目次
平成30年度(前期)
保育原理(選択式20問)
〔問1〕
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部で ある。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、( A )を尊重して保育を行わなければならない。
・保育所は、( B )との交流や連携を図り、保護者や( B )に、当該保育所が行う保育の( C )を適切に説明するよう努めなければならない。
・保育所は、( D )の個人情報を適切に取り扱うとともに、( E )の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 子どもの保護者の人権 | 地方自治体 | 内容 | 保護者や職員等 | 近隣住民 |
2 | 子ども一人一人の人格 | 地域社会 | 効果 | 保護者や職員等 | 保護者 |
3 | 子どもの保護者の人権 | 地域社会 | 内容 | 入所する子ども等 | 近隣住民 |
4 | 子どもの保護者の人権 | 地方自治体 | 効果 | 保護者や職員等 | 保護者 |
5 | 子ども一人一人の人格 | 地域社会 | 内容 | 入所する子ども等 | 保護者 |
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〔問2〕
次の文は、保育所における「保育のねらい及び内容」に関する記述である。「保育所保育指針」第3章「保育の内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「養護」とは、子どもの身体の健康を図るために保育士等が行う援助や関わりである。
B 「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助である。
C 「ねらい」は、保育の目標をより具体化したものである。
D 「内容」は、「ねらい」を達成するために、保育士等が計画に沿って子どもを指導する事項を示したものである。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
3 | × | 〇 | 〇 | × |
4 | × | 〇 | × | 〇 |
5 | × | × | × | 〇 |
〔問3〕
次の文は、保育における人権の配慮に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる適切な語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 9 条では、「児童福祉施設においては、入所している者の( A )、信条、社会的身分又は入所に要する費用を負担するか否かによって、( B )取扱いをしてはならない」とされており、この方針は、子どもの人権の配慮とともに「保育所保育指針」第 1 章「総則」において、 保育所の( C )の一つとして明記されている。
【語群】
ア 国籍 イ 個性 ウ 社会的責任 エ 排除的 オ 倫理観 カ 差別的 キ 性別 |
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ア | エ | ウ |
2 | ア | カ | ウ |
3 | イ | エ | ク |
4 | キ | カ | オ |
5 | キ | カ | ク |
〔問4〕
次の文は、保育の歴史についての記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ドイツの教育者である( A )は、世界で最初の幼稚園(Kindergarten)の創設者である。主著である『人間の教育』(1826 年)の中で、幼児期においては( B )がこの時期の子どもの最も美しい表れだと主張した。彼は、幼児のための遊具(Gabe)を考案したが、これは、明治時代になって( C )の編集した『幼稚園法二十遊嬉』等によってわが国に紹介された。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ルソー(Rousseau, J.-J.) | 遊び | 中村正直 |
2 | フレーベル(Fröbel, F.W.) | 作業 | 近藤真琴 |
3 | ルソー(Rousseau, J.-J.) | 無垢 | 関信三 |
4 | ロック(Locke, J.) | 作業 | 中村正直 |
5 | フレーベル(Fröbel, F.W.) | 遊び | 関信三 |
〔問5〕
次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」のイ「情緒の安定」の一部として、正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
B 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
C 一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする。
D 一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。
E 一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
2 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
3 | 〇 | × | × | × | 〇 |
4 | × | 〇 | × | 〇 | × |
5 | × | × | 〇 | × | 〇 |
〔問6〕
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
園庭で遊んだ後にお話し会が予定されている。お話し会の前に、トイレに行こうとしたT君(4歳)と、ちょうどトイレから出てきたS君(4歳)とが正面からぶつかってしまった。保育士が確認したところ、二人とも怪我はなく手当ての必要はなかった。T君とS君は泣きながら、相手のことを怒っている。
【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 | 自分たちで解決することも大切なので、やりとりをそばで見守る。 |
2 | 二人の話を聴き、わざとぶつかったのではないこと、お互いに痛かったことを伝えるように促す。 |
3 | T君とS君に、ぶつかったりしないように、周りに注意して行動するように伝える。 |
4 | いつまでも怒っていないで、お互いに早く謝り仲直りをするように伝える。 |
5 | 二人の気持ちを受け止め、落ち着いたところで、お話し会が始まることを知らせ、参加するように促す。 |
〔問7〕
次の文は、戦後の保育の歴史に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1963(昭和 38)年に、( A )と厚生省の共同通知として「幼稚園と保育所との関係について」が発出された。この通知では、それぞれの機能の独自性を明示するとともに、「保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは( B )に準ずることが望ましい」と示し、保育内容の統一化が図られた。そこで、( B )の改訂・告示を受けて、厚生省は、( C )年に「保育所保育指針」を公表した。ここでは、保育所保育の基本的性格について「( D )と教育が一体となって」と示されるとともに、子どもの発達上の特性、年齢別の保育内容、指導上の留意事項等の具体的な記載がなされ、最初の「保育所保育指針」として大きな役割を果たした。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 文部省 | 幼稚園教育要領 | 1965(昭和 40) | 養護 |
2 | 内閣府 | 幼稚園教育要領 | 1975(昭和 50) | 保護 |
3 | 内閣府 | 保育要領 | 1965(昭和 40) | 保護 |
4 | 文部省 | 保育要領 | 1965(昭和 40) | 養護 |
5 | 文部省 | 幼稚園教育要領 | 1975(昭和 50) | 養護 |
〔問8〕
次の文は、3歳児クラスを担当する保育士のWさんが、自分の勤める保育所において行っている業務(行為)に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A Wさんは、自らの保育実践を振り返るとともに、職員と話をしながら保育の質の向上のための自らの課題を明確にしている。
B Wさんは、指導計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価に取り組んでいる。
C Wさんは、自らの自己評価は個人的な実践の評価であるため、施設長や職員に開示していない。
D Wさんは、子どもがその活動に取り組んだ過程よりも、何ができて何ができなかったかという結果を重視する考え方に立って保育の評価を行っている。
E Wさんは、保育の内容の評価については、定期的に保護者に意見を聴く方法を取り入れている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
3 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
4 | × | × | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × | × | 〇 |
〔問9〕
次の【Ⅰ群】及び【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の一部である。【Ⅰ群】の記述に続くものを【Ⅱ群】の記述から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 子育て等に関する相談や助言に当たっては、
B 地域の子育て支援に関する資源を積極的に活用するとともに、
C 子どもの利益に反しない限りにおいて、
【Ⅱ群】
ア 保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密保持に留意すること。
イ 保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の自己決定を尊重すること。
ウ 子どもの福祉を重視すること。
エ 子育て支援に関する地域の関係機関、団体等との連携及び協力を図ること。
オ 子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の養育力の向上に資するよう、適切に支援すること。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ア | エ | イ |
2 | イ | エ | ア |
3 | イ | オ | ウ |
4 | ウ | オ | ア |
5 | オ | エ | ア |
〔問10〕
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育室での遊びの際、1つのテーブルが小麦粉粘土遊びの場となっている。近くのテーブルにいるMちゃん(1歳4か月)は、まわりで子ども達が小麦粉粘土で遊ぶ様子が気になるようで、チラチラと見ている。他の子の手に小麦粉粘土がついている様子を見て、それはいやだと思うのか、テーブルに行くことはしない。Mちゃんは、しばらく前に指に絵の具をつけるスタンプ遊びを行ったときも、自分から絵の具を指につけることはなかった。Mちゃんは、苦手だと思う遊びには加わらないことが続いている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(3)「3歳未満児の保育に関わる配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、Mちゃんの担当保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一 つ選びなさい。
A 何事も一度はやってみることが大事なので、小麦粉粘土のテーブルに座らせて小麦粉粘土を手に持たせてみる。
B 他の子が楽しんでいる様子を見せて誘ってみるが、Mちゃんがやりたがらない様子であれば、その気持ちを受け止める。
C 小麦粉粘土に限らず、砂や土、泥で遊ぶなど、保育所の遊びの中でいろいろな素材の感触を味わえるようにする。
D Mちゃんの保護者に、Mちゃんは苦手だと思う遊びは自分からやらないが、まわりの子どもが遊ぶ様子を見るようになってきていると伝える。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
2 | 〇 | × | 〇 | × |
3 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
4 | × | × | 〇 | 〇 |
5 | × | × | × | 〇 |
〔問11〕
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の一部である。( A )~( F )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 子ども自らが環境に関わり、( A )に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
・ 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の( B )環境や( C )の確保などに努めること。
・ 保育室は、温かな親しみと( D )となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
・ 子どもが( E )を育てていくため、子ども自らが周囲の( F )と関わっていくことができる環境を整えること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | F | |
1 | 自発的 | 保健的 | 安全 | くつろぎの場 | 人と関わる力 | 子どもや大人 |
2 | 意欲的 | 保健的 | 安全 | くつろぎの場 | 生きる力 | 社会や文化 |
3 | 自発的 | 衛生的 | 人材 | 安心できる場 | 生きる力 | 子どもや大人 |
4 | 意欲的 | 衛生的 | 人材 | くつろぎの場 | 人と関わる力 | 社会や文化 |
5 | 自発的 | 保健的 | 安全 | 安心できる場 | 人と関わる力 | 社会や文化 |
〔問12〕
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの生活リズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活の援助や、意欲を十分に発揮できる環境を整えること。
B 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。
C 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を規律あるものにするよう援助すること。
D 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問13〕
次の表は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のねらいから作成したものである。表中の A ~ E にあてはまるア~カの記述の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
表
領域 | 健康 | 人間関係 | 環境 | 言葉 | 表現 |
ねらい | A | B | C | D | E |
ア 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。
イ 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
ウ 一人一人の子どもが、健康で安全に過ごせるようにする。
エ いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。
オ 身近な事物を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
カ 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ア | イ | オ | エ | カ |
2 | イ | ア | ウ | カ | エ |
3 | イ | ア | オ | カ | エ |
4 | ウ | ア | オ | カ | エ |
5 | ウ | カ | ア | オ | イ |
〔問14〕
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 第 34 条では、「保育所における保育時間は、一日につき8時間を原則とし、その地方における乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、自治体の長がこれを定める。」とされている。
B 第 35 条では、「保育所における保育は、保護者支援及び教育を一体的に行うことをそ の特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。」とされている。
C 第 36 条では、「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、子育ての支援等について、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。」とされている。
D 第 36 条の2第2項では、「保育所は、定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう努めなければならない。」とされている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | × | × | ○ |
5 | × | × | × | × |
〔問15〕
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Kちゃんは2歳になったばかりである。母親は初めての子育てに奮闘している。そんな中、Kちゃんの母親は、同じクラスにおむつをはずし始めた子がいることを知る。Kちゃんは保育所でも家庭でもおむつを使っており、担当保育士からKちゃんのトイレット・トレーニングを始めるという話はまだない。しかし、母親は、Kちゃんのトイレット・トレーニングのことを意識し始める。早速、休みの日にKちゃんが午睡から起きた際などにおむつがぬれていないときは、トイレに座ってみるように声をかけて誘ってみるが、Kちゃんは「いや!いかない」と言ってトイレに座ろうとしない。また、別の日にトイレに誘ってみるが、Kちゃんはトイレに座らないことが続く。母親は、Kちゃんのトイレット・トレーニングをどのように進めていけばよいのかを担当保育士に相談してきた。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や、第3章「保育の内容」の(1)「養護に関するねらい及び内容」、第6章「保護者に対する支援」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「Kちゃんのおむつがはずれるよう、努力しているのですね」と母親に言葉をかける。
B 保育所でトイレット・トレーニングを始めるまでは、家庭では進めないよう母親に伝える。
C 保育所でのKちゃんの排泄の状況を伝え、トイレット・トレーニングをこれからどのように進めようと考えているのかを母親に伝える。
D トイレット・トレーニングは家庭で進めるべきものなので、保育所では対応できないと母親に伝える。
E トイレット・トレーニングを始める目安や、いつから開始するかは個人差が大きいことなど、保育所としての基本的な考えをクラス便りに載せる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ | ○ |
〔問16〕
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のオ「家庭及び地域社会との連携」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの( A )を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の( B )、人材、行事、施設等の( C )を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め( D )の充実が図られるよう配慮すること。
【語群】
ア 生きる力 イ 生活の連続性 ウ 小学校 エ 自然 オ 資源 カ 遊び キ 文化財 ク 保育内容 ケ 今後の義務教育 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | ウ | オ | カ |
2 | イ | エ | オ | ク |
3 | イ | エ | キ | ア |
4 | ケ | ウ | キ | ク |
5 | ケ | キ | オ | カ |
〔問17〕
次の文は、倉橋惣三に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童文化に関心を持ち、『キンダーブック』の 1927(昭和2)年の創刊・編集に携わったり、「お茶の水人形座」を創設するなど人形芝居を保育界に広めた。
B 子どもの生き生きしさや心持ちを大切にし、子どもの生活の中に保育者が教育目的を持ちながら近づき、その生活が充実するように導く「生活を生活で生活へ」という説を提唱した。
C 1934(昭和9)年発刊の『幼稚園保育法真諦』において、子どもの興味に即した主題を持たせながらその生活や活動をさらに発展させるような保育方法として「誘導」の考え方を提唱した。
D 戦後は教育刷新委員会の委員となり、「幼稚園教育要領」の作成に関わるなどし、戦後の新教育の建設に貢献した。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問18〕
次の文のうち、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の知識並びに保育所職員としての職務の自覚がその基盤とならなければならない。
B 施設長は、職員及び保育所の課題を踏まえた保育所内外の研修を体系的、計画的に実施するとともに、保育観に関する職員への恒常的指導に努めなければならない。
C 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する指導が適切に行われるように、自己評価に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の研修等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上に努めなければならない。
D 職員一人一人が課題を持って主体的に学ぶとともに、他の職員や地域の関係機関など、様々な人や場との関わりの中で共に学び合う環境を醸成していくことにより、保育所の活性化を図っていくことが求められる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問19〕
次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
1 平成 28 年4月の全年齢児の保育所等利用率は、前年と比べて高くなっている。
2 平成 28 年4月の保育所等利用率は、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて高くなっている。
3 平成 28 年4月の保育所等利用率において、前年と比べて一番比率が高くなったのは0歳児である。
4 平成 28 年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、3歳以上児の保育所等利用率と比べて低い。
5 平成 28 年4月の全年齢児の保育所等の利用児童数と利用率は、両方とも前年と比べて高くなっている。
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〔問20〕
次の文は、日本の保育の現状と課題に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 外国籍の子どもを保育所に受け入れて保育する際には、国籍や文化の違いを認め、互いの文化を理解し、それぞれの持つ文化の多様性を尊重する多文化共生の視点が求められる。
B 小学校教育との連携は、主に学童保育の問題が中心的課題であり、保育と小学校以上の教育とは異質な面が多いため、学習面での連続性は考えず保育の独自性を追求することが今後の課題である。
C 就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との交流、職員同士の交流、情報共有や相互理解など小学校との積極的な連携を図ることが求められている。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
教育原理(選択式10問)
〔問1〕
次の文は、「教育基本法」第3条の条文である。( A )~( C )にあては まる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
国民一人一人が、自己の( A )を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる( B )に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる( C )の実現が図られなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 人間性 | 機会 | 社会 |
2 | 人格 | 時期 | 社会 |
3 | 人格 | 機会 | 環境 |
4 | 人間性 | 時期 | 環境 |
5 | 人格 | 機会 | 社会 |
〔問2〕
次のうち、「学校教育法」の条文の一部として誤ったものを一つ選びなさい。
1 幼稚園に入園することのできる者は、満3歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする。
2 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
3 幼稚園においては、第 22 条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。
4 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
5 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。
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〔問3〕
次のA・Bそれぞれの著者として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約 21 ヵ月になるはずだろう。
B どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課 程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。
ア ヘルバルト(Herbart, J.F.)
イ ブルーナー(Bruner, J.S.)
ウ ポルトマン(Portmann, A.)
(組み合わせ)
A | B | |
1 | ア | イ |
2 | ア | ウ |
3 | イ | ウ |
4 | ウ | ア |
5 | ウ | イ |
〔問4〕
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
旧教育は、これを要約すれば、重力の中心が子どもたち以外にあるという一言につきる。重力の中心が、教師・教科書、その他どこであろうとよいが、とにかく子ども自身の直接の本能と活動以外のところにある。(中略)いまやわれわれの教育に到来しつつある変革は、重力の中心の移動である。それはコペルニクスによって天体の中心が地球から太陽に移されたときと同様の変革であり革命である。このたびは子どもが太陽となり、その周囲を教育の諸々のいとなみが回転する。子どもが中心であり、この中心のまわりに諸々のいとなみが組織される。
1 コメニウス(Comenius, J.A.)
2 ルソー(Rousseau, J.-J.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
5 フレーベル(Fröbel, F.W.)
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〔問5〕
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 玉川学園の創始者。『全人教育論』を著し、労作教育をとり入れた。
B 石門心学の創始者。『都鄙問答』を著し、町人への実践哲学を説いた。
C 能役者、謡曲作家。『風姿花伝』において年齢段階の特質に応じた心や稽古のあり方を説いた。
【Ⅱ群】
ア 小原國芳
イ 羽仁もと子
ウ 世阿弥
エ 石田梅岩
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ア | ウ | エ |
2 | ア | エ | ウ |
3 | イ | ア | ウ |
4 | イ | ウ | ア |
5 | エ | ア | ウ |
〔問6〕
ESD と は、「 持 続 可 能 な 開 発 の た め の 教 育 」(Education for Sustainable Development)を表す。次の文は、ESDに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 国際連合は、2005 年から 2014 年までを「国連持続可能な開発のための教育の 10 年(UNDESD)」とし、ユネスコ主導のもとESDの重要性を提唱した。
B 持続可能な社会では、一人一人が社会の一員として、人間・社会・環境・経済の共生をめざし、生産・消費や創造・活用のバランス感覚を持つことが求められる。
C 持続可能な社会を構築するためには、生産活動と消費活動を優先することが重要であり、「生産消費型」社会の形成を目指している。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
〔問7〕
次の文のうち、「絶対評価」についての記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子ども同士を比較して、どちらが優れているかを評価する。
B 集団に準拠した評価であり、集団の質によって結果が左右される。
C 個々の学習者が、教育目標のどこまで到達したかを評価する。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | × |
3 | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
〔問8〕
次の文は、「児童虐待の防止等のための学校、教育委員会等の的確な対応について」(平成 22 年3月)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童虐待の疑いがあるが、確証がない時には、まずは学校として確証を得た上で通告しなければならない。
B 学校の教職員は、職務上、児童虐待を発見しやすい立場にあることを再確認し、学校生活のみならず、幼児児童生徒の日常生活について十分な観察、注意を払いながら教育活動をする中で児童虐待の早期発見に努める必要がある。
C 健康診断においては、身体測定、内科検診や歯科検診を始めとする各種の検診や検査が行われることから、それらを通して身体的虐待及び保護者としての監護を著しく怠ること(いわゆるネグレクト)を早期に発見しやすい機会であることに留意すること。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × |
4 | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × |
〔問9〕
次の文のうち、中央教育審議会答申「道徳に係る教育課程の改善等について」(平成 26 年 10 月)に述べられた内容として、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うという道徳教育の基本的な考え方は、今後も引き継ぐべきであると考えられている。
2 道徳の授業については、特に小学校高学年や中学校において課題の改善のため、児童生徒の発達の段階を踏まえ、内容や指導方法等を適切に見直すことが必要である。
3 道徳の時間については、道徳教育の要となって人格全体に関わる道徳性の育成を目指すものであることから、各教科と同様に数値による評価を行うことが望ましい。
4 様々な道徳的価値について、自分との関わりも含めて理解し、それに基づいて内省し、多角的に考え、判断することが必要と考えられている。
5 学校における道徳教育は、学校のあらゆる教育活動を通じて行われるべきものである。
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〔問10〕
次の文は、中央教育審議会答申「子どもの体力向上のための総合的な方策について」(平成 14 年9月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
できるだけ児童生徒が体を動かす時間を多く確保できるよう、始業前や休み時間を活用して全校で体を動かす時間を設定するなどの工夫が求められる。その際、児童生徒がより運動することを楽しみ、体力の向上に積極的に取り組むことができるようにすることが重要である、このため、特に幼稚園や小学校の教員については、子どもの発達段階に応じて、( A )を促したり、体を動かす楽しさや喜びを体験させる指導ができるよう、実技研修などを充実することが求められる。(中略)
さらに、小学校では、地域や学校の実情に応じて( B )の配置に積極的に取り組むことが期待される。中学校の保健体育の教員が小学校の体育を指導するなど異なる校種間の連携協力も効果的である。また、地域のスポーツ指導者を特別非常勤講師としてより一層活用することも求められる。
(組み合わせ)
A | B | |
1 | 外遊び | 固定遊具 |
2 | 外遊び | 体育専科教員 |
3 | 外遊び | 運動施設 |
4 | やる気 | 固定遊具 |
5 | やる気 | 体育専科教員 |
社会的養護(選択式10問)
〔問1〕
次の文は、ある福祉に関係する施設の設立に携わった人物の説明である。その人物として正しいものを一つ選びなさい。
この人物は女学校の教頭であったが、明治 24 年に発生した濃尾地震の被災孤児のための施設、「孤女学院」を開設し、女学校を退職した。その後、入所児童の中に知的障害のある少女がいたことがきっかけとなり、渡米して知的障害児教育を学んだ。また孤児院を、知的障害児を対象とした施設に転換し、施設名称の変更を行った。
1 | 石井十次 |
2 | 石井亮一 |
3 | 留岡幸助 |
4 | 渋沢栄一 |
5 | 高木憲次 |
〔問2〕
次の文は、「児童養護施設運営指針」において示された社会的養護の原理の記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 家庭的養護と( A )化
・ ( B )の保障と自立支援
・ ( C )をめざした支援
・ 家族との連携・協働
・ ( D )と連携アプローチ
・ ライフサイクルを見通した支援
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 個別 | 発達 | 回復 | 継続的支援 |
2 | 地域 | 養育 | 回復 | 緊急的支援 |
3 | 個別 | 発達 | 尊厳 | 緊急的支援 |
4 | 地域 | 養育 | 尊厳 | 継続的支援 |
5 | 個別 | 発達 | 尊厳 | 継続的支援 |
〔問3〕
次の文は、平成 28 年6月に改正された「児童福祉法」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 国・地方公共団体は、家庭における養育が困難あるいは適当でない児童について、社会性を身につけさせるために、家庭における養育環境よりも集団で生活をおくれる環境で養育することを優先するとした。
B 都道府県(児童相談所)の業務として、里親の開拓から児童の自立支援までの一貫した里親支援を位置付けた。
C 養子縁組里親を法定化するとともに、都道府県(児童相談所)の業務として、養子縁組に関する相談・支援を位置付けた。
D 自立援助ホームを 20 歳になる前まで利用している大学等就学中の者について、22歳の年度末までの間、利用を継続できることとした。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問4〕
次の文は、児童福祉施設における苦情への対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童福祉施設では、苦情の公正な解決を図るために、苦情の解決にあたり当該児童福祉施設の職員以外の者を関与させなければならないとされている。
B 児童福祉施設は、苦情を受け付けるための窓口を設置する等の必要な措置を講じなければならないとされている。
C 運営適正化委員会は、苦情の解決にあたり、利用者の処遇について不当な行為が行われているおそれがあると認めるときは、施設が所在する市町村長(政令指定都市の長は除く)に通知しなければならないとされている。
D 児童福祉施設は、運営適正化委員会が行う「社会福祉法」の規定による調査に、できる限り協力しなければならないとされている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問5〕
次の文は、被措置児童等虐待の防止に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「児童福祉法」において、被措置児童等への虐待行為には経済的虐待が含まれる。
B 「児童福祉法」において、被措置児童等自身による虐待の被害の届出は規定されていない。
C 児童養護施設の長は、児童を現に監護する者として保護者となることから、被措置児童への虐待行為を行った場合、それは「児童虐待の防止等に関する法律」に規定する児童虐待であるとともに、被措置児童等虐待に該当する。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
〔問6〕
次の文は、児童福祉施設に配置されている職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 心理療法担当職員は、虐待等による心的外傷のための心理療法を必要とする児童等や、夫等からの暴力による心的外傷等のため心理療法を必要とする母子に、遊戯療法やカウンセリング等の心理療法を実施する。
B 個別対応職員は、虐待を受けた児童等の施設入所の増加に対応するため、被虐待児等の個別の対応が必要な児童への一対一の対応や、保護者への援助等を行う職員を配置し、虐待を受けた児童等への対応の充実を図る。
C 里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)は、児童養護施設および乳児院に、地域の里親およびファミリーホームを支援する拠点としての機能をもたせ、児童相談所の里親担当職員、里親委託等推進員、里親会等と連携して、里親委託の推進および里親支援の充実を図る。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
〔問7〕
次の文は、ある児童福祉施設の内容に関する記述である。これらすべてに該当する施設種別として正しいものを一つ選びなさい。
・ 対象となる児童は、家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童である。
・ 医師、心理療法担当職員、児童指導員、保育士、看護師、個別対応職員、家庭支援専門相談員、栄養士を置かなければならないとされている。
・ 児童の家庭の状況に応じ、親子関係の再構築等が図られるように家庭環境の調整を行わなければならないとされている。
1 児童養護施設
2 児童自立支援施設
3 児童心理治療施設
4 児童発達支援センター
5 障害児入所施設
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〔問8〕
次の文のうち、「乳児院運営指針」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 日常の養育において「担当養育制」を行い、特別な配慮が必要な場合を除いて、基本的に入所から退所まで一貫した担当制とする。
B 施設の備品である玩具、食器、戸棚などは措置費で購入しているため、入所児童には自分の所有物という認識を持たせず、共有のものとして利用させる。
C 個々の乳幼児の発達状況や個性に配慮し、専門的視点から遊びの計画や玩具を用意し、遊びを通じた好奇心の育みや身体機能の発達を支援する。
D 施設は集団での生活であり、自立を目指しているため、日課で決められた食事の時間内に残さず食べることができるように訓練する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
〔問9〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤務するJ保育士は、K君(15 歳、男児)を担当して1か月である。親から身体的な虐待を受けた体験があるK君は、このところ自分より年下の子どもに暴言を吐いたり、学校でも友人とトラブルが絶えない状況である。
【設問】
J保育士のK君に対する対応として不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A K君の言動は、過去のトラウマ体験が原因であると判断してK君の行動を容認する。
B K君の言動を家族との関係から捉えて考えてみる。
C K君の対応を、愛着対象である自分にすべて任せてほしいと施設長に申し出る。
D K君の強み(ストレングス)に注目して支援する。
E K君の言動の理由について、施設と児童相談所とのケース会議の際にK君を担当している児童心理司とともに検討する。
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | C |
3 | B | D |
4 | C | E |
5 | D | E |
〔問10〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Mちゃん(1歳2か月、女児)は母親と2人暮らしで、母親が夜、家を空けることが頻繁にあったため、半年前に児童相談所で一時保護された。児童相談所は母親による虐待(ネグレクト)と判断し、乳児院への措置が決定された。母親は、Mちゃんの入所後一度も面会に来なかったが、ある日突然施設を訪れ、Mちゃんを引き取りたいと乳児院に申し出た。
【設問】
この乳児院の家庭支援専門相談員が最初に行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
1 虐待を理由に入所した子どもは、法律上、家庭に帰すことができないという規定があることを母親に伝える。
2 親権を有する母親の意思を尊重し、家庭引き取りの手続きを行う。
3 引き取りに関する話は、児童相談所の児童福祉司が担当すべき事柄であり、乳児院は関与してはいけないため、児童相談所に行くように勧める。
4 母娘2人での生活は困難と判断し、母子生活支援施設の利用を勧める。
5 母親が引き取りを希望する理由や母親の生活の状況について、母親の気持ちに寄り添いながら話を聴く。
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児童家庭福祉(選択式20問)
〔問1〕
次の文は、児童家庭福祉の理念に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 「児童憲章」は、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために定められた。
2 「児童福祉法」には、全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されることその他の福祉を等しく保障される権利を有することが明記されている。
3 「児童憲章」には、全て国民は、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重されるよう努めなければならないことが明記されている。
4 「児童福祉法」では、国及び地方公共団体は、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあっては児童ができる限り良好な家庭的環境において養育されるよう、必要な措置を講じなければならないことが明記されている。
5 「児童福祉法」には、児童の保護者は、児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負うことが明記されている。
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〔問2〕
次の文は、子ども観の変遷に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 エレン・ケイ(Key, E.)は、1900 年に著した『児童の世紀』において、子どもが教育を受ける権利を享受することによって主体的に育つ可能性を示した。
2 ルソー(Rousseau, J.-J.)は、1762 年に『エミール』において、「子ども期」の重要性を指摘した。
3 アリエス(Ariès, P.)は『<子供>の誕生』において、17 世紀までの西欧では、子どもは「小さな大人」として扱われ、労働に従事し、大人との違いは明確に意識されていなかったと主張した。
4 1601 年にイギリスで成立した「エリザベス救貧法」では、子どもは、有能貧民、無能貧民とともに保護の対象であることを示した。
5 1874 年に通達された「恤救規則」では、公的救済の対象を、子どもを除く、家族の扶養を受けられない者とした。
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〔問3〕
次の文は、母子生活支援施設についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 1997(平成9)年の「児童福祉法」改正で、施設の目的に「入所者の自立の促進のためにその生活を支援すること」を追加し、施設種別の名称が変更された。
2 母子が一緒に生活しつつ、共に支援を受けることができる児童福祉施設である。
3 厚生労働省によると、2016(平成 28)年 10 月 1 日現在、全国に 232 箇所が設置されており、3,300 世帯が入所していた。
4 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、母子生活支援施設入所世帯の母親の半数以上は就業していたが、就業している母親のうち「常用雇用者」は 15%に満たなかった。
5 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)によると、母子世帯になった理由としては「死別」が最も多く、次いで「離別」、「未婚の母」であった。
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〔問4〕
次の文は、わが国の少子化に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 1989(平成元)年の合計特殊出生率は、1966(昭和 41)年(丙午 : ひのえうま)を下回る 1.57 を記録した。
B 近年、女性の未婚率は上昇を続け、2010 年の「国勢調査」(総務省)では、30 〜 34 歳の女性約 3 人に 1 人が未婚であった。
C 結婚年齢が高くなる晩婚化が進行しており、「人口動態統計」(厚生労働省)によると、2014(平成 26)年における平均初婚年齢が男女ともに32 歳を超えた。
D 「人口動態統計」(厚生労働省)によると、2014(平成 26)年の第 1 子出生時の母の平均年齢は 28 歳未満であった。
E 「人口推計(2015 年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした 2015 年 10 月1日現在確定値)」(総務省)によると、少子高齢化に伴い、65 歳以上の人口が全人口の 3 分の1を超えた。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | × | ○ |
〔問5〕
次の文は、「児童の権利に関する条約」第 27 条の一部である。( A )~( C ) にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1 締約国は、児童の身体的、精神的、道徳的及び( A )な発達のための相当な生活水準についてのすべての児童の( B )を認める。
2 父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び資力の範囲内で、児童の発達に必要な( C )を確保することについての第一義的な責任を有する。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 知的 | 主張 | 養護 |
2 | 知的 | 権利 | 生活条件 |
3 | 社会的 | 意見 | 養護 |
4 | 社会的 | 権利 | 生活条件 |
5 | 社会的 | 意見 | 生活条件 |
〔問6〕
次の文は、児童に関する法律等についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「特別児童扶養手当等の支給に関する法律」は、特に経済的に厳しいひとり親家庭の子どもに対する現金給付に関して定めている。
B 「児童福祉法」は、障害児相談支援給付費及び特例障害児相談支援給付費の支給に関して定めている。
C 「児童手当法」に基づく児童手当は、児童を養育している者に対して支給される。
D 「発達障害者支援法」は、成人以降の発達障害者支援を対象とした法律であり、発達障害児支援に関しては「児童福祉法」に規定されている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | × | ○ | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問7〕
次のうち、認定こども園の種別として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 地方裁量型
B 幼保連携型
C 幼稚園型
D 事業所併設型
E 保育所型
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × | ○ |
5 | × | ○ | × | ○ | × |
〔問8〕
次の文は、児童自立生活援助事業についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 自立援助ホームは、「児童福祉法」に規定された児童自立生活援助事業を行う施設である。
2 厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課の調べによると、平成 28 年 10 月1日現在、児童自立生活援助事業を行う施設は、全国に約 140 か所設置されている。
3 児童自立生活援助事業の対象者には、児童養護施設の対象となる 18 歳未満の児童は含まれない。
4 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)では、自立援助ホーム入所児の6割以上に被虐待経験があった。
5 「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)では、自立援助ホーム入所児の保護者の状況について、「両親ともいない」、「両親とも不明」が、合わせて約3割であった。
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〔問9〕
次の図は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童養護施設に入所している児童の心身の状況に関する調査結果である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | |
1 | 知的障害 | 身体虚弱 |
2 | 知的障害 | 広汎性発達障害 |
3 | 身体虚弱 | 知的障害 |
4 | 身体虚弱 | ADHD |
5 | LD(学習障害) | 知的障害 |
〔問10〕
次の文は、「児童福祉法」第 13 条に示された児童福祉司に任用される要件についての記述である。下線部分について正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ (a)弁護士
・ (b)医師
・ 社会福祉主事として、(c)2年以上児童福祉事業に従事した者・学校教育法に基づく大学又は旧大学令に基づく大学において、心理学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者であって、厚生労働省令で定める施設において(d)1年以上児童その他の者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う業務に従事したもの
・ 都道府県知事の指定する児童福祉司若しくは児童福祉施設の職員を養成する学校その他の施設を卒業し、(e)又は都道府県知事の指定する講習会の課程を修了した者
(組み合わせ)
a | b | c | d | e | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × | × |
3 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
4 | × | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | × | ○ |
〔問11〕
次の文は、「子ども・子育て支援法」に基づく「利用者支援事業」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 本事業の「特定型」では、虐待を受けている子どもをはじめとする養護児童の早期発見や適切な保護を図ることを主な目的とする。
2 本事業の「基本型」では、子ども及びその保護者等が、教育・保育施設や地域の子育て支援事業等を円滑に利用できるよう、身近な場所において、当事者目線の寄り添い型の支援を実施する。
3 地域子ども・子育て支援事業の一つである。
4 本事業の実施主体は、市町村(特別区及び一部事務組合を含む)である。
5 本事業の内容には、関係機関との連絡・調整、連携、協働の体制づくりを行うとともに、地域の子育て資源の育成、地域課題の発見・共有、地域で必要な社会資源の開発等に努めることも含まれる。
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〔問12〕
次のうち、「社会福祉法」に規定される第一種社会福祉事業として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児院を経営する事業
B 児童厚生施設を経営する事業
C 母子生活支援施設を経営する事業
D 障害児通所支援事業
E 障害児入所施設を経営する事業
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ | ○ |
〔問13〕
次の文は、放課後児童健全育成事業についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 放課後児童健全育成事業は、保育所又は認定こども園を利用し、あるいは小学校に就学しており、その保護者が就労等により昼間家庭にいない児童を対象にしている。
B 2015(平成 27)年現在、放課後児童クラブ登録児童数は約 10 万人である一方で、利用できなかった児童(待機児童)は約 1 万 7 千人であった。
C 「放課後子ども総合プラン」は、2014(平成 26)年に文部科学省と厚生労働省が共同で、いわゆる「小1の壁」を打破するとともに、次代を担う人材を育成するために策定された。
D 「放課後子ども総合プラン」では、放課後児童クラブを利用できない児童の解消を目指し、2019(平成 31)年度末までにさらなる受け皿を確保することを目指している。
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | D |
3 | B | C |
4 | B | D |
5 | C | D |
〔問14〕
次の図は、「平成 27 年度福祉行政報告例」において報告された、市町村において保育所を経路とした児童虐待相談の対応件数における相談種別の割合を示したものである。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 身体的虐待 イ 性的虐待 ウ 心理的虐待 エ 保護の怠慢・拒否(ネグレクト) |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | ア | ウ | イ | エ |
3 | ア | エ | ウ | イ |
4 | ウ | イ | エ | ア |
5 | ウ | エ | ア | イ |
〔問15〕
次の【Ⅰ群】の施設名と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 児童自立支援施設
B 児童家庭支援センター
C 医療型障害児入所施設
D 福祉型児童発達支援センター
【Ⅱ群】
ア 地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行うとともに、市町村の求めに応じ、技術的助言その他必要な援助等を行うことを目的とする施設。
イ 障害児を日々保護者の下から通わせて、日常生活における基本的動作の指導、独立自活に必要な知識技能の付与又は集団生活への適応のための訓練を提供することを目的とする施設。
ウ 不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、又は保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。
エ 障害児を入所させて、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行うことを目的とする施設。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ウ | ア | イ | エ |
2 | ウ | ア | エ | イ |
3 | ウ | イ | エ | ア |
4 | エ | イ | ア | ウ |
5 | エ | ウ | ア | イ |
〔問16〕
次の文は、対人援助におけるコーディネーションに関する記述である。( A ) ~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
狭義の領域としては、保健、医療、福祉の( A )間連携であり、広義には( B )はもとより家族、近隣、( C )などの( D )および生活関連資源の連携までを含める。また、その連携は、既存の主体や社会資源間だけでなく、( E )の利益に必要な支援を開発、創造することを含んだ連携のあり方である。
【語群】
ア ボランティア イ クライエント ウ インフォーマル・サポート エ フォーマル・サポート オ 専門職 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ア | オ | イ | エ | イ |
2 | イ | エ | ア | ウ | オ |
3 | ウ | ア | エ | イ | オ |
4 | エ | ウ | イ | ア | ア |
5 | オ | イ | ア | ウ | イ |
〔問17〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所の5歳児クラスを担当するY保育士は、着替え中にX君の腕や足、身体に多くのあざがあることを発見した。X君に尋ねると、「いつもお父さんは酔っぱらっていて、叩いたり、蹴ったりする。」と答えたが、すぐに「お父さんとお母さんには言わないで!絶対だよ。」と泣きながら必死に訴えた。
【設問】
次の文のうち、Y保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童虐待の通告には本人の同意が必要なので、X君に同意を得てから通告する。
B 所長や主任保育士に相談し、すぐに保育所内において職員同士の情報共有を図る。
C すぐにX君の両親に連絡し、保育所に呼び出した上で、「子どもを叩いたり蹴ったりするのはいけないことだ。」と厳しく指導する。
D 保育士の守秘義務に基づき、児童相談所などには通告せず、X君の様子を見守る。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | × | ○ | × | × |
4 | × | × | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問18〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所の4歳児クラスに通うZちゃんは、他の子どもと比べて言葉の発達が遅く、また、とてもおとなしい性格である。家庭や保育所でのトイレット・トレーニングがなかなか進まず、たまに排泄を失敗することがある。また、オムツをして登園したことがあったことから、最近、同じクラスの子どもたちにからかわれることがあった。
【設問】
次のうち、担当保育士の対応として不適切な記述を一つ選びなさい。
1 トイレのことをからかう子どもたちに対し、保育士はZちゃんの抱く悲しい気持ちや嫌な気持ちを想像するよう伝えた。
2 Zちゃんの言葉の状況については、その発達の状況を見守りながら記録し、保護者の不安に対応できるよう準備した。
3 保育士が仲立ちとなったり、一緒に遊んだりするなど、Zちゃんとクラスの子どもたちが一緒に楽しむ経験を多く積めるように援助した。
4 排泄のタイミングをうまく伝えられないZちゃんの表情や言動を注意深く観察し、排泄のサインを見逃さないように気をつけ、トイレに行くことを促すようにした。
5 保護者に対して、すぐに医療機関を受診するように指示した。
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〔問19〕
次の文は、「少年法」および少年非行等についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 「少年法」は、少年の健全な育成を期し、非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行うとともに、少年の刑事事件について特別の措置を講ずることを目的とする。
2 「平成 28 年版 犯罪白書」(法務省)によると、少年による刑法犯の検挙人員は近年増加の一途をたどっている。
3 「少年法」における「少年」とは、20 歳に満たないものを指す。
4 「平成 28 年版 犯罪白書」(法務省)によると、平成 27 年の触法少年の補導人員は、1万人に満たなかった。
5 「平成 28 年版 犯罪白書」(法務省)によると、平成 27 年の少年による刑法犯の検挙人数の人口比は、成人の刑法犯の検挙人数の人口比よりも高い。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
〔問20〕
次の文は、「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 12 次報告)(社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会)(平成 28 年 9 月)」についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 心中以外の虐待死では、死亡した子どもの年齢として0歳が最も多かった。
2 心中以外の虐待死では、主たる加害者は「実母」が最も多く、6割を超えていた。
3 心中以外の虐待死における加害の動機としては、「子どもの存在の拒否・否定」が最も多く、3割以上を占めた。
4 心中以外の虐待死において、児童相談所や市町村の関与があった事例は1割未満であった。
5 心中による虐待死(未遂を含む)における加害者の動機としては「保護者自身の精神疾患、精神不安」が約6割を占めた。
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社会福祉(選択式20問)
〔問1〕
次の社会福祉制度に関する法律を制定の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「介護保険法」
B 「発達障害者支援法」
C 「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」
D 「生活困窮者自立支援法」
(組み合わせ)
1 | A→C→B→D |
2 | A→D→B→C |
3 | C→D→A→B |
4 | C→D→B→A |
5 | D→B→A→C |
〔問2〕
次の文は、社会福祉の関係法規等に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「日本国憲法」第 25 条第2項では、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上及び増進に関する国の責務が記されている。
B 「身体障害者福祉法」では、「障害者週間」が定められており、国及び地方公共団体は、「障害者週間」の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならないとされている。
C 「社会福祉法」では、社会福祉を目的とする事業を経営する者に対して、「福祉サービスの提供の原則」について定めている。
D 「生活保護法」では、国民の責務として、国または地方自治体が実施する子どもの貧困対策に協力するよう努めなければならないと、定められている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | ○ | × | ○ |
〔問3〕
次の文は、児童の権利擁護とその根拠法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童の意見表明権は、「児童の権利に関する条約」に規定されており、日本政府は条約の締約国であるため、その権利が守られるように施策を考え実施しなければならない。
B 親子間の情緒的関与が過度に不足することにより子どもに重大な発達障害を与えることを防ぐため、「刑法」が「保護責任者遺棄罪」という罰則規定を設けている。
C 親が子どもを学校に通わせないなど、児童の教育を受ける権利が侵害された場合、「学校教育法」において児童のその権利を擁護する規定が設けられている。
D 子どもの将来が生まれ育った環境によって左右されることのないように、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が制定されている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問4〕
次の文は、子どもの貧困問題への対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「生活困窮者自立支援法」は、生活困窮世帯の子どもやその保護者に対して包括的な支援を行う自立相談支援事業を規定している。
B 「生活困窮者自立支援法」は、生活困窮者である子どもに対する学習支援事業を都道府県等の任意事業としている。
C 「生活困窮者自立支援法」は、経済的に厳しい状況におかれたひとり親家庭等に対して一時的に家事援助、保育等のサービスが必要になった際に、家庭生活支援員を派遣するなどの日常生活支援事業を規定している。
D 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」は、ひとり親家庭の子どもの生活の向上を図るための事業として、生活に関する相談に応じ、又は学習に関する支援を行うことができると規定している。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問5〕
次の文は、地方公共団体の社会福祉相談支援機関に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「社会福祉法」に定められている福祉事務所は、都道府県、市(特別区を含む)、町、村に、必ず設置されなければならない。
B 「児童福祉法」に定められている児童相談所は、児童養護施設の入所に関する措置権限をもった機関である。
C 「知的障害者福祉法」に定められている知的障害者更生相談所では、発達障害者に交付する精神保健福祉手帳申請の判定を行っている。
D 「売春防止法」に定められている婦人相談所は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」の配偶者暴力相談支援センターとしての機能も果たしている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問6〕
次の文は、公的年金保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 1961(昭和 36)年の国民年金の創設によって、自営業者なども年金制度の対象に加えられ、国民皆年金が整えられた。
B 国民年金制度の被保険者は、18 歳以上 65 歳未満の者である。
C 公的年金制度の年金給付の種類には、老齢基礎年金、老齢厚生年金、障害基礎年金、障害厚生年金、遺族基礎年金、遺族厚生年金等がある。
D 公的年金制度は、社会保険方式によって国民に対して所得保障を行う制度の一つである。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問7〕
次の文は、社会福祉の相談員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 介護支援専門員は、「介護保険法」に基づく専門相談員で、介護保険施設、地域包括支援センター及び訪問介護事業所に必ず配置されなければならないと、定められている。
B 婦人相談員は、婦人相談所を中心として関係機関との連携を図り、要保護女子の発見に努め、相談に応じ、必要な指導を行う。
C 社会福祉主事は、「社会福祉法」に基づく福祉事務所の現業員の任用資格であり、社会福祉諸法に定める援護または更生の措置に関する事務等を行う。
D 母子・父子自立支援員は、母子家庭、父子家庭、寡婦家庭の相談や指導、職業能力の向上と求職活動に関する支援等の業務を担っている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問8〕
次の文は、福祉施設の入所手続きに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「児童福祉法」における乳児院に入所する場合、児童相談所において、児童及びその家庭につき、必要な調査並びに判定を行う。
B 「老人福祉法」における老人福祉施設の一つである養護老人ホームに入所する際、福祉事務所がある地域の場合は、市町村に入所手続きの申請を行う。
C 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」における障害者支援施設を利用する場合、障害支援区分の認定を受け、身体障害者更生相談所に入所手続きの申請を行う。
D 「生活保護法」における保護施設に入所する場合は、福祉事務所に入所手続きの申請を行う。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問9〕
次の文は、社会保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 企業に勤めているWさんは、通勤途上で転倒し負傷したため、労働者災害補償制度に必要な保険給付の申請を行った。
B 大学を卒業後、銀行に約 15 年間勤めていたXさんは、銀行を退職して、長年の夢であった花屋を開業したため、国民健康保険に加入する手続きを行った。
C 企業に約 10 年間勤めていたZさんは、会社の都合により退職し、雇用保険から基本手当の給付を受けながら、新たな職場を探している。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | × |
5 | × | × | ○ |
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〔問10〕
次の文は、相談援助(ソーシャルワーク)の生活モデルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活モデルには、エコロジカル(生態学)アプローチが含まれている。
B 生活モデルは、生活全体の中で問題をとらえ、人と環境の相互作用に焦点を当てることを特徴とする。
C 生活モデルを生み出したのは、リッチモンド(Richmond, M.E.)のソーシャルケースワーク理論である。
D 生活モデルでは、利用者のニーズを充足するために既存の社会資源を活用するだけでなく、利用者を取り巻く環境への適応力を強める援助をも行う。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | ○ | × | ○ |
〔問11〕
次の文は、相談援助(ソーシャルワーク)における利用者を捉える視点としてのストレングスについての記述である。最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 利用者の特技をとらえる。
2 利用者の将来の夢をとらえる。
3 利用者が今頼れる人をとらえる。
4 利用者の有する能力をとらえる。
5 利用者の病理的側面をとらえる。
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〔問12〕
次の文は、相談援助(ソーシャルワーク)の専門性とその進め方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 相談援助(ソーシャルワーク)において、自己決定は最も重要な原則の一つである。
B 相談援助(ソーシャルワーク)は、密室の相談室でのみ行われるものをいう。
C 相談援助(ソーシャルワーク)におけるニーズの発見は、利用者が相談に来るのを待って行われる。
D 相談援助(ソーシャルワーク)は、心理療法を行うカウンセリングと混同されてはならないが、カウンセリングは相談援助の一環として活用されることがある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問13〕
次の文は、共同募金に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 共同募金及び共同募金会に関する基本的な事項は、「共同募金法」に規定されている。
B 毎年 12 月に実施される「歳末たすけあい運動」は、共同募金の一環として行われている。
C 共同募金は、実施される区域における地域福祉の推進を図るために行われている。
D 共同募金による寄附金の公正な配分を行うために、共同募金会に配分委員会が置かれている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問14〕
次の文は、グループワーク(集団援助技術)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A グループワーク(集団援助技術)は、集団の力を用いてメンバーの問題解決や成長を図る援助である。
B 入所型の児童福祉施設では、小舎制の養護が推進され規模は小さくなったため、大規模集団のマイナス面がなくなり、グループワーク(集団援助技術)の必要はなくなった。
C グループワーク(集団援助技術)では、メンバー間の相互作用が生まれるようにワーカーは意図的に支援する。
D グループワーク(集団援助技術)では、何かを共同でつくりだすプログラムが重要な意味をもち、その作業の達成がグループワークの成否を決めることになるため、ワーカーは、作業を成功に導く技術的指導に重点を置かなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | ○ | × | ○ |
〔問15〕
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に規定された児童福祉施設の自己評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母子生活支援施設における自己評価の実施は、努力義務である。
B 児童心理治療施設における自己評価の実施は、努力義務である。
C 児童自立支援施設における自己評価の実施は、義務である。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ |
5 | × | × | × |
〔問16〕
次の文は、成年後見制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 成年後見人の選任は、家庭裁判所が行う。
B 精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者について、家庭裁判所は補助開始の審判をすることができる。
C 成年後見人として、法人が選任される場合がある。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | × |
4 | × | × | ○ |
5 | × | × | × |
〔問17〕
次の文は、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A サービスの利用料は、原則として利用者が負担する。
B 利用者が申請することは可能である。
C 利用者は、原則として 65 歳以上の者である。
D 実施主体は、本事業の実施状況を運営適正化委員会に定期的に報告することとされている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問18〕
次の文は、ボランティア活動に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ボランティアは、「社会福祉法」において、地域福祉を推進する主体として位置づけられている。
B ボランティア活動の原則の一つである自発性は、国家権力から独立し、自由であるという側面も含まれている。
C 「特定非営利活動促進法」によって、ボランティア団体が法人格を取得しやすくなった。
D ボランティア活動中の事故による賠償責任については、ボランティア活動に関する保険制度がないので、主催者が事故の補償をしなければならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | × | ○ | × | × |
4 | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
〔問19〕
次の文は、「平成 27 年(2015)人口動態統計(確定数)」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 合計特殊出生率は、最近 10 年間減少し続けている。
B 周産期死亡率は、最近 10 年間増加し続けている。
C 都道府県別の合計特殊出生率をみると、最高値と最低値の差は 0.5 以上である。
D 死亡原因の第1位は、悪性新生物である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問20〕
次の文は、「地域包括ケアシステムの構築のために必要なこと」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 在宅介護と在宅医療が切れ目なく提供される体制をつくる。
B 認知症への理解を深める。
C 医療・介護の専門職、市町村の担当者、自治会長など地域の多様な関係者が参加する地域ケア会議を開催する。
D 配食などの生活支援の担い手として、ボランティアや民間企業も含めた多様な主体が参入する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
保育の心理学(選択式20問)
〔問1〕
次の文は、発達に関する理論についての記述である。( A )~( D )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)は、生態学的システム論において、人が日常生活で直接・間接に関わりをもつ社会的文脈を、入れ子状の多層モデルとして示した。一人の子どもを中心とすると、第1層は、子どもと親の関係、子どもときょうだいとの関係、子どもと保育士との関係などがあげられ、(A マイクロシステム)と呼んでいる。第2層の(B エクソシステム)では、子どもが保育所に通っているならば家庭と保育所、子どもが小学校に通っているならば家庭と小学校との関係などを示している。第3層の(C メゾシステム)では、親の職業・職場、きょうだいの通う小学校などがあげられている。第4層は(D マクロシステム)と呼び、信念体系、価値観、法律、文化などの社会的文脈が第1層から第3層を取り囲んでいる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | ○ | × | × |
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〔問2〕
次の文は、認知発達のメカニズムに関する記述である。【Ⅰ群】の人名及び用語と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ケーラーの洞察
B パブロフのレスポンデント条件付け
C バンデューラの観察学習
D スキナーのオペラント条件付け
【Ⅱ群】
ア レモンを思い浮かべただけで、唾液が出てきた。
イ 背伸びしても届かない所に置かれた玩具を取ろうとしていた子どもが、突然ひらめいたように、箱を踏み台として使った。
ウ 正義の味方が活躍するテレビ番組が放送された翌日には、クラスでヒーローごっこが、いつもより盛んに行われた。
エ ラジオ体操に参加するとスタンプがもらえるので、休まずに参加した。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | イ | ウ | エ |
2 | イ | ア | ウ | エ |
3 | イ | エ | ア | ウ |
4 | ウ | ア | イ | エ |
5 | ウ | エ | イ | ア |
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〔問3〕
次の文は、子ども同士のトラブルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 3歳頃に物や場所の取り合いによるトラブルが多いのは、自分の思いを言葉で表現することが十分にできないことが原因の一つであると考えられる。
B 子ども同士のトラブルへの保育士の対応として、どのような場合も見守る・待つ姿勢が大切である。
C ルールを守らないことによるトラブルが5歳頃に多く生じるのは、集団での遊びが活発になってきていることが一つの要因と考えられる。
D 子ども同士のトラブルへの対応として、5歳頃では、保育士は直接的に関与することはない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | × |
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〔問4〕
次の説明及び図は、環境閾値説に関するものである。( ア )~( エ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【説明】
ジェンセン(Jensen, A.R.)は、心身の諸特質の( ア )が顕在化するのに必要な( イ )の質や量は、その特性によってそれぞれ違いがあり、各特性に固有な一定の水準(閾値)があるという見解を述べている。その見解によると特性Aは、極端に不適切な環境でないかぎり、ほぼ完全に発達の可能性が現れる。特性Bは、( ウ )などがこれにあたり、中程度の環境条件が閾値となるものである。特性Cは、環境条件にほぼ比例して発達の可能性が顕在化するもので、( エ )などがこれに当たる。特性Dは、きわめて可能性が好適的な環境条件や特別な教育訓練によって、はじめて顕在化するものである。
(組み合わせ)
ア | イ | ウ | エ | |
1 | 遺伝的可能性 | 環境条件 | 学業成績 | 知能検査の成績 |
2 | 遺伝的可能性 | 相互作用 | 知能検査の成績 | 学業成績 |
3 | 環境条件 | 相互作用 | 知能検査の成績 | 学業成績 |
4 | 遺伝的可能性 | 環境条件 | 知能検査の成績 | 学業成績 |
5 | 環境条件 | 相互作用 | 学業成績 | 知能検査の成績 |
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〔問5〕
次の文は、乳児期の発達に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
・ ( A )ができるようになると、自らの意志で自由に探索行動をするようになる。
・ 舌、唇、あごの筋肉を協調して動かすことができるようになると、( B )が出現する。
・ ( C )を獲得すると、遊んでいたおもちゃを隠されて見えなくても存在していることを理解している。
・ 快・不快の表出から、次第に、喜び、悲しみ、嫌悪、( D )など、感情表出が豊かになる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 歩行 | クーイング | アニミズム | 怒り |
2 | 歩行 | 喃語 | アニミズム | 恥 |
3 | 座位 | 喃語 | アニミズム | 怒り |
4 | 歩行 | 喃語 | 物の永続性 | 怒り |
5 | 座位 | クーイング | 物の永続性 | 恥 |
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〔問6〕
次の文は、ピアジェ(Piaget, J.)による感覚運動期に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 第1次循環反応
B 第2次循環反応
C 第3次循環反応
【Ⅱ群】
ア ついたての後ろにおもちゃを隠すと、おもちゃを取るために、ついたてを取り除く。
イ テーブルの上にある積み木をつかみ、床に落としたあと、別の積み木を違うやり方で投げてみるなど、いろいろ試してみる。
ウ 偶然自分の指が口に触れ、吸ってみた子どもが、そのことに興味があるというように繰り返し同じことをする。
エ 偶然、起き上がりこぼしを足で蹴って音が出ると、繰り返し足で蹴って音を出す。
オ 飛んでいるシャボン玉を目で追う。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ウ | ア | オ |
2 | ウ | エ | イ |
3 | エ | ア | イ |
4 | エ | イ | ウ |
5 | オ | エ | ウ |
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〔問7〕
次の文は、幼児と他者とのかかわりに関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A H君(男児)は、I君(男児)を追いかけている。保育室内を走り回っていたI君が「はぁー、はぁー」と言って大型積木の上に腹ばいになる。I君のあとを走っていたH君も大型積木のところへ来て「はぁー、はぁー」と言って腹ばいになる。I君が「あーぁ、疲れた」と言って起き上がり、大型積木の上に「そーれ」と言って座り直す。H君も続いて起き上がって「そーれ」と言って座り直す。
B J君(男児)とK君(男児)は、登園するとすぐに「きのうのつづき」と言いながら部屋の隅で大型積木で囲いを作り始めた。次に「ロケット故障、ミッションコントロール、応答ねがいます」「ロケット修理、はじめます」と言いながら、J君が両手で積木を支え、そこにK君が積木を上にのせて、2人で宇宙ステーションを作りあげた。
C 保育士が砂場に行くと、数名の女児が容器に砂を入れて小枝でかき回したり、砂を入れたカップに小石やちぎった葉っぱを散らしたり、容器に入れた砂を手でぱんぱんと固めようとしたりする姿が観察された。それぞれの子どもが思い思いに楽しそうにしているが、子ども同士のやりとりはみられない。
D 園庭に嬉しそうに飛び出したLちゃん(2歳、女児)は、5歳児クラスの子ども達がドッジボールをしている様子をじっと見ていた。Lちゃんは次に砂場に近寄って、4歳児クラスの子ども達が、砂山を作ったり、穴を掘っている様子をじっと眺めていた。「Lちゃんも一緒にやってみる?」と保育士が声をかけると、もじもじしながら後ずさりして少し離れたところでじっと遊びを見ていた。
【Ⅱ群】
ア 協同遊び イ 連合遊び ウ 平行遊び エ ひとり遊び オ 模倣 カ 傍観者的行 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | イ | ア | エ | オ |
2 | イ | ア | カ | エ |
3 | オ | ア | ウ | カ |
4 | オ | イ | ア | ウ |
5 | オ | イ | エ | カ |
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〔問8〕
次の文は、心の理論をもっているかどうかを調べるための課題である。この課題について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
M児とN児が部屋で一緒に遊んでいた。M児がボールをかごの中に入れた後、部屋から出ていった。M児が部屋にいない間に、N児がボールをかごの中から別の箱の中に移した。M児が部屋に戻ってきたとき、ボールを取り出すために、最初にどこを探すだろうか。
A 正答するには、他者が自分とは違う誤った信念(誤信念)をもつことが理解できる必要がある。
B 自閉スペクトラム症の幼児では、知的な遅れがなければ、定型発達児より早く正答する。
C 正答するには、他者の心の状態を推測することができる必要がある。
D 3歳になると、この質問に対してほとんどの子どもが正答することができる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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〔問9〕
次の文は、発達観についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもは生まれた時からさまざまな能力を有しており、環境に能動的に関わるという発達観は、20 世紀初めに広がった。
B 「できる」「できない」で発達を捉える行為論的発達観と、「できることをやろうとする」「できないけれどやろうとする」という能力論的発達観がある。
C 発達は遺伝のみによって規定されるのではなく、社会・文化によっても規定される。
D 生涯発達において、青年期以降、知的能力は下降すると考えられてきたが、成人期におけるその人の経験によっては上昇する知的能力もあることが明らかにされてきた。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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〔問10〕
次の乳児と母親のやりとり場面についての記述を読んで、【設問】に答えなさい。
生後9~ 10 か月頃になると、乳児の認識世界には大きな変化が現れる。乳児を抱いている母親が「ワンワンだね」と指し示すと、乳児は犬に視線を向ける。また、棚の上のおもちゃがほしい時に「アーアー」と言いながら身振りで母親に伝えようとする。
【設問】
次の心理学用語のうち、この記述に示されているものを○、そうでないものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 三項関係
B 共同注意
C 共鳴動作
D 情動調整
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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〔問11〕
次の文は、人との関わりについての記述である。A~Dのうち、この記述と関連する用語を○、そうでない用語を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
長期縦断研究によって、自分の乳幼児期の親との関係性の質が、自分が親になった時の子どもとの関係性の質に一定程度、影響を及ぼすことが明らかになってきた。しかしその一方で、乳幼児期に望ましい親子関係を形成することができなかったとしても、適切で継続的なキーパーソンの存在によって、その後の人生において安定的な関係性を築くこともあることが示されている。
A インクルージョン
B レジリエンス
C アタッチメント(愛着)
D ソーシャル・アクション
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
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〔問12〕
次の【事例】を読んで【設問】に答えなさい。
【事例】
P君(5歳、男児)は、電車のおもちゃで遊んでいる。まず、(a)緑色の電車とオレンジ色の電車に分けて置いた。次に、(b)先頭を揃えて同じ色の電車をつなぎ、一番うしろが揃っていないことをしばらく見比べていた。そして、(c)一台ずつ指でおさえながら、緑色の電車を「いち、にぃ、さん、よん。」と声を出して数えた。続けてオレンジ色の電車を「いち、にぃ、さん、よん、ご。」と数えた。 (d)「オレンジでんしゃは、ごこ。」と嬉しそうに言った。
【設問】
(a)~(d)の下線部分に関連する語句を、【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 高さの理解 イ 分類の理解 ウ 長さの理解 エ 系列の理解 オ 計数 カ 数唱 キ 集合数の理解 ク 数の保存 |
(組み合わせ)
a | b | c | d | |
1 | イ | ウ | オ | キ |
2 | イ | ウ | カ | ク |
3 | エ | ア | オ | ク |
4 | エ | ア | カ | ク |
5 | エ | ウ | オ | キ |
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〔問13〕
次の文は、エリクソン(Erikson, E.H.)による青年期の特徴についての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
青年期を( A )の時代と呼んだ。この用語は、( B )やある種の社会的責任に猶予が認められる期間の意味で用いられている。この期間に青年は職業生活に必要な知識や技術を獲得するだけでなく、内省力が増し、自分を見つめ、積極的に( C )を行い、( D )の確立を模索するといわれている。
【語群】
ア 社会的スキル訓練 イ アイデンティティ ウ 社会的役割実験 エ 心理的離乳 オ アサーション カ 第二次性徴 キ モラトリアム ク 経済的自立 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | エ | オ | ク |
2 | イ | ク | ア | エ |
3 | カ | エ | ウ | イ |
4 | キ | ク | ア | オ |
5 | キ | ク | ウ | イ |
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〔問14〕
次の文は、保育所での生活習慣の形成に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活習慣を身に付けるために、家庭との連携は不可欠であり、食事、排泄、睡眠について連絡帳などで情報交換を行う。
B 3歳以上の幼児クラスでは、午睡をするか、午睡の時間を遊んで過ごすかを幼児自身が選ぶようにする必要がある。
C 子どもの生活リズムの個人差を配慮するためには、ランチルームや午睡室などを設置しなければならない。
D 子どもが主体性を身につけるようになると、自分で判断するようになり、一旦、できるようになった基本的生活習慣行動をしなくなることもある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | × |
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〔問15〕
次の文は、保育所における3歳以上児での保育実践に関する記述である。次の【設問】に答えなさい。
【設問】
保育士の指導のもとに子どもたちが一斉に活動する場面で、クラスの子どもに期待されることとして、最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 黙って、感情を出さずにじっとしていることを身に付ける。
2 保育士の話は自分だけに向けられているのではないことに気づく。
3 朝の会、給食などには、それぞれの手順があることを知る。
4 場面に応じた話し方があることを子ども自身の発表経験などを通して知る。
5 一対多のコミュニケーションが、一対一のコミュニケーションと異なることを経験する。
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〔問16〕
次の図及び、説明は、「家族と地域における子育てに関する意識調査」(平成 25 年 内閣府)における「家族の役割として重要なこと」を示したものである。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一 つ選びなさい。
説明
平成 19 年と平成 25 年において、最も高いのは5割以上の「( A )」であり、家族の最も基本的機能についての年代の大きな変化はみられない。「夫または妻との愛情をはぐくむ」、「( B )」、「経済的に支え合う」は平成 19 年に比べ平成 25 年は、それぞれ 10 ポイント前後高い。「( C )」は最も減少しており、保育所における役割が増しているといえる。
【語群】
ア 生活面でお互いに協力し助け合う イ 子どもを生み、育てる ウ 基本的な生活習慣や礼儀作法を身につける |
(組み合わせ)
A | B | D | |
1 | ア | イ | ウ |
2 | ア | ウ | イ |
3 | イ | ア | ウ |
4 | イ | ウ | ア |
5 | ウ | ア | イ |
〔問17〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
1歳 11 か月の男児。1週間前から保育所に入所した。入所前は、母親が自宅で養育していた。入所初日からためらいもなく、どの職員にも接近してベタベタと身体的接触をし、職員室についていくなどの行動が目立った。その行動特徴は、入所1週間一貫して観察された。この男児には、こだわり行動や言葉の遅れはなく、相互的に保育士と遊ぶことはできた。
【設問】
この子どもと家族に対して保育士として行うべき対応について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 初めての入所であるため、多くの大人に接近し状況に適応しようとしていると捉え、この男児を温かく見守る。
B 人見知りが少ないことを、他の子どもに比べて成長が早いと、肯定的に母親に伝える。
C お迎えの時の母親に対する男児の行動などをよく観察する。
D 児童相談所などの虐待通報機関に通報を行うかを保育所全体で検討する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問18〕
次の文は、保育所における守秘義務に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育士は、「児童福祉法」で守秘義務が課せられている。
B 関係機関の話し合いのあと、個人情報が入った配布資料は、出席者が各自で管理するため持ち帰ってもよい。
C 児童虐待の通告義務は、守秘義務より優先される。
D 保育所が医療機関へ入所児の病気について個別に問い合わせる場合は、保護者の同意は不要である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問19〕
次の文のうち、保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 担当の保育士が代わる場合は、子どものそれまでの発達過程等をまとめ、引き継ぎをした。
B 子どもの体調が悪くないにもかかわらず、たびたび保育所を休ませてしまう保護者を強く叱責した。
C 子どもが登園してきた際、保護者に家庭での様子を聞くようにしている。
D 保幼小連携のため、保育所で小学校1年生の学習参考書を取り寄せ学習させた。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問20〕
次の文は、不登校に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 文部科学省の不登校の定義において、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況があげられている。
B 不登校は、病気により入院治療を受けている場合や、家計が苦しく教育費が出せないなどの経済的な問題による長期欠席も含まれる。
C 「平成 27 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(速報値)について」(平成 28 年 10 月 文部科学省)によると、不登校の要因で最も多いものは「いじめ」であり、過半数を占める。
D 学校における不登校の児童生徒への対応として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携、教育支援センターやフリースクールなどでの教育機会の確保など、さまざまな支援を検討することが推奨される。
E 「「不登校に関する実態調査」 ~平成 18 年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)」(平成 26 年 7 月 9 日 文部科学省)によると、中学校の時に不登校だった生徒について、20 歳現在で就学あるいは就業している者は 10%以下である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × | × |
5 | × | × | × | ○ | ○ |
子どもの保健(選択式20問)
〔問1〕
次の文は、平成 28 年 10 月1日現在、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンは、生後 12 か月以降に初回接種をする
2 4種混合ワクチン(DPT-IPV)は、生後6か月以降に初回接種をする。
3 任意接種であるロタウイルスワクチンは、生後2か月から接種する。
4 BCG ワクチンは、アメリカ合衆国と同様にわが国でも任意接種であり、生後 12 か月以降に接種する。
5 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、女児を対象として幼児期に2回接種する。
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〔問2〕
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 一人一人の子どもが、快適に( A )できるようにする。
・ 一人一人の子どもが、健康で( B )に過ごせるようにする。
・ 一人一人の子どもの( C )欲求が、十分に満たされるようにする。
・ 一人一人の子どもの( D )増進が、積極的に図られるようにする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 生活 | 安全 | 身体的 | 健康 |
2 | 生存 | 活動的 | 生理的 | 体力 |
3 | 生活 | 活動的 | 身体的 | 健康 |
4 | 生活 | 安全 | 生理的 | 健康 |
5 | 生存 | 活動的 | 身体的 | 体力 |
〔問3〕
次の文は、子どもによく見られる症状に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 発熱とは、通常の体温(平熱)より高い状態をいうが、多くの場合平熱よりも 1.0℃以上高い場合をいう。
B 嘔吐とは、胃の内容物が勢いよく口から吐き出されることである。
C 下痢とは、泥状あるいは水様の便が出ることをいい、多くの場合食欲はある。
D けいれんとは、全身の筋肉が発作的に収縮することをいう。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問4〕
次の文は、「2012 年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」(厚生労働省)の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ウイルスや細菌などの( A )が宿主(人や動物など)の体内に侵入し、発育又は増殖することを「( B )」といい、その結果、何らかの臨床症状が現れた状態を「( C )」といいます。( A )が体内に侵入してから症状が現れるまでにはある一定の期間があり、これを「( D )」といいます。( D )は( A )によって異なり、乳幼児がかかりやすい( C )の( D )を知っておくことが必要です
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 感染源 | 感染 | 感染症 | 孵卵期間 |
2 | 病原体 | 感染 | 発症 | 潜伏期間 |
3 | 病原体 | 感染症 | 発症 | 潜伏期間 |
4 | 感染源 | 感染症 | 発症 | 孵卵期間 |
5 | 病原体 | 感染 | 感染症 | 潜伏期間 |
〔問5〕
次の文は、幼児の肥満に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 肥満の判定に用いる肥満度(%)は、幼児の体重と標準体重から導き出す。
2 カウプ指数は、「体重」と「身長の2乗」の値を用いて導き出す。
3 食べすぎと運動不足は、肥満の主な要因となる。
4 肥満の解消に重要なのは、カロリー摂取制限によって体重を減らすことである。
5 親の肥満傾向は、子どもの肥満に影響すると考えられている。
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〔問6〕
次の文は、身体障害や知的障害がある子どもとその対応に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもへの対応としては、能力のいかんにかかわらずできるだけ多くの人が利用可能となるような( A )の発想を大切にする。今できることの少しだけ上の目標設定を行い( B )で徐々に生活能力を向上させていき、適切な( C )も心がける。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | リハビリテーション | バリアフリー | 環境設定 |
2 | リハビリテーション | スモールステップ | 栄養指導 |
3 | ユニバーサルデザイン | スモールステップ | 栄養指導 |
4 | ユニバーサルデザイン | バリアフリー | 環境設定 |
5 | ユニバーサルデザイン | スモールステップ | 環境設定 |
〔問7〕
次の文は、保健に関わる専門用語の説明である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 「トキソプラズマ」とは、ワクチンの一種で、病原体がもつ毒素を処理して、毒素を無害化したものである。
2 「グロブリン」とは、心臓に作用して血圧を上げ、気管支を広げる作用のあるホルモンである。
3 「バイタルサイン」とは、窒息を起こした時に、両手を交差させてのど元をつかむような動作のことである。
4 「ハイムリック法」とは、傷病者の搬送方法の一つである。
5 「トリソミー」とは、染色体異常である染色体が一本多い場合をいう。
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〔問8〕
次の文は、感染症とその予防に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 母親がウイルスによる感染症にかかっている場合、母乳を介して必ず子どもに感染する。
2 幼児がインフルエンザで高熱を出すと、意識障害になりやすい。
3 B型肝炎は、出産時に母親から子どもに感染することがある。
4 4種混合ワクチンは、インフルエンザの流行時期には接種を避けなければならない。
5 免疫グロブリンの IgA は、胎盤を通過する。
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〔問9〕
次の文は、子どものアレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 離乳食の早期開始が食物アレルギーの原因になるため、離乳の開始は標準より遅くするのがよい。
B 乳児期にアナフィラキシーが起きた場合、次の検査までは、原因と思われる物質の摂取は避ける。
C アレルギーの血液検査で陽性が判明した食物を食べると、必ず食物アレルギー症状が見られる。
D アトピー素因があると、日常生活で接する可能性のある抗原に対して、IgE 抗体をつくりやすい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | × | × | ○ |
2 | × | ○ | ○ | × |
3 | × | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問10〕
次の文は、子どもの生活リズム等に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A コルチゾールは早朝に分泌が多くなり、血圧の維持や血糖の代謝にかかわる。
B 多くの子どもの起床就寝時刻は、平日と休日の間で差はない。
C メラトニンは昼間分泌され、身体活動の活発性に関与する。
D 成長ホルモンは、主にレム睡眠の時に分泌される。
E 近年わが国では、子どもの外遊びの時間が減っているといわれている。
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | E |
3 | B | C |
4 | C | D |
5 | D | E |
〔問11〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
母親と二人暮らしの4歳の女児が、母親の体調不良を理由に保育所に登園しない日が続くようになった。母親と面接したところ、表情は精彩を欠き、小声でうつむき加減の応対であった。気分が落ち込んで意欲がなくなり、外出が億劫となり、家事もできなくなっていると言う。また、夜間床についても何度も目を覚まし、食欲も落ちて体重も減少したと言う。「子どもや保育所に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ぐむ。
【設問】
この母親に対する保育士の対応に関する以下の記述で、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母親に協力できる親戚や支援者がいるかどうかを確認する。
B 「気持ちの問題なので、頑張りましょう」と励ます。
C 積極的に趣味に打ち込むように勧める。
D 医療機関への受診を提案する。
E 保健所や子育て支援機関への相談を提案する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
4 | ○ | × | × | ○ | ○ |
5 | × | ○ | ○ | ○ | × |
〔問12〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい
【事例】
6歳の女児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。保育所での適応も問題はなかった。2か月前頃から、砂場で遊んだ後などに「汚れが落ちない」と言って頻繁に手を洗うようになった。また、母親や保育士に何回も執拗に手が汚れていないかと確認するようになった。母親や保育士が「手はきれいになっているよ」と答えても、本児は「手が汚れている」と納得せず、手を洗うことを繰り返すため、手荒れがひどくなった。
【設問】
この事例で最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
1 身体表現性障害
2 広汎性発達障害
3 全般性不安障害
4 強迫性障害
5 統合失調症
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〔問13〕
次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。
2 知的障害は、女児のほうが男児より多い。
3 知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。
4 軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。
5 知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。
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〔問14〕
次の精神医学的問題のうち、5歳の時点で診断が可能なものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 統合失調症
B 分離不安障害
C 反応性愛着障害
D 反社会性パーソナリティ障害
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | ○ | × | × |
〔問15〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通う5歳の男児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。食欲は旺盛で、普段は 20 時過ぎに就寝し、朝は6時頃に起床している。母親から、2か月程前から夜中に叫ぶことがあると相談を受けた。頻度は週2~3回で、22 時前後に、急激に両目を見開いて、恐怖の叫び声をあげることが数分間続く状態であった。心配した母親が安心させようと抱きしめても叫び続けた。朝起床後に母親が尋ねても、叫び声をあげたことは覚えておらず、日中の行動には問題はない。
【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 症状はパニック発作で、治療は認知行動療法が有効である。
B 小児に多く、成人では頻度が少ない。
C 頻脈、呼吸促迫、発汗、瞳孔散大などの自律神経徴候がみられる。
D 悪化する要因として日常生活上のストレスや、睡眠リズムの乱れがある。
E 脳波検査で、特有の異常波がみられる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | × | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ | ○ |
〔問16〕
次の文は、「2012 年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」(厚生労働省)における感染症に罹患した子どもの出席停止の日数の数え方に関する記述である。(a)~(c)の下線部が正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 日数の数え方は、(a)その現象が見られた日を第1日とする。
・ 「解熱した後3日を経過するまで」の場合、例えば、解熱を確認した日が月曜日であった場合には、(b)月曜、火曜、水曜の3日間を休み、木曜日から登園許可ということになる。
・ インフルエンザにおいて「発症した後5日」の場合の「発症」とは、(c)全身倦怠感が現れたことを指す。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × |
〔問17〕
次の文のうち、「放課後児童クラブ運営指針」(平成 27 年 厚生労働省)における「衛生管理及び安全対策」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 手洗いやうがいを励行するなど、日常の衛生管理に努める。
B 必要な医薬品その他の医療品を備えるとともに、それらの管理を適正に行い、適切に使用する。
C 施設設備やおやつ等の衛生管理を徹底し、食中毒の発生を防止する。
D 感染症の発生や疑いがある場合は、必要に応じて市町村、保健所等に連絡し、必要な措置を講じて二次感染を防ぐ。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | × |
〔問18〕
次の文は、睡眠中の乳児における「窒息リスクの除去の方法」についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児にうつぶせ寝の習慣がある場合は、仰向けに寝かせる必要はない。
B 定期的に子どもの呼吸・体位、睡眠状態を点検する。
C 睡眠中は、乳児を一人にしないこととされている。
D 乳児の窒息リスクの除去は、睡眠中にのみ行う。
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | D |
3 | B | C |
4 | B | D |
5 | C | D |
〔問19〕
次の文は、予防接種を受ける時期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生ワクチンの接種後、別の種類のワクチンを受ける場合は、21 日(3週間)以内に接種する必要がある。
B 不活化ワクチンの接種後は、中6日以上(1週間)空ける必要があることとされている。
C 医師が特に必要と認めた場合は、複数のワクチンを同時に接種することが可能である。
D 同じワクチンを複数回接種する場合は、免疫を獲得するために一番効果的な時期が標準的な接種間隔として定められているため、それをふまえて接種スケジュールを立てる必要がある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問20〕
次の文は、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の2「環境及び衛生管理並びに安全管理」の一部である。( A )~( D )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(1) 環境及び衛生管理
ア 施設の温度、湿度、換気、(A 抗菌)、(B 防音)などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備、用具等の衛生管理に努めること。
(中略)
(2)事故防止及び安全対策
ア 保育中の事故防止のために、子どもの(C 健康)の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の(D 共同作業)や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行うこと。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | × |
子どもの食と栄養(選択式20問)
〔問1〕
次の文のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)におけるⅡ「離乳編」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 離乳とは、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から離乳食に移行する過程をいう。
B 離乳の完了とは、母乳や育児用ミルクを飲んでいない状態をいう。
C 「手づかみ食べ」は、食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動であり、摂食機能の発達の上で重要な役割を担う。
D 成長の目安は、体重と身長からローレル指数を求めて判定する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | × | × | ○ | ○ |
4 | × | × | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問2〕
次の文は、糖質に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ガラクトースは、単糖類である。
B ブドウ糖(グルコース)は、ショ糖、乳糖、麦芽糖などの構成成分である。
C 麦芽糖(マルトース)は、さとうきびに存在する。
D 果糖(フルクトース)は、ショ糖の構成成分である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問3〕
次の文は、ミネラルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分であり、昆布に多く含まれる。
B 鉄は、ヘモグロビンの成分であり、レバーに多く含まれる。
C マグネシウムは、骨や歯の構成成分であり、乳製品に多く含まれる。
D 亜鉛が不足すると、味覚障害の一因となる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問4〕
次の文は、ビタミンに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ビタミンAは、皮膚や目・鼻・のど・胃腸等の粘膜を正常に保ち、欠乏すると夜盲症の原因となる。
B ビタミンB 1 は、糖質代謝を促進し、欠乏すると脚気の原因となる。
C ビタミンCは、コラーゲンの生成と維持に関与し、欠乏すると壊血病の原因となる。
D ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、欠乏するとくる病の原因となる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
〔問5〕
次の文は、幼児期の健康上の課題と食生活に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 幼児期の肥満への対応は、成長期であるため、極端な食事制限は行わない方がよい。
2 乳歯は、永久歯に抜けかわるため、むし歯(う歯)になっても治療は控えてよい。
3 むし歯(う歯)を防ぐには、甘い間食を少なくし、食後の口ゆすぎ、歯みがきの励行を心がける。
4 菓子の中でも、砂糖含有量が多く、歯の表面への粘着性が高いもので、口腔内滞在時間が長いものは、う蝕誘発性が高い。
5 幼児期の肥満は、学童期以降の肥満につながる可能性をもっている。
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〔問6〕
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」の栄養素の指標についての記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 栄養素の指標は、3つの目的からなる5つの指標で構成する。
・ 摂取不足の回避を目的として( A )を設定する。( A )は、半数の人が必要量を満たす量である。
・ ( A )を補助する目的で、( B )を設定する。( B )は、ほとんどの人が充足している量である。
・ 十分な科学的根拠が得られず、( A )と( B )が設定できない場合には( C )を設定する。・ 過剰摂取による健康障害の回避を目的として、( D )を設定する。
・ 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量として( E )を設定する。
【語群】
ア 耐容上限量 イ 目標量 ウ 推定平均必要量 エ 目安量 オ 推奨量 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ア | イ | ウ | エ | オ |
2 | ウ | エ | オ | ア | イ |
3 | ウ | オ | エ | ア | イ |
4 | オ | ウ | ア | エ | イ |
5 | オ | ウ | イ | ア | エ |
〔問7〕
次の表は、3色食品群の食品の分類に関するものである。表中の( A )~ ( D )にあてはまる食品の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 米・パン・めん類 | 魚・肉・卵 | 油脂 | 野菜・果物 |
2 | 魚・肉・卵 | 米・パン・めん類 | 野菜・果物 | 油脂 |
3 | 魚・肉・卵 | 米・パン・めん類 | 油脂 | 野菜・果物 |
4 | 油脂 | 米・パン・めん類 | 魚・肉・卵 | 野菜・果物 |
5 | 油脂 | 野菜・果物 | 米・パン・めん類 | 魚・肉・卵 |
〔問8〕
次の表は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている「離乳食の進め方の目安」の一部である。表中の( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | 生後3、4か月頃 | 5~8か月頃 | 舌 | 歯 |
2 | 生後5、6か月頃 | 7、8か月頃 | 歯ぐき | 歯 |
3 | 生後3、4か月頃 | 5~8か月頃 | 歯 | 歯ぐき |
4 | 生後5、6か月頃 | 7、8か月頃 | 舌 | 歯ぐき |
5 | 生後4か月頃 | 5~8か月頃 | 歯ぐき | 歯 |
〔問9〕
次の文は、乳汁栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 分娩後、数日以内に分泌される黄色みをおびた粘りのある乳を初乳という。
B 調製粉乳には、乳児用調製粉乳、低出生体重児用粉乳、ペプチドミルク、フォローアップミルク等がある。
C 乳児用調製粉乳は、月齢により与える調乳濃度が異なる。
D フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降とする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | × | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問10〕
次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 午後 10 時以降に就寝する子どもの割合(0~6歳児)では、平日・休日ともに保護者の就寝時刻が「深夜1時以降」が最も高率であった。
B 「子どもの共食の状況」(2~6歳)で、家族そろって食事をする子どもの割合は、朝食よりも夕食が多かった。
C 毎日、朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は、約 60%であった。
D 「社会経済的要因別主要食物の摂取頻度」では、経済的な暮らし向きが「ゆとりなし」の場合、インスタントラーメンやカップ麺の摂取頻度が、「ゆとりあり」の暮らし向きよりも高い傾向がみられた。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | × | × |
〔問11〕
次の文は、「保育所における食事の提供ガイドライン」(平成 24 年:厚生労働省)における幼児期の偏食への対応方法についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 嫌いな食材を好きな食材に少し混ぜる。
B 無理強いをしないで、チャレンジしようとする好奇心を育てるように言葉かけなどを行う。
C 調理を工夫して、小さく切ったり柔らかくする。
D 嫌いなものを食べることにより、苦手なことを克服する自信や達成感が得られたり、チャレンジ精神が培われるような働きかけが大切である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
〔問12〕
次のうち、食中毒の原因菌とその原因食品として最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
〈原因菌〉 | 〈原因食品〉 | ||
1 | 腸管出血性大腸菌 | ――― | 卵焼き |
2 | サルモネラ菌 | ――― | しめさば |
3 | 腸炎ビブリオ | ――― | あゆの塩焼き |
4 | ボツリヌス菌 | ――― | ビン詰、缶詰 |
5 | セレウス菌(嘔吐型) | ――― | 生肉 |
〔問13〕
次の文は、妊娠期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 妊娠中は非妊娠時に比べ、母体の組織増加、胎児や胎盤を維持するためのカルシウムの必要量が増加するため、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、カルシウムの付加量が設定されている。
B ビタミンAは、胎児の発達に必須の因子であるため、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、妊娠初期から付加量が設定されている。
C 妊娠中は非妊娠時に比べ、母体の組織増加、胎児や胎盤を維持するためのナトリウムの必要量が増加するため、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、食塩相当量に 付加量が設定されている。
D リステリア食中毒の原因となるため、妊娠中に避けた方がよい食べ物として、加熱殺菌していないナチュラルチーズ、肉や魚のパテ(すりつぶして調味した生肉や生魚)、生ハム、スモークサーモンがあげられている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問14〕
次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)の「授乳の支援に関する基本的考え方」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 授乳の支援にあたっては、母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、母子の健康の維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とする。
B 母乳の利点の一つに、感染症の発症及び重症度の低下があげられる。
C 母乳は利点も多いが、母乳栄養児の方が、人工栄養児に比べ、肥満となるリスクが高い。
D 低出生体重児など、授乳にあたって個別の配慮が必要なケースへのきめ細やかな支援も重要である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | × | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ | × |
5 | × | × | × | × |
〔問15〕
次のうち、「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(平成 19 年:WHO / FAO共同作成)の記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児用調製粉乳は滅菌された製品ではなく、重篤な疾病の原因となりうる有害細菌によって汚染される可能性がある。
B 哺乳器及び調乳器具の洗浄と滅菌を行う前には、必ず手を石鹸と清浄な水で十分に洗う。
C 乳児用調製粉乳については授乳の都度、新しく調乳することが最良である。
D 乳幼児の髄膜炎や腸炎の発生に関係しているとされるサカザキ菌の感染リスク低減のため、60℃以上の湯で乳児用調製粉乳を調乳する。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問16〕
次の文は、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)における食事の提供及び栄養管理に関する施設別の留意点についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児院への入所時には、授乳や離乳食の状況、アレルギーの有無等の入所前の家庭での食に関する状況を、病院での看護記録等も含めケースワーカーや家族等からの情報により把握する。
B 障害児施設から特別支援学校(学級)に通学する場合には、障害児への栄養・食生活支援にあたって、家庭、行政、医療機関、特別支援学校との連携が重要である。
C 児童養護施設においては、子どもたちの健やかな発育・発達を促す食事の提供、社会的自立に向けた栄養・食生活支援につながる食育を推進することが必要である。
D 保育所における食事の提供は、集団としての側面を持ちつつも、年齢差及び個人差が大きいこと、離乳食、食物アレルギーのある子どもや障害のある子ども等への配慮が必 要な場合があり、柔軟な対応が大切である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | ○ | × |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問17〕
次の文は、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成 16 年:厚生労働省)で掲げられている食育の目標の一部である。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食べものを話題にする子ども
B 嫌いなもの、苦手なものが少ない子ども
C 3回の食事をきちんと食べる子ども
D 一緒に食べたい人がいる子ども
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問18〕
次の文は、体調不良の子どもへの対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 下痢がある時には、吐き気、嘔吐、脱水に気をつけ、水分や電解質の補給を心がける。
B 嘔吐がある時には、嘔吐がおさまり水分が飲める状態になってから、食物を少量ずつ与える。
C 脱水症は、体内の水分が減ってしまう状態を指し、尿量が増える。
D ノロウイルス感染症の嘔吐物の消毒には、次亜塩素酸ナトリウムや塩素系の漂白剤等を用いる。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | ○ | × |
3 | ○ | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ | × |
5 | × | × | × | ○ |
〔問19〕
次の文は、「食物アレルギー診療ガイドライン 2016」(日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会)の食物アレルギーへの対応と食事に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食物アレルギーの基本的栄養食事指導は、必要最小限の食物除去を心がける。
B 食物除去の開始後は定期的に栄養面を評価し、必要に応じて栄養士の協力を得て栄養指導をする。
C 鶏卵アレルギーがある場合、鶏肉は一般的に除去不要とされている。
D 牛乳アレルギーがある場合、洋菓子やホワイトソースに用いられる牛乳は加熱されるので、一般的に除去不要とされている。
E 大豆アレルギーがある場合、醤油、味噌、大豆油は一般的に除去不要とされている。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | × | × |
〔問20〕
次の文のうち、障害のある子どもの摂食と食事指導に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 摂食時の姿勢は、軽度の摂食・嚥下障害児では、ほぼ健常者と同じと考えてよい。
2 日常生活で寝たきりが多い児は、誤嚥を防止するために、頸部を少し前屈させるよう にする。
3 誤嚥を防止するために、一度に多量の食物を口に入れないようにする。
4 運動麻痺や不随意運動などのある障害児には、食事用自助具の利用や工夫が必要となる。
5 食物をスプーンですくう時にこぼれないように、浅めの皿が使いやすい。
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保育実習理論(選択式20問)
〔問1〕
次の曲の伴奏部分として【Ⅰ群】の小節にふさわしい伴奏を【Ⅱ群】から選んだ場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません。 |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | ウ | ア | イ |
2 | イ | ア | ウ | イ |
3 | イ | イ | ア | ア |
4 | イ | ウ | ア | イ |
5 | ウ | イ | ウ | ア |
〔問2〕
次のA~Dの音楽用語の意味を【語群】から選んだ場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A poco a poco
B dolce
C arpeggio
D D.S
【語群】
ア たくさん イ 少しずつ ウ みんなで エ やわらかく オ 和音を通常下から順次に奏する カ 和音をまとめて強く奏する キ セーニョに戻る ク はじめに戻る |
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ア | ウ | オ | キ |
2 | ア | ウ | カ | ク |
3 | ア | エ | カ | ク |
4 | イ | ウ | カ | キ |
5 | イ | エ | オ | キ |
〔問3〕
次のコードネームにあてはまる鍵盤の位置として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
C7 | Cm | G♭ | F aug | |
1 | ア | ウ | ア | ア |
2 | イ | ア | イ | イ |
3 | イ | イ | ア | イ |
4 | ウ | ア | ウ | ア |
5 | ウ | イ | ウ | ウ |
〔問4〕
次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、高い音が歌いにくそうであった。そこで長2度下の調に移調することにした。その場合、A、B、Cの音は、伴盤の①から⑳のどこを弾くか、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
著作権の関係により公表できません。 |
A | B | C | |
1 | ⑥ | ⑨ | ⑰ |
2 | ⑥ | ⑩ | ⑯ |
3 | ⑥ | ⑩ | ⑰ |
4 | ⑦ | ⑩ | ⑰ |
5 | ⑦ | ⑪ | ⑯ |
〔問5〕
問4の楽譜を長2度下に移調した場合の調号として正しいものを一つ選びなさい。
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〔問6〕
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 團伊玖磨作曲の「ぞうさん」は、まど・みちおの作詞である。
B 能は、歌舞伎など日本の伝統芸能の源流をなすものである。
C ハーモニカは、リード楽器である。
D ニ長調の階名「ミ」は、音名「ヘ」である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | × | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
〔問7〕
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のオ「表現」のねらいである。( A )~( C )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
① いろいろな物の美しさなどに対する( A )感性を持つ。
② 感じたことや考えたことを( B )表現して楽しむ。
③ ( C )イメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | 豊かな | 適切に | 自分なりに |
2 | 豊かな | 生活の中で | 自分なりに |
3 | 豊かな | 自分なりに | 生活の中で |
4 | 大らかな | 適切に | 生活の中で |
5 | 大らかな | 自分なりに | 生活の中で |
〔問8〕
次の文は、幼児期の描画に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1 「スクリブル」は、運動感覚的な楽しさに基づいて描かれることが多い。
2 「頭足人」表現は、頭と足だけでなく、人物の全体的なイメージに基づいて描かれている。
3 「マンダラ」図形は、アジア地域の子ども達のみに出現する。
4 「基底線」は、地面や空などの空間的な関係を表している。
5 「展開図法」は、見えている現実ではなく、知っている事実を表す知的リアリズムと呼ばれることもある。
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〔問9〕
次の( )にあてはまる記述として、正しいものを一つ選びなさい。
色彩は、有彩色と無彩色に分けることができる。無彩色とは、( )である。
1 明度のみあるもの
2 彩度のみあるもの
3 色相のみあるもの
4 明度と色相があるもの
5 彩度と色相があるもの
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〔問10〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
M保育所の5歳児クラスで、N保育士はマーブリング技法による模様づくりを計画しました。できあがったマーブリング模様を、いろいろな遊びや工作に利用したいと考えています。
マーブリングを始めるにあたり、保育所には次の材料や用具がありました。
和紙 画用紙 バット 小麦粉 クレヨン 墨汁 色鉛筆 水 洗面器 紙皿 雑巾 筆洗 新聞紙 バケツ のり ダンボール |
【設問】
次のうち、マーブリングの模様づくりに必要なものとして、最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 | 筆洗 | のり | 色鉛筆 | 画用紙 | バット |
2 | クレヨン | バケツ | のり | 雑巾 | ダンボール |
3 | 墨汁 | 紙皿 | 和紙 | 新聞 | 小麦粉 |
4 | バット | 水 | 墨汁 | 和紙 | 新聞紙 |
5 | 洗面器 | 新聞紙 | クレヨン | 水 | 画用紙 |
〔問11〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
新任のP保育士と主任のQ保育士は、図の道具について二人で話をしています。
Q:これは、( A )といって、金釘をしっかりと打つのに適した道具です。
P:頭の部分には、丸い面と平らな面がありますね。
Q:金釘の打ち始めは、( B )の柄を持って、( C )で打つとよいですよ。
P:( D )で打ち始めると金釘が曲がり易いからですね。
Q:金釘の打ち終わりには、( E )を使いましょう。
P:( E )の形ですと、木に打ち痕が残りにくく、深く打ち込めますね。
【設問】
( A )~( E )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | げんのう | 頭に近い方 | 平らな面 | 丸い面 | 丸い面 |
2 | げんのう | 頭に遠い方 | 丸い面 | 平らな面 | 平らな面 |
3 | いもづち | 頭に遠い方 | 平らな面 | 丸い面 | 平らな面 |
4 | きづち | 頭に近い方 | 丸い面 | 平らな面 | 丸い面 |
5 | きづち | 頭に遠い方 | 平らな面 | 丸い面 | 丸い面 |
〔問12〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
R保育所にはどんぐりなど、木の実のなる木が多くあり、毎年秋になると木の実を拾って、「やじろべえ」を作って遊んでいます。
【設問】
次の図のうち、「やじろべえ」としてバランスがとれるものを○、とれないものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | ○ | × | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
〔問13〕
乳児に対する絵本の読み聞かせを想定した場合、オノマトペの面白さを描いた絵本として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 『じゃあじゃあびりびり』まついのりこ(作・絵)
B 『がたん ごとん がたん ごとん』安西水丸(作)
C 『きつねのよめいり』松谷みよ子(作)、瀬川康男(絵)
D 『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン(Burton, V. L.)(作・絵)、石井桃子(訳)
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | C |
3 | B | C |
4 | B | D |
5 | C | D |
〔問14〕
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生Sさんは、保育所で実習を行っている。給食の時間、Kちゃん(4歳、女児)は、Lちゃん(4歳、女児)に「一緒に給食を食べよう」と言って、Lちゃんの隣の席に移動した。その時、すかさずTちゃん(4歳、女児)が「だめ!Lちゃんは私と一緒に食べるの!」と、とても強い口調で言った。Kちゃんはその言葉を聞いて泣いてしまった。
【設問】
3人の子どもの様子をそばで見ていた実習生Sさんの対応として、不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 泣いているKちゃんを受け止めて、「一緒に食べたかったんだよね」とKちゃんに言う。
B 「Lちゃんと約束していたのかな?」などと、Tちゃんの話を聴く。
C 「KちゃんもLちゃんと一緒に食べたいみたいよ」と、Kちゃんの気持ちに気づけるように、Tちゃんに声を掛ける。
D 給食の時間が短くなるのを避けるために、Lちゃんに、KちゃんとTちゃんのどちらと一緒に食べるかを早く決めるように言う。
E いざこざを収めるため、KちゃんとTちゃんに、「ごめんね」とお互いに謝らせる。
(組み合わせ)
1 | A | B |
2 | A | D |
3 | B | E |
4 | C | D |
5 | D | E |
〔問15〕
次の文のうち、保育所における乳児への関わりとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 特定の保育士との関係性ではなく、多数の保育士との相互作用により、乳児が人への信頼感を形成できるようにする。
B 目覚めている時には十分に関わることが大切であるが、眠い時に眠り、自ら目覚めるようにしながら、乳児が徐々に睡眠と覚醒のリズムを整えられるようにする。
C 養護的な援助が中心となるが、乳児が探索活動などの自発的な活動を行えるように援助する。
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × |
4 | × | ○ | ○ |
5 | × | ○ | × |