問326
50歳男性。28歳の時に胃の全摘出手術を受け、術後5年間は定期的に検査を受けていたが、それ以降は通院していなかった。数週間前より疲れやすくなり、食欲も減退したことから、クリニックを受診した。受診時には皮膚蒼白であった。血液検査の結果は以下の通りであった。

白血球数6,500/uL、Hb7.9g/dL、血小板数20×10⁴/uL、MCV 140 fL、MCH 45 pg、血清鉄165 ug/dL、Na 140 mEq/L、K4.0mEq/L、Cl 102 mEq/Lこの患者に欠乏していると考えられる栄養素として適切なのはどれか。1つ選べ。

1 ビタミンA
2 ビタミンB2
3 ビタミンB6
4 ビタミンB12
5 ビタミンD
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問327
26歳男性。1日数回の下痢を繰り返し、また、血便が出ていたので近医を受診した。検査の結果、潰瘍性大腸炎と診断され、メサラジン錠を用いた治療を開始した。2年後、出血性下痢の増加と腹痛を認めるようになり、薬物はメサラジン錠とプレドニゾロン錠の併用に変更になった。この患者の病態と薬学的管理について適切でないのはどれか。2つ選べ。

1 服用困難な場合には、メサラジン錠を粉砕する。
2 感染症にかかりやすい。
3 メサラジンの副作用として、消化器症状に気をつける。
4 定期的に大腸癌の検査を受ける。
5 メサラジン錠服用により、潰瘍性大腸炎の完治が期待できる。
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問328
8歳男児。湿疹により皮膚科を受診した。母親が処方箋を持って薬局を訪れた。
103回薬剤師試験 薬学実践問題 問328

母親からの聞き取りで錠剤が飲めないことが判明したため、処方医に疑義照会してレボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%への処方変更を提案した。提案した処方薬の1 回量及び全量として正しいのはどれか。1つ選べ。

1 1回量2.5 mL  全量35 mL
2 1回量2.5 mL 全量70 mL
3 1回量5 mL  全量35 mL
4 1回量5 mL  全量70 mL
5 1回量10 mL  全量35 mL
6 1回量10 mL  全量70 mL
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問329
58歳男性。CD20 陽性のびまん性大細胞型B 細胞性リンパ腫と診断され、R-CHOP 療法による治療が行われることになり、薬剤師は以下の処方を確認した。

103回薬剤師試験 薬学実践問題 問329
担当医師に提案すべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 リツキシマブの点滴速度は少しずつ上げていく。
2 グラニセトロンは、リツキシマブの後に投与する。
3 ドキソルビシン塩酸塩の点滴速度は少しずつ上げていく。
4 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩とイブプロフェンは、リツキシマブの投与開始30分前に投与する。
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問330
腎機能不全に対する配慮が必要な患者に高カロリー輸液の調製を行う際、ブドウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100mL、高カロリー輸液用微量元素製剤(2 mL)、総合ビタミン剤(5 mL)を準備した。この組成に加える総窒素量8.1mg/mL の総合アミノ酸輸液の量として最も近いのはどれ
か。1つ選べ。ただし、NPC/N 比を400、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL に含まれる熱量を200 kcal とする。

1 100 mL
2 400 mL
3 800 mL
4 1,000 mL
5 1,500 mL
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