問286−287
 24歳男性。悪性リンパ腫に対して外来化学療法を実施予定である。外来化学療法室で、薬剤師がレジメンチェックを行った。

 問286(実務)
 医師に確認又は提案すべき内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
1 リツキシマブ注射剤の投与前に、B 型肝炎ウィルス感染の有無を確認する。
 2 シクロホスファミド水和物注射剤の投与後は、しびれなどの末梢神経障害の発現に注意する。
 3 ドキソルビシン塩酸塩注射剤の投与が長期化する際には、総投与量(累積投与量)に注意する。
 4 ビンクリスチン硫酸塩注射剤の投与後は、出血性膀胱炎の発現に注意する。
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問287(病態・薬物治療)
 R-CHOP 療法の実施により、急に尿量の減少と浮腫を認めたため外来受診した。その際に血液検査で認められる異常所見として可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
1 高尿酸血症
 2 低カリウム血症
 3 高ナトリウム血症
 4 高カルシウム血症
 5 高リン血症
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問288−289
 68 歳男性。体重60 kg。高血圧症及び便秘のため下記の処方薬を服用していた。患者は日中に町内会の夏祭りの準備をしており、水分摂取を忘れるほど夢中に作業をしたところ、体調不良となり救急搬送された。救急搬送時の体温は38.5℃。血液検査で、血清クレアチニン値が前回受診時の0.8ug/dL から2.5 mg/dL へと上昇しており、急性腎不全の診断となった。
 
(処方₁ )
問288(実務)
 この患者の薬学的管理に関する提案のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。
1 ロキソプロフェンナトリウム水和物錠の投与
 2 酸化マグネシウム錠の中止
 3 エナラプリルマレイン酸塩錠の中止
 4 トリクロルメチアジド錠の中止
 5 レボフロキサシン水和物錠の投与
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問289(病態・薬物治療)
 急性腎不全の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 不可逆的に腎機能が低下する。
 2 低カリウム血症が起こる。
 3 腎前性の場合は尿中ナトリウム低値を伴う乏尿が起こる。
 4 ビタミンD 活性化障害により腎性貧血が認められる。
 5 脱水は急性腎不全の危険因子である。
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問290−291
 74歳男性。喘息にて近医から下記の薬剤(処方1及び処方2)が処方されていた。呼吸困難を自覚しており、禁煙したにもかかわらず、症状が改善しないため、呼吸器内科を受診したところ、新たにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、追加の処方(処方3)が行われた。
問290(実務)
 吸入剤の服薬指導に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 加圧式定量噴霧吸入器は吸気と噴霧の同調が必要でないため、任意のタイミングで吸入するように説明する。
 2 ドライパウダー吸入器は自己の吸気で吸入を行うため、十分な吸気力があるかを確認する。
 3 吸入薬は、内服薬と同等の全身性の副作用があると伝える。
 4 吸入指導を行う場合は、口頭説明だけではなく、吸入練習器具を用いて実践させることが望ましい。
 5 喘息発作時にはオルベスコを使用するように伝える。
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問291(病態・薬物治療)
 本患者の肺機能検査の結果、以下のような検査値が得られた。また、緑内障を合併していないことを確認した。本患者の病態及び薬物治療における注意点として、正しいのはどれか。2つ選べ。
努力肺活量(FVC)2.72 L(予測値:2.98 L)、1秒量(FEV1.0)1.42 L(予測値:1.86L)、PaO2 75 Torr、PaCO2 46 Torr、血液pH 7.37
1 可逆性の換気障害が特徴的である。
 2 50% ≦ %FEV < 80%であるので、病期はⅡ期中等症である。
 3 処方3 の薬剤を使用するにあたって、排尿障害があるか否かを確認する必要がある。
 4 感染の重症化を防ぐため、インフルエンザワクチン及び肺炎球菌ワクチンを年1回、接種するように指導する。
 5 在宅酸素療法の適応となる。
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