する。
3,呼吸は数日で楽になると説明する。
4,ネブライザーによる吸入で気道を加湿する。
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問題54
胸腔穿刺について正しいのはどれか。

1,腹臥位で行う。
2,全身麻酔下で行う。
3,穿刺後の24時間は床上安静とする。
4,穿刺中は深呼吸をしないように指示する。
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問題55
総胆管結石(choledocholithiasis)による閉塞性黄疸(obstructive jaundice)と胆管炎(cholangitis)とを発症した患者に、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ術を行った。ドレナージ術は問題なく終了し、術後24時間の経過は良好である。
正しいのはどれか。

1,抗菌薬の投与は必要ない。
2,血清ビリルビン値が低下する。
3,尿の色が黄色から褐色に変化する。
4,ドレナージチューブをクランプする。
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問題56
関節リウマチ(rheumatoid arthritis)について正しいのはどれか。

1,有病率に男女差はない。
2,介護保険法で定める特定疾病に含まれる。
3,疾患の活動性は罹病期間が長いほど高い。
4,リウマトイド因子は関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に特異的である。
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問題57
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の原因となるのはどれか。

1,耳下腺炎(parotiditis)
2,気管狭窄症(bronchostenosis)
3,咽頭扁桃肥大(adenoid hypertrophy)
4,ポリープ様声帯(polypoid vocal cord)
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問題58
交通事故で腰椎骨折(lumbar vertebrae fracture)し、第1腰髄節レベルで脊髄を損傷した。
受傷当日にみられる症状で可能性が高いのはどれか。

1,尿閉
2,血圧上昇
3,頭蓋内圧亢進
4,麻痺性呼吸障害
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問題59
人工股関節全置換術を受けた患者で麻痺をきたす危険性が高いのはどれか。

1,脛骨神経
2,腓骨神経
3,大腿神経
4,坐骨神経
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問題60
不妊症(infertility)とその原因の組合せで正しいのはどれか。

1,卵管の疎通性障害 ── 骨盤腹膜炎(pelvic inflammatory disease)
2,子宮形態異常 ── 子宮内膜症(endometriosis)
3,造精能の障害 ── 勃起不全(erectile dysfunction)
4,受精障害 ── エストロゲン分泌不良
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問題61
介護保険制度の開始後、認定者数の増加が最も著しいのはどれか。

1,要支援(2006年度からは要支援1と要支援2)
2,要介護2
3,要介護4
4,要介護5
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問題62
加齢によるホルモンの基礎分泌量の変化で正しいのはどれか。

1,メラトニンは増加する。
2,コルチゾルは変化しない。
3,成長ホルモンは変化しない。
4,副甲状腺ホルモンは減少する。
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問題63
高齢者の疾患の特徴として正しいのはどれか。

1,ADLへの影響は少ない。
2,症状の出現は定型的である。
3,環境からの影響を受けにくい。
4,複数の臓器に障害が生じやすい。
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問題64
Aさん(78歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症し入院治療した後、回復期リハビリテーション病棟に転棟した。担当の理学療法士は、Aさんは早く自宅に帰りたいと熱心に歩行練習をしていると話していた。転棟後、1週を経過したころから、Aさんは疲労感を訴えて病室で臥床していることが多くなった。理学療法後の血圧と脈拍とに変動はみられない。肝機能と腎機能とに異常はない。

Aさん、看護師および担当の理学療法士で検討する内容として最も適切なのはどれか。

1,運動強度の軽減
2,家事動作練習の追加
3,翌日の理学療法の中止
4,病棟での歩行回数の増加
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問題65
Mini-Mental State Examination〈MMSE〉の説明で正しいのはどれか。

1,情緒状態を調べる。
2,確定診断に用いられる。
3,得点が低いほど機能が低い。
4,被検者の日常の行動を評価する。
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問題66
高齢者に多くみられる疾患とその症状および所見の組合せで正しいのはどれか。

1,頸椎症(cervical spondylosis) ── 頸部腫脹
2,白内障(cataract) ── 視野欠損
3,萎縮性腟炎(atrophic vaginitis) ── 子宮脱出
4,胃食道逆流症(gastro-esophageal reflux disease) ── 胸やけ
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問題67
介護保険におけるサービスの説明で正しいのはどれか。

1,通所介護では機能訓練を行うことができない。
2,通所介護を行う事業所には医師の配置が必須である。
3,通所リハビリテーションでは個別の理学療法が提供される。
4,通所リハビリテーションの利用に介護保険は適用されない。
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問題68
子どもの成長・発達における臨界期について正しいのはどれか。

1,諸機能の獲得・成熟を決定づける時期
2,遺伝的因子による影響が発現しやすい時期
3,成長・発達のスピードが緩やかになる時期
4,発達検査において通過率が90%となる時期
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問題69
2歳6か月の幼児で正常な発達と判断されるのはどれか。

1,前後上下の空間認識ができる。
2,手掌全体で2cm角の積み木をつかむ。
3,2~3か月前から二語文を話している。
4,半年前から手を引かなくても歩けるようになった。
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問題70
Aちゃん(4歳)は、風邪で小児科外来を受診した。診察を待っている間、母親から看護師に「昼間は自分でトイレに行けるようになったのに、まだおねしょをするのですが大丈夫でしょうか」と相談があった。看護師の対応で適切なのはどれか。

1,「今は心配ないのでもう少し様子をみましょう」
2,「夜中に1度起こしておしっこを促してください」
3,「2時間おきにトイレに行く習慣をつけましょう」
4,「小児専門の泌尿器科を受診した方がよいでしょう」
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問題71
乳児が成人に比べ脱水になりやすい理由で正しいのはどれか。

1,尿細管での水の再吸収能力が低い。
2,体重当たりの基礎代謝量が少ない。
3,体重に占める体水分量の割合が低い。
4,体液における細胞内液の割合が高い。
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問題72
女性の生殖機能について正しいのはどれか。

1,子宮内膜は排卵後に増殖期となる。
2,黄体期の基礎体温は低温期となる。
3,エストロゲンは卵巣から分泌される。
4,排卵された卵子の受精能は約72時間である。
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問題73
妊娠38週の妊婦。胎位は第2頭位である。胎児心音の聴取部位を図に示す。
最も適切な聴取部位はどれか。

1,1
2,2
3,3
4,4
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問題74
適時破水はどれか。

1,分娩開始以前に卵膜が破綻(はたん)したもの。
2,分娩開始直後に破水するもの。
3,子宮口5cm開大のころに破水するもの。
4,子宮口全開大のころに破水するもの。
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問題75
Aちゃんは、在胎32週、体重 1,800 gで出生した。 Apgar〈アプガー〉スコアは 1分後8点、5分後9点であった。出生後 30分、体温 36.7 ℃、心拍数 150 /分、呼吸数70 /分である。保育器に収容されている。
出生から 24時間の看護として適切なのはどれか。

1,衣類を着せて保温する。
2,面会時に母親に抱っこを促す。
3,心拍・呼吸を持続モニタリングする。
4,出生6時間後から経口栄養を開始する。
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問題76
精神障害者の施設症(institutionalism)の予防策として、最も適切なのはどれか。

1,隔離室の使用を避ける。
2,病棟の規則を厳密に決める。
3,病棟行事はスタッフが企画する。
4,地域住民との交流の機会を増やす。
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問題77
Aさん(24歳、女性)は、 2か月前に交通事故で受傷した。それ以来、事故の夢をみたり、事故の様子が突然よみがえるようになり、怖くて仕事が手につかないと訴えている。
最も考えられる障害はどれか。

1,パニック障害(panic disorder)
2,急性ストレス障害(acute stress disorder)
3,外傷後ストレス障害〈PTSD〉(post-traumatic stress disorder)
4,境界性人格〈パーソナリティ〉障害(borderline personality disorder)
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問題78
精神科病棟に入院しているAさんの服薬管理は、看護師が行っている。
入院中の服薬を自己管理に移行できるかを判断する際に、看護師が情報収集する項目として優先度が高いのはどれか。

1,入院形態
2,入院期間
3,退院後の同居者の有無
4,副作用の生活への影響
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問題79
抗体を産生するのはどれか。

1,顆粒球
2,T細胞
3,NK細胞
4,形質細胞
5,マクロファージ
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問題80
血栓が存在することによって脳塞栓症(cerebral embolism)を引き起こす可能性があるのはどれか。

1,右心室
2,左心房
3,腎動脈
4,上大静脈
5,大腿静脈
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問題81
呼吸性アシドーシスをきたすのはどれか。

1,飢餓
2,過換気
3,敗血症(sepsis)
4,CO2ナルコーシス
5,乳酸アシドーシス
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問題82
慢性腎不全(chronic renal failure)で正しいのはどれか。

1,高蛋白食が必要である。
2,高カルシウム血症(hypercalcemia)となる。
3,最も多い原因は腎硬化症(nephrosclerosis)である。
4,糸球体濾過値〈GFR〉は正常である。
5,代謝性アシドーシスを起こしやすい。
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問題83
人工乳と比べた母乳栄養の利点で誤っているのはどれか。

1,消化吸収しやすい。
2,感染防御作用がある。
3,母子相互作用を高める。
4,ビタミンK含有量が多い。
5,アレルギーを生じる可能性が低い。
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問題84
妊娠中の食事について適切なのはどれか。

1,鉄の付加量は授乳期よりも少ない。
2,塩分摂取量は10 g/日を目標とする。
3,葉酸は妊娠初期の摂取が重要である。
4,エネルギーは妊娠中期の付加量が最も多い。
5,カルシウムは20歳代女性の平均摂取量の約3倍の摂取が望ましい。
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問題85
閉じた質問〈closed question〉はどれか。2つ選べ。

1,「乳癌(breast cancer)と告げられたとき、どのように思いましたか」
2,「ご家族に高血圧症(hypertension)の方はいらっしゃいますか」
3,「何時に食事を摂(と)りましたか」
4,「どのようにつらいのですか」
5,「退院後は何をしたいですか」
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問題86
在宅療養者に初回訪問を行う際の訪問看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,療養者と契約書を取り交わす。
2,緊急時の連絡方法を確認する。
3,初回訪問前の情報収集は行わない。
4,病院で指導された介護方法は変更しない。
5,初回訪問日は療養者に医療的な問題が起きてから決める。
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問題87
終末期の癌患者の在宅ケアで正しいのはどれか。2つ選べ。

1,家族の悲嘆のケアも含まれる。
2,訪問看護は介護保険の適用である。
3,夜間・休日を含めた連絡体制を整える。
4,ADLが自立している患者は対象とならない。
5,主治医は在宅療養支援診療所の医師に限られる。
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問題88
入院中の患者がベッド上で心肺停止状態となっていた。
発見した看護師が1人の場合、対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,家族に連絡する。
2,医師を呼びに行く。
3,AEDを取りに行く。
4,胸骨圧迫を開始する。
5,ナースコールでスタッフを呼ぶ。
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問題89
思考の障害はどれか。2つ選べ。

1,妄想
2,幻聴
3,昏迷
4,連合弛緩
5,抑うつ気分
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問題90
精神障害者保健福祉手帳について正しいのはどれか。2つ選べ。

1,交付を受けた者の写真は添付しない。
2,交付を受けた者は、住民税の控除が受けられる。
3,精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で規定されている。
4,交付を受けた者の公共交通機関運賃の割引は、全国一律で適用される。
5,交付を受けた者は、精神障害の状態についての認定を毎年受ける必要がある。
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問題91
Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis )と診断された。
Aさんは、球麻痺症状はなく、上肢の運動障害があるが、歩行は自立している。

退院調整看護師が病室で面談したところ「これからどのようになっていくのか分からない」と不安そうに訴えた。Aさんは在宅サービスの必要性を感じていなかったが、退院調整看護師は訪問看護の利用を勧め、Aさんは同意した。訪問看護に依頼する内容で、優先度が高いのはどれか。

1,入浴の介助
2,疾病受容の支援
3,呼吸機能の評価
4,上肢のリハビリテーション
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問題92
Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis )と診断された。退院後6か月が経過した。

Aさんは、上肢の運動障害に加え、ろれつが回らない、言葉が出にくいといった球麻痺症状が出現してきた。歩行は自立している。Aさんは、介護保険の申請をし、要介護1に認定された。
Aさんが、この時点で利用できる介護サービスで適切なのはどれか。2つ選べ。

1,車椅子の貸与
2,療養通所介護
3,ホームヘルパー
4,レスパイトケア
5,意思伝達装置の給付
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問題93
Aさん(52歳、女性)は、未婚で1人暮らしである。近くに親戚はいない。物が握りにくい、細かい作業ができないという症状があり、精密検査のため入院したところ、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis )と診断された。球麻痺症状が進行したため、経腸経管栄養導入を目的に入院し、胃瘻を造設した。Aさんは、自分で胃瘻管理ができる間は、自宅で療養したいと強く希望した。

Aさんも同席した上で、主治医、病棟看護師、理学療法士、退院調整看護師、介護支援専門員および訪問看護師がカンファレンスを行うことになった。病棟看護師がカンファレンスで提供する情報として最も重要なのはどれか。

1,入院中の治療の経過
2,胃瘻管理の指導内容
3,利用可能な在宅サービス
4,リハビリテーションの状況
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問題94
Aさん(52歳、男性)は、 2か月で体重が7kg減少した。 2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌(thoracic esophageal cancer)と診断され、手術目的で入院した。
入院時の検査データは、Hb 9.5 g/dl、血清総蛋白 5.4 g/dl、アルブミン2.5 g/dl、 AST〈GOT〉24 I U/l、ALT〈GPT〉25 I U/l、γ-GTP 38 IU/l、尿素窒素 1 8 mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、プロトロンビン時間 82 %(基準 80~120)であった。Aさんの状況で術後合併症のリスクとなるのはどれか。

1,出血傾向
2,腎機能障害
3,低栄養状態
4,肝機能障害
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問題95
Aさん(52歳、男性)は、 2か月で体重が7kg減少した。 2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌(thoracic esophageal cancer)と診断され、手術目的で入院した。

右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。術後、人工呼吸器が装着され、術後2日目の朝に気管チューブを抜管し、順調に経過していたが、術後3日目に左下葉の無気肺(atelectasis)となった。Aさんは痰を喀出する際に痛そうな表情をするが「痛み止めはなるべく使いたくない。我慢できるから大丈夫」と話す。無気肺(atelectasis)を改善するために適切なのはどれか。2つ選べ。

1,離床を促す。
2,胸式呼吸を勧める。
3,左側臥位を勧める。
4,鎮痛薬の使用を勧める。
5,胸腔ドレーンをクランプする。
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問題96
Aさん(52歳、男性)は、 2か月で体重が7kg減少した。 2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌(thoracic esophageal cancer)と診断され、手術目的で入院した。
その後、順調に回復し、術後3週目に退院する予定となった。退院後の食事の指導で適切なのはどれか。

1,「蛋白質を控えた食事にしてください」
2,「食事は1日3回にしてください」
3,「食事は時間をかけて食べてください」
4,「食事の前にコップ1杯の水分を摂(と)るようにしてください」
5,「食後は横になって過ごしてください」
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問題97
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
Aさんはくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)と診断された。再出血を防ぐためのケアで適切なのはどれか。

1,深呼吸を促す。
2,起坐位とする。
3,病室を薄暗くする。
4,頭部を氷枕で冷やす。
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問題98
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
Aさんは、入院後に緊急開頭術を受けることになった。手術を受けるまでの看護で適切なのはどれか。

1,浣腸を行う。
2,排痰法の練習を勧める。
3,テタニー徴候を観察する。
4,不整脈(arrhythmia)の出現に注意する。
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問題99
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。
開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温 37.5 ℃。脈拍 88/分、血圧 138/84 mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(酸素吸入3l/分)。脳室ドレナージが行われている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。

1,両腋窩を冷やす。
2,酸素吸入を中止する。
3,起き上がらないように説明する。
4,痛み刺激を与えて意識レベルを確認する。
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問題100
Aさん(82歳、男性)は、4年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症(hypertension)に対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。 1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。
Aさんは廊下でうずくまっているところを発見された。肩呼吸をしており、四肢に冷感があり下肢の浮腫が強い。体温 36.1 ℃、脈拍 120/分、血圧86/50 mmHg、呼吸数40 /分であった。Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。

1,心不全(heart failure)
2,上気道感染(upper respiratory infection)
3,狭心症発作(angina pectoris)
4,閉塞性呼吸障害(obstructive respiratory disorder)
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問題101
Aさん(82歳、男性)は、4年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症(hypertension)に対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。

1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。Aさんは直ちに救急車で病院に搬送され、治療を受けて症状は軽快した。入院後 1週が経過し、尿量が確保されていることを確認したため、入院直後から挿入していた膀胱留置カテーテルを抜去した。抜去3時間後、Aさんはグループホームの職員の名前を大声で呼び始めたため、病棟看護師が病室に行ってみると、Aさんはオムツを外して失禁していた。Aさんへの援助で適切なのはどれか。

1,鎮静薬の使用を検討する。
2,膀胱留置カテーテルを再度挿入する。
3,排尿記録をつけ排尿パターンを把握する。
4,グループホームの職員に付き添いを依頼する。
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問題102
Aさん(82歳、男性)は、4年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症(hypertension)に対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。 1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。

Aさんは症状が改善し、退院することになった。病棟看護師がグループホームの職員と家族とに指導すべき内容として最も適切なのはどれか。

1,「深呼吸を練習させてください」
2,「足のむくみを観察してください」
3,「蛋白質の少ない食事にしてください」
4,「水分を1日1,500 ml以上摂(と)らせてください」
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問題103
Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中(stroke)の後遺症で左片麻痺がある。肺炎(pneumonia)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。

娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。
Aさんは「1人で死ぬのは寂しい」と看護師に話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,「死ぬときは苦しくないようですよ」
2,「Aさんは十分頑張ってきましたね」
3,「できるだけAさんのそばにいますよ」
4,「そんなことを言うとご家族が心配しますよ」
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問題104
Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中の後遺症で左片麻痺がある。肺炎(pneumonia)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。

Aさんはほとんど食事を摂(と)らなくなり、尿量も減少してきた。自発的な動きが減少し、傾眠状態となった。Aさんの家族への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,「状態が不安定なのでケアは職員で行いますね」
2,「これからはご家族が目を離さないでくださいね」
3,「刺激せず、なるべくそっとしておいてくださいね」
4,「これからの経過について説明しますね」
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問題105
Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中(stroke)の後遺症で左片麻痺がある。肺炎(pneumonia)をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。

医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。
Aさんは深い昏睡の状態になり、四肢の冷感、チアノーゼ及び下顎呼吸が出現してきた。痰は絡んでいない。医師は付き添っていた家族にAさんの死が近いことを告げた。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1,見守る。
2,下肢を挙上する。
3,酸素吸入をする。
4,気管内吸引をする。
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問題106
Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。

受診時の血液検査の結果は、CRP 15.7mg/dl、AST〈GOT〉22 I U/l、ALT〈GPT〉54 I U/lであった。Aちゃんは川崎病(Kawasaki disease)と診断され、入院した。アスピリンの内服と γ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。
入院時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか。

1,歩行を禁止する。
2,高エネルギー食とする。
3,弾性包帯で下肢を圧迫する。
4,アナフィラキシー様症状に注意する。
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問題107
Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP 15.7mg/dl、AST〈GOT〉22 I U/l、ALT〈GPT〉54 I U/lであった。Aちゃんは川崎病(Kawasaki disease)と診断され、入院した。アスピリンの内服と γ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。

Aちゃんは妹の誕生後、母親からなかなか離れないことが多くなっていたという。最近は、妹のおもちゃを取り上げ、注意されるとすねて返さないことがあった。Aちゃんは排尿は自立していたが、入院後は失敗することが多くなった。Aちゃんのアセスメントで適切なのはどれか。

1,退行現象がみられる。
2,自我同一性が確立している。
3,アタッチメントの形成が不良である。
4,感情をコントロールする能力の発達が遅れている。
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問題108
Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。

受診時の血液検査の結果は、CRP 15.7mg/dl、AST〈GOT〉22 I U/l、ALT〈GPT〉54 I U/lであった。Aちゃんは川崎病(Kawasaki disease)と診断され、入院した。アスピリンの内服と γ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。心エコー検査で冠状動脈瘤(coronary artery aneurysm)が発見されたが、Aちゃんは元気にしており、退院することになった。Aちゃんの家族への退院指導で適切なのはどれか。

1,走らせない。
2,塩分摂取を制限する。
3,激しく泣かせない。
4,予防接種は退院後6か月以降に行う。
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問題109
Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠 39週5日に3,100 gの児を分娩した。分娩所要時間 16時間 30分、出血量は 300 m l。会陰切開・縫合術を受けた。

産褥1日。Aさんは、体温 36.8 ℃、脈拍 78/分、血圧 116/70 mmHgである。排尿後の観察では、子宮底の位置は臍下1横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。会陰縫合部に発赤はないが、痛みがあるため円座を使用している。Aさんは「トイレに行きたい感じがはっきりしません」と言う。観察すると膀胱充満はみられなかった。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

1,「導尿しましょう」
2,「お水をたくさん飲みましょう」
3,「3、4時間ごとにトイレに行きましょう」
4,「縫合部の痛みがなくなれば感覚が戻ってくるでしょう」
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問題110
Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠 39週5日に3,100 gの児を分娩した。分娩所要時間 16時間 30分、出血量は 300ml。会陰切開・縫合術を受けた。

産褥2日。Aさんは、体温 37.0 ℃、脈拍 8 4/分、血圧 120/70 mmHgである。子宮底の位置は臍下2横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が少量みられる。乳房に熱感と緊満感とがある。授乳は1、2時間ごとに行っている。会陰縫合部に変化はないが、Aさんは「痛みがあるので座って授乳するのがつらい」と言う。この日の血液検査の結果は、Hb 12.0 g/dl、Ht 38%であった。Aさんのアセスメントで最も適切なのはどれか。

1,貧血がある。
2,感染徴候がある。
3,乳汁うっ滞がみられる。
4,授乳時の体位を工夫する必要がある。
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問題111
Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠 39週5日に3,100 gの児を分娩した。分娩所要時間 16時間 30分、出血量は 300ml。会陰切開・縫合術を受けた。

生後3日。Aさんの児は母乳のみを哺乳している。体重 2,850 g。体温 37.3 ℃、心拍数 156 /分、呼吸数50 /分で周期性呼吸がみられる。児の全身観察では乳房の軽度腫脹がみられる。児の昨日の哺乳回数は 12回であった。排便は2回で移行便であり、排尿は4回であった。
児の観察結果で正常を逸脱している所見はどれか。

1,排尿回数
2,体重減少率
3,乳房の腫脹
4,周期性呼吸
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問題112
Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠 39週3日に3,500 gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間 45分、出血量は 450 m l、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児の Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。

生後1時間。Aさんの児は、体温 36.8 ℃、心拍数 150 /分、呼吸数56 /分である。呼吸は不規則であるが陥没呼吸や呻吟はみられない。四肢に軽度のチアノーゼがみられる。
児への対応で最も優先すべきなのはどれか。

1,沐浴
2,血糖値の測定
3,口腔内の吸引
4,保育器への収容
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問題113
Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠 39週3日に3,500 gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間 45分、出血量は 450 m l、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児の Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。

分娩後6時間。Aさんは、体温 37.2 ℃、脈拍 64/分、血圧 126/68 mmHgである。子宮底の位置は臍高、子宮はやや軟らかく触れ、血性悪露が中等量みられる。下腹部痛はないが会陰縫合部の痛みが軽度ある。乳房に緊満はなく、乳腺開口は 2、3本である。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

1,床上安静を勧める。
2,下腹部に温罨法を行う。
3,子宮底の輪状マッサージを行う。
4,乳房の自己マッサージを指導する。
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問題114
Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus)と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠 39週3日に3,500 gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間 45分、出血量は 450 m l、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児の Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。

産褥4日。Aさんの血糖は、食前 80mg/dlで、食後2時間には 110 m g/dlであった。児には2時間ごとに母乳を与えており、退院後も母乳育児を希望している。看護師はAさんから「これからはどのように血糖コントロールをしていくことになりますか」と質問された。Aさんへの説明で適切なのはどれか。

1,自己血糖測定を生涯継続していく必要がある。
2,インスリンによる血糖コントロールが必要になる。
3,産後6週ころにブドウ糖負荷試験を受ける必要がある。
4,必要エネルギー量は非妊時と同等である。
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問題115
Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、 2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断された。

Aさんの表情は険しく、常に周囲を警戒している。医師が入院を勧めたが、Aさんは興奮し、母親にしがみつきながら「入院はいや。家に連れて帰って」と泣き叫んだ。さらに、診察室のドアの方に走って逃げようとしたため、看護師が制止しようとすると、Aさんはその看護師を突き飛ばした。
この看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1,大きな声で話しかける。
2,入院を拒否する理由を尋ねる。
3,母親に入院の説得を依頼する。
4,看護師と患者の身体の損傷に注意する。
5)患者と2人きりで話すことができる場所に移動する。
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問題116
Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、 2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断された。

入院後1か月が経過し、Aさんは看護師に時々笑顔を見せるようになってきた。Aさんは「毎日が退屈」、「早く退院したい」と言うようになった。Aさんを交えたカンファレンスで、病棟で週1回行われている退院支援グループへの参加を検討した。このグループでは、対人関係や社会生活を営むのに必要なスキルの学習が行われている。
Aさんのグループ参加の目的として、最も優先度が高いのはどれか。

1,生活リズムを整える。
2,興奮が抑えられるようになる。
3,退院後の日中の過ごし方を考える。
4,他の参加者から問題点の指摘を受ける。
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問題117
Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、 2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断された。

退院支援グループに参加し始めてから1か月が経過し、Aさんはグループの他の参加メンバーとも打ち解けて話をするようになった。5回目の参加で、Aさんは「父親は、私の苦しさを分かってくれない。退院しても、また言い争いになりそう」と話した。グループに参加しているAさんの担当看護師の対応で、適切なのはどれか。2つ選べ。

1,Aさんの気持ちを積極的に代弁する。
2,終了後、Aさんに反省点を報告してもらう。
3,Aさんの話がテーマとずれないよう介入する。
4,Aさんに父親とのやり取りのロールプレイを提案する。
5)Aさんが自分の悩みを表現したことは意義があると話す。
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問題118
Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。

Aさんは、自分がアルコール依存症(alcohol dependence)であることを認めず「酒を減らせば問題ない」と言って説明を聞こうとしない。家族への看護師の対応で適切なのはどれか。

1,Aさんの就職活動に家族が協力するように提案する。
2,Aさんの飲酒量を家族が記録しておくように指示する。
3,どのような対応がAさんの治療意欲を阻害するかについて説明する。
4,Aさんが治療を拒否している間は、家族にできることはないと伝える。
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問題119
Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。

Aさんは黄疸がみられるようになったことをきっかけに、アルコール依存症(alcohol dependence)の治療を受けることになった。妻は、これまで1日中酒ばかり飲んでいたAさんに対する強い不満を看護師に話した。
看護師から妻への助言で最も適切なのはどれか。

1,家にある酒類はすべて捨てるように話す。
2,Aさんの代わりに家計を支えるように話す。
3,Aさんに飲酒の害を再度伝えることを提案する。
4,家族のためのセルフヘルプグループへの参加を勧める。
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問題120
Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。

Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。ある受診日に、Aさんは「3か月お酒を飲まないでいましたが、昨日また飲んでしまいました」と話した。看護師は、それまで断酒を続けたAさんの努力を認めた。
次に、看護師がAさんに話す内容で適切なのはどれか。

1,「意志を強く持たないといけません」
2,「昨日はなぜ飲みたくなったのですか」
3,「3か月頑張ったから、少しくらいは大丈夫です」
4,「家族の信頼を失うようなことをするのは止めましょう」
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